静かなマスク会食 菅義偉首相 新型コロナウイルスの感染状況等についての会見

令和2年11月19日、新型コロナウイルス新規感染者数が、東京都 534人、大阪府 338人と過去最多を記録しました。

東京都では

専門家からは「新規陽性者数等が大幅に増加し、急速な感染拡大の局面」とする報告があり、感染状況を表す専門家コメントは4段階で最高レベルに引き上げられました。

大阪市の松井市長は、

「判断する目安は医療現場の状況だ」として重症患者を受け入れる病床の使用率が、18日時点の35%から、今後50%を超えた場合、府内の飲食店などを対象に営業時間の短縮を要請するかどうか大阪府の吉村知事と検討する必要があるという認識を示しました。また、要請を行う際は、移動の自粛もあわせて行うべきだという考えを示しました。

菅義偉首相は、11月19日の新型コロナウイルスの感染状況等についての会見で、首相官邸の web site によると、

国民の皆さんには、改めてマスクの着用、3密の回避、こうした基本的な感染対策を徹底してお願いしたいと思います。さらに特に専門家からは飲食を通じた感染のリスクが指摘されており、飲食の際でも会話の時にはマスクを着用する、こうした指示を言われております。是非、皆さん静かなマスク会食、これを是非お願いしたい、このように思います。私も今日から徹底したいと思います。

と、飲食の場における会話の際にはマスク着用が必要であることにあらためて言及しました。

感染流行当初から、このことは指摘されていました。5月14日付けの、一般社団法人 日本フードサービス協会と一般社団法人 全国生活衛生同業組合中央会による「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針(改正)に基づく外食業の事業継続のためのガイドライン」には

店舗入口及び店内に、食事中以外はマスクの着用をお願いする旨掲示する。

とはっきり記載されています。飲食業界に忖度したのか、テレビ報道などマスコミでこのことが取り上げられることは殆どありませんでした。飲食店側も、理解の足らない客に文句を言われるトラブルを避けるために、注意することはまずありません。緊急事態宣言解除以降に訪れたお店で、お客さんに食事以外の会話の際のマスク着用をしっかり注意を促しているお店は、「ヴァナム vanam」さん、「カオヤム堂」さん、「本家紫藤」さん位で、実際にお客さんもきちんと食事以外で全員がマスクをしていたのは「本家紫藤」さんでした。

東京都は「会食時の感染防止『5つの小』」と新たな言葉を作りましたが、科学的根拠があるとは思えず、何故シンプルに、喫食以外の会話時には必ずマスクをしましょうと呼びかけることをしないのでしょうか。マスクをしなくとも、この5つの小を守れば良いという間違ったメッセージを都民に与えるだけです。

 

飲食店の新型コロナウイルス感染症対策

マスクを着用しない状態で飲食中に会話をすることが、新型コロナウイルスの飛沫感染の大きな危険因子であることははっきりしています。最近でこそ「会食」が原因と取り上げられるようになってきましたが、これまではマスコミは飲食業界に忖度してか報じることを避けてきたかの印象があります。

唾液の飛沫が、目の前の人の皿の料理に降りかかります。それを食べてしまうことによる感染に対しては、手指消毒等は意味がありません。大きな声でしゃべれば、エアロゾル、マイクロ飛沫が漂い、近くの席の人も感染の危機に曝します。

『飲食店を利用する際は、黙々と飲み食いをし、会話する際はマスク着用を守る。』

7月からの感染拡大で、ようやくこの重要性を指摘する報道も出てきましたが、多くの人々には理解されていません。自身が無症状の感染者の可能性があるとして、感染を移さない行動をすることが、一緒に食事をする人や、通って応援する飲食店を守ることに繋がります。

一般社団法人日本フードサービス協会の「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針(改正)に基づく外食業の事業継続のためのガイドライン」には

店舗入口及び店内に、食事中以外はマスクの着用をお願いする旨掲示する。

と、明記されていますが、実際に掲示を見かけるのはごく稀です。

順天堂大学大学院医学研究科公衆衛生学のグループは、食事中以外、会話などの際にはマスクを着用することの重要性も指標として取り入れた「飲食店等における新型コロナウイルス対策(仮称)」を策定し、飲食店等における新型コロナウイルスの市中感染拡大の防止策に関する調査研究を開始したとのことです。

飲食店内でマスクを着用せず、マイクロ飛沫を飛ばしながら会話するお客さんに対し、トラブルを避けるために、店舗側もなかなか実際に注意できません。注意を実際にされた某店の Twitter には以下の様に顛末を記されていました。

ついに… 本日お客様へ声をお掛けする事態が
最近はお客様の層に変化があり、 初めてご来店される方も増えました。当店は、感染症対策として 出来る限りの努力をしています。 その辺りの信用を含めて ご来店くださるお客様の為にも、 最大限の配慮をお願いいたします。4月以降の当店の状況を心配して 通ってくださるお客様も いらっしゃいます。 その方たちを不安にしてしまうことが 何より申し訳なく思います。
どうぞ、 ご理解とご協力をお願いいたします。ひとつの空間に一定時間滞在するわけですから、 感染リスクがゼロです。とは 言い切れません。その中で、気を付けるべきことの 認識の共有は不可欠です。その為に SNS でお知らせしたり、店頭に貼っているわけなので…  マスクの飛沫防止レベルはどうなのかという疑問も無くはないですが、度を超えた会話(ボリューム)はさすがに…  気を付けてくださっている方々に 申し訳ないです。

この Twitter を目にして訪れる人ばかりであれば、店内は静かで安心して食事で出来るであろうと訪れてみました。いつも通りの間隔のテーブルの配置で混み合っており、マスク着用せずに大きな声で会話しているグループが一つならずあることにすぐに気が付きました。前回注意された時に何かあったのか、この日はお店の人がお客さんに注意される様子は有りませんでした。感染予防を全く意に介さず、マスクを着用せずに大きな声で会話するお客さんへの対応に苦慮されている様です。

鹿肉のダルバートを急いで掻き込み退店しました。