ネパールではチア(チヤ)、インドではチャイ、スリランカではキリテーと、ミルク入りの紅茶は南アジアで定番の飲み物ですが、大阪のいくつかのネパール料理店では、スタッフのネパールの方が普段飲まれているような、ミルク無しのスパイス入り紅茶を楽しむことが出来ます。
メニューにも載っているのが、「インド・ネパール料理 Jun」さんです。お店のインスタグラムでもこのミルク無し紅茶「ラトチア」を紹介されています。
黒チャイ お砂糖、スパイス、素敵なものをいっぱい。
ピリッと刺激的な温かい飲み物になってます。
うちのネパール人は普段はミルクのチャイはほとんど飲みません。
コーヒーも苦手です。
普段の飲み物はだいたいこのチャイかレッドブル
ネパール語ではラトチアと言います。

店主ガナシャムさんも同じ味は出せないと言われる、元スタッフの奥様がお店に立ち寄り作られた時のみ頂けるのが「SIMRAN シムラン」さんです。
「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんでは、厨房の手が空いている時に、店主カドカさんの気分次第で登場することがあります。ヒマラヤ岩塩などを使ったものが頂けるときもあります。もちろん、ヴィーガンダルバート提供時にはミルク無し紅茶となります。
最近新たなコックさんが加わり飲食の営業を再開された「カトマンズスパイスマート & モモハウス Kathmandu Spice Mart & Mo:Mo House」さんでも、食後の紅茶をスパイスが沢山入ったミルク無しでお願いすることが出来ます。
その筋の先達が、ミルク無し紅茶のネパール語表現について問われていました。確かに web 検索しても上手くヒットしません。Off The Beaten Treks の 「HIDDEN VILLAGE An off-the-beaten trek guide to Gurja Khani」 の記事で Black tea のネパール語として phika chiya /raato chiya/dudh na-bhaeko chiya が示されています。
Fikka (Phikka) chiya फिक्का चिया が相当しそうですが、Phika chiya फिका चिया (फीका चिया) でも変わりないと教えて下さるネパールの方もおられます。Rato chiya रातो चिया、Kalo chiya कालो चिया は赤い紅茶、黒い紅茶ですので間違いはなさそうです。Dudh na-bhaeko chiya दुध नभएको चिया は文字通りミルクの入っていない紅茶の意味の様です。
これまで、記事のなかでピカチア(ピカチヤ)と表記してきましたがフィカチア(フィカチヤ)の方が近いのかも知れません。
फिक्का は淡いという意味の様です。फिक्का चिया の定義もネパールの方でも人によって異なるようです。ミルクも砂糖も入っていないのが फिक्का चिया と言われる方もあれば、ミルクが入っていなければ砂糖が入っていても फिक्का चिया と言われる方もあり、また別の方はミルクが入っていないもので फिक्का चिया はスパイスがあまり加えられていないもの、スパイスが沢山加えられているのは रातो चिया の表現の方が良いと言われます。
もっとネパール語に詳しい方、ご助言下されば幸いです。
鹿肉カリー付きのダルバート「鹿肉ダルバートセット」を頂きました。
ダルは、マス、ムスロ、ムング、チャナのミックス、
マスが鹿肉カリー、
ダルカリは枝豆、隠元、ブロッコリー、じゃが芋、
ミントのアチャール、トマトのアチャール、高菜炒め、マンゴアチャール、キャベツのアチャール、大根のアチャール、千切り大根、人参、胡瓜、大根のミックスアチャール、ほうれん草炒め、スライス野菜が並びました。緊急事態宣言下の休業明けから、ライスがバスマティにかわった様です。青唐辛子も添えられています。食後は「黒いチャイ」、カロチヤを頂きました。


猪肉は店主が形容されている通りの肉質です。弾力はありますが硬くはありません。
ダルは、マス、ムスロ、ムング、チャナのミックスですが、いつもと異なりチャナの存在感が目立つ仕上がりです。
食後はラトチヤを頂きました。
2025年日本国際博覧会のロゴマークがその作者

雉肉は骨付きです。他にお客さんがおられなければ手食したいところでした。
ダルはマス、ムスロ、ムング、チャナの様です。
タルカリ、アチャール、サグブテコ、生野菜、パパドゥが並びます。
食後にチヤを追加で頂きました。
次いでダルバートが登場です。
ダルは、マス、ムスロ、ムングのミックスですが、豆の量もしっかりあり豆の味が楽しめます。
タルカリは、じゃが芋とカリフラワーのアルカウリに、ブロッコリー、隠元、えんどう豆、枝豆が加わっています。
大根、胡瓜、人参、玉葱のスライス、マンゴーのアチャール、サグ、大根、胡瓜、人参のアチャール、サグ、トマトのアチャール、ミントのアチャールと並びます。通常は鹿カレーセットを頼むと、ダルバートのダルの代わりに鹿カレーが付くようです。
7月中は、ダルバートと鹿カレーセットには、ココナッツプリンがついてきます。
食後に、ミルクなしのスパイス入り紅茶、ラトチア(ピカチア)をお願いしました。
メニューブックには「ネパールセット」と記されているダルバートをお願いしました。
ダルはマス、ムスロ、ムング、チャナのミックスの様で、
タルカリはミックスベジタブルにオクラが加わり、
パパドゥ、生野菜、胡瓜、人参、玉葱のアチャール、青菜炒め、青唐辛子のアチャール、ミントのアチャールと並びました。ホールの日本人の店主と、キッチンの 2人のネパール人スタッフとの間で、ダルバートの内容の方向性について擦り合わせをされているところの様です。「鹿ロースのタンドール焼き」と記されている
セクワも追加で頂きました。
食後にチヤも頂きました。