某航空会社の奄美空港での対応問題


奄美空港で、車椅子を必要とされる方への某航空会社の対応が問題であったとニュースでも盛んに取り上げられています。身体に障がいをお持ちの方への対応というデリケートな問題ですので、一方的に航空会社の非を咎める内容の報道です。

しかし、その報道の方向性に少し「違和感」を感じたのは私だけではなかったようです。さすが「いずみ鉄道 社長ブログ」さん、「車椅子で飛行機に乗る時には」と題して早速6月29日付けで、記事を書かれ「違和感」を解説されています。航空会社に長年お勤めの経験と、今でもお持ちであろうコネクションから、様々な情報を整理しておられます。そしてこの問題の、明らかにすべき論点をはっきりと述べられています。

航空会社側の非については

搭乗ブリッジのない沖止めスポットに飛行機を駐機しているにもかかわらず、階段を上れないお客様のための手段を用意しておかなかったというのが、会社側としての敗因でしょうね。これは言い訳ができないと思います。

一方で安全性が優先される公共交通機関としての観点からは

車いすのお客様は健常者に比べると配慮が必要なのは当然ですが、航空会社の職員は、その便全体を見ながら、すべてのお客様に快適に乗降していただくことが使命です

あまり一部だけ抜粋すると論点が曖昧になりますので、是非、全文のご一読をおすすめいたします。

いずみ鉄道 社長ブログ 車椅子で飛行機に乗る時には


ブラジルの黄熱病大流行


朝のBS放送のワールドニュースを見ていると、ブラジルで黄熱病の大流行が起こり、予防接種に長蛇の列と放映されていました。ReliefWebにBrazil works to control yellow fever outbreak, with PAHO/WHO supportとの記事が3月27日付けで掲載されていました。他の記事も見ていると、今回の流行は2000年以来の大流行で、昨年12月頃から始まり、政府がPAHO/WHOとの協力で大規模な予防接種を行っているところの様です。

Brazil is carrying out mass vaccination campaigns for yellow fever in the states of Minas Gerais, Espirito Santo, Sao Paulo, Rio de Janeiro and Bahia, while strengthening surveillance and case management throughout the country since an outbreak of sylvatic yellow fever began in January. More than 18.8 million doses of vaccine have been distributed, in addition to routine immunization efforts.

予防接種の効果、対象についても詳細に記されています。

Yellow fever can be prevented by means of an effective, and affordable live attenuated virus vaccine. PAHO/WHO recommends only one dose of the vaccine, which is sufficient to confer sustained immunity and life-long protection against yellow fever disease. The yellow fever vaccine is contraindicated in seriously immunosuppressed individuals. People over the age of 60 should only receive a vaccine after a careful risk-benefit assessment. The yellow fever vaccine should not be given to pregnant women, except those with high risk of infection and situations where there is an express recommendation from health authorities, or to infants aged less than 6 months, or to people with acute febrile illness.

1回の予防接種で生涯有効であることを強調している点は、何度も予防接種を打とうとする人がいると、ワクチンの不足が生じる事を危惧してでしょうか。この生涯有効であることに基づき、厚生労働省検疫所FORTHもそのwebsiteで予防接種証明書の有効期限の変更をお知らせしています。

黄熱の予防接種証明書(イエローカード)の有効期間について、2016年7月11日以降は、これまでの「接種10日後から10年間」から、「接種10日後から生涯有効」へと変更されました。
現在、既にお持ちの有効期間が経過した予防接種証明書も生涯有効なものとして取り扱われます。また、更新手続は不要です。取得した予防接種証明書は紛失しないように、生涯大切に保管してください

492人の黄熱病確実例で162人死亡とあり、致死率は約3分の1で、驚異の病気であることには変わりありません。

Brazil’s Ministry of Health has reported 492 confirmed cases of yellow fever as of March 24, with 162 confirmed deaths. Another 1101 suspected cases are under investigation. A total of 1,324 epizootics, or deaths from yellow fever in primates, have been reported to the Ministry of Health, and 387 of these were confirmed by laboratory or epidemiological link, while 432 others are still being investigated.

「野口英世は黄熱病を発見したのか」で黄熱病に関する本をご紹介しました。その黄熱病研究の黎明期から十分な年月を経て公衆衛生の概念が進んだ今日でも、まだ黄熱病の予防接種がブラジル国内では十分行われていなかったことも驚きです。ブラジルの人口は約2億人です。今回その10分の1に相当する1880万のワクチン接種を行っていると記事にありますが、全体の既接種率が如何ほどか知りたいところです。


第8回藤井路夫油絵展@阪急うめだ本店7階美術画廊


阪急うめだ本店7階の美術画廊で3月15日から21日まで開催の「第8回 藤井路夫 油絵展」に出かけてきました。前々回に初めて訪れ、前回、今回と3回目の鑑賞です。藤井路夫さんは郷愁を誘う風景を細かな描写で表現されている滋賀県在住の洋画家さんです。自身の藤井路夫ホームページで、今回のタイトル「原点回帰」についても述べられています。

阪急うめだ本店のweb siteでは以下の様に紹介されています。

道草をし、風に吹かれ歩いた帰り道。幼き日の思い出がよみがえるような、ノスタルジックな風景を精緻に描いています。今展では旅先の風景や地元の水辺、アトリエの猫などを題材にした新作をご紹介します。


PPAPで話題となった商標登録


つい最近も。ピコ太郎のPPAP、その商標登録を巡っての問題点が話題になりました。仕事で用いているロゴマークの商標登録を、昨年出願、登録したばかりでしたので、興味深いニュースでした。

他の人に似たような図柄を商標登録されてしまえば、愛着のあるロゴマークが使えなくなります。その可能性は低いながらも、リスク管理の意味で出願しました。広告看板などを頼んでいる会社から弁理士さんを紹介してもらい、諸手続きをお願いしました。類似の登録の有無の調査→商標登録出願→出願公開→特許庁の審査官による実体審査→登録査定、登録審決→登録料納付の流れです。出願から登録まででも半年以上かかりました。類似の登録の有無は特許情報プラットフォームJ-PlatPatでも出来ますので、書類を揃えることを厭わなければ自身でも出来そうではあります。

PPAPの件でも問題となった、自身に直接関係のない事項を何でも先に出願してしまうとしても、その出願料だけでも大変な金額となります。それさえも払わずに出願だけする輩がおり、その点も問題となっているようです。特許庁も自らの商標を他人に商標登録出願されている皆様へ(ご注意)と題して注意喚起の文章をすでに掲載しています。

最近、一部の出願人の方から他人の商標の先取りとなるような出願などの商標登録出願が大量に行われています。しかも、これらのほとんどが出願手数料の支払いのない手続上の瑕疵のある出願となっています。

特許庁では、このような出願については、出願の日から一定の期間は要するものの、出願の却下処分※1を行っています。

また、仮に出願手数料の支払いがあった場合でも、出願された商標が、出願人の業務に係る商品・役務について使用するものでない場合(商標法第3条第1項柱書)※2や、他人の著名な商標の先取りとなるような出願や第三者の公益的なマークの出願である等の場合(同法第4条第1項各号)※3には、商標登録されることはありません。

したがいまして、仮にご自身の商標について、このような出願が他人からなされていたとしても、ご自身の商標登録を断念する等の対応をされることのないようご注意ください。

なお、これらの出願についても、出願公開公報やJ-PlatPat※4にて公表されますが、当該情報はあくまでも商標登録出願がなされたという情報の提供であり、これらの出願に係る商標が商標登録されたことを示すものではありません。