ネパール航空の関西国際空港便 KIX – KTM は就航延期

6月7日付けの The Kathmandu Post に「Nepal Airlines postpones Osaka service due to ‘very poor’ bookings 」と題する記事が掲載されました。

Nepal Airlines has postponed the re-launch of its Osaka service till August-end due to ‘very poor’ bookings during the low season, the state-owned carrier said Thursday. Flights to Kansai International Airport were slated to start on July 4.

ネパール航空 Nepal Airlines は、予約状況が芳しくなく274席仕様の A330 では空席が多いままで飛ばすと赤字になるので、7月初めからを予定していた関西国際空港便 KIX – KTM の就航を、8月末まで延期するとの事です。

6月5日付けの The Himalayan Times の「Nepal Airlines postpones flight service to Osaka」の記事では

As per one NAC source, only seven tickets have been purchased so far for the months of June and July.

とも書かれています。

Nepal Airlines の web site には何の説明も記されていませんが、少し前まではフライト予約が可能だった画面で入力してみると、”Sorry, no seats are available, please check schedule and try again.” の文言が出てきます。お知らせ欄には、6月4日付けの「Request for Application from Pilots of Airbus A330 on contract basis」などがあります。

The Kathmandu Post の記事に戻ると、

Kharel said they were optimistic about the September-November period which is Nepal’s busiest travel season when Nepalis rush home en masse to celebrate the Dashain and Tihar festivals with their families.

ダサインやティハールには、多くのネパール人が日本からネパールに戻るので、9月から11月は楽観視している様です。

Nepal Airlines also plans to operate flights to Narita International Airport and has already applied for a slot there. According to the carrier, if it gets permission to operate flights to both airports, it would be two weekly flights on each sector.  If it chooses to serve only one airport, it can operate three weekly flights.

成田にも就航の計画があり、関空と成田の両方へ飛ばすなら週2便ずつ、どちらか一つだけに飛ばすなら週3便と、今更ながらに書かれているという事実からいろいろ推測できます。関空便はこのまま幻に終わってしまう可能性は無いのでしょうか。

短期間の旅行者のリスクマネージメントの観点からは、週2便しか飛ばない路線に予約を取ったものの、予約が少ないからと今後も運航をキャンセルされてしまう可能性を念頭に置かざるを得ません。就航延期は大きなマイナスイメージと感じてしまいます。

前述の The Himalayan Times の記事の中でも、同じような指摘がされています。

“Incidents like the pre-booking flop further damages NAC’s tarnished image,” opined YK Bhattarai, former senior captain of NAC, adding passengers will be encouraged to opt for other airline companies as they will deem that the national flag carrier is unreliable.

 

タイ国際航空 エアバス A350-900 KIX-BKK

午前中の仕事を終えて空港に駆け付けるため、関西国際空港 KIX からバンコク BKK へは夕方の便の利用となります。今年もタイ国際航空 Thai Airways を利用しました。KIX-BKKは2階建てのA380-800を投入している路線で、昨年夏は夕方便がA380-800で、折り返しのバンコク発の朝便も同機材でした。日本人のタイへの観光客を多く乗せたいのであれば、関空発午前便、その折り返しとなるバンコク発深夜便にA380-800を投入する方が効率的なはずなのにと思ったりしていました。今年はそのパターンで運航され、新規にA350-900が関空発の夕方便、バンコク発の朝便に投入されていました。どのような経営上の判断で機材繰りがされているのか詳しい人に是非お伺いしてみたいところです。A380とA350のシートは規格表ではピッチは同じで幅がA350の方が2センチ広いとされますが、窓側の席の場合A380の方が壁までの空間に余裕があり広く感じます。往きは通路席、帰りは窓席でした。食事はタイのセットメニュー Samrab サムラップをお願いしました。蟹サラダと鴨の燻製の前菜から始まり、牛肉と筍のグリーンカレー、魚団子のスープなどです。チーズとフルーツが続き、デザートとコーヒーも頂きました。