ナンもバターチキンカレーもタンドール料理も供さない、潔い「インド料理店」があるとの事で、神戸地下鉄西神山手線大倉山駅近くまで車を走らせました。
その「カナカナ インド家庭料理 Khana Khana Indian family food」さんのご主人は、バラナシ Varanasi 出身で、日本に来るまでナンを知らなかったそうです。インドでのナンはお祝い事に出される小さなものくらいで、日常生活では食べることは無いとのことです。ここまではよくある話ですが、主食のチャパティと、ごく普通に毎日家庭で食べるような野菜や豆カレーを食べてもらい、「インドのおうちごはん」をもっと知ってもらいたいとお店を始められたそうです。このナンも無い、肉料理無しのベジメニュー構成で暫くは頑張ってみたいとのことでした。
ディナータイムでしたので、メニューは3種類のカレーが付く「ターリーセット」、2種類のカレーの「ディナープレート」、
1種類のカレーの「シンプルセット」です。豆カレーと日替わりの2種類の野菜カレーは共通で、その中から選択する数の違いです。その他に、単品での料理の用意もメニューに記されています。
この日のターリーセット、
豆はムングのみ使われている様ですが、味わい深く仕上げられており、
カリフラワーとグリーンピースには少しトマトが加わり、
ピーマンとじゃが芋にもトマトが少し加わっています。インド家庭料理と言えば思い浮かぶ南インド寄りな岡山の「ミレンガ milenga」さんの料理と比べると、北インドの家庭料理はこうなるのかと妙に納得してしまう味です。
サモサが中央に控え、
それ用に香草のチャトニも添えて下さっています。
チャパティが2枚、ライス、パパドが並びます。
サラダの上には、ナイロンセブ Nylon Sev (Bengal Gram カーラーチャナの粉、ベサン粉を髪の毛の様に細長く仕上げたお菓子)が載っているのも嬉しい点です。
シンプルセットは豆カレーの選択でお願いしました。ダル好きにとっては有難い設定かもしれません。
運転手役のこの日はマンゴーラッシーを頂きました。
食後はクラブジャムーンと
チャイもお願いしました。
Khana Khana
Indian family food Kobe
カナカナ
インド家庭料理
インドのおうちごはん
神戸市兵庫区下祗園町 5-2

メニューブックには、表紙の店名の説明以外はベトナム語の単語がほとんどなく、日本語での説明が主です。
その中からまず、海老とアボガドの梅肉和え、
ハノイの揚げ春巻き、
スペアリブの唐揚げを頂きました。
おすすめ料理の一覧も有り、
その中から、揚げ豆腐と蒸し豚の海老みそソースもお願いしました。親切にも海老みそソースは癖がありますが良いですかとの確認のお伺いもありましたが、マムトム M
牛肉のフォーも頂きましたが、添えられた香草の量も十分でした。
デザートに、チェと、
ベトナムスタイルのチーズケーキをお願いし、
ベトナムコーヒーも頂きました。
この日の客層は、ご近所の家族連れや夫婦といった感じで、ラーメンセットを食べるが如く、フォーと焼きめしの注文だったりと、使い勝手の良い中華料理屋さんかと錯覚する雰囲気もありました。ほぼ満席で回っているにもかかわらず、料理の提供は早く、香草もしっかり添えてあり、繁盛店である理由が垣間見えました。
メニューブックにも掲載されており、
マスはチキンかマトンへの変更が可能でしたので、マトンへ変更、ライスもバスマティライスに変更をお願いしました。
ダルは、ムスロ、ムング、チャナの他にボリも使われている様ですが、いわゆる豆「カレー」で、豆の味を楽しみながらご飯を頂くタイプではありません。
マスのマトンも、ナン&カレーに合いそうなグレービーで味付けされています。
野菜のスパイス炒めと書かれているのは、じゃが芋、人参、青菜、ブロッコリー、マッシュルームなど、
人参のアチャールが瓶入りで供されましたので、ターリーの中央に少し盛ってみました。追加でクルフィ―もお願いし、
チヤも頂きました。
ダルバートに相当するネパールセットは、本来ディナーメニューの様ですが、
ランチタイムの遅い時間でしたので作って頂けました。しきりにキーマカレーを勧められたのですが、他にお客さんが居られなかったのでネパールで普段食べるククラコマスの様なマスが食べたいことを伝え、チキンでお願いしました。マトンはこの日は用意が無いとのことでした。
ダルは、ムスロ、ムング、チャナのミックスで、少し塩味が強いですが、「カレー」ではなく、ご飯に良く合うネパールのダルです。
チキンはグレービータイプでないものを作って下さいましたが、こちらの意図は伝わってなかった様です。
じゃが芋、
ブロッコリー、人参、蓮根、隠元が並びます。
メインのマトンタースに、
本来はプジャ Puja (Puffed Rice) が添えられるところですが、それではカジャ Khaja になってしまうからと、バスマティライスが添えられ、その上には、大蒜、生姜、カルダモンをはじめとするホールスパイスの数々がローストされたものがのっています。
ダルは、ムスロとムングのミックス、
カリフラワーと筍のアチャールも並びます。
別皿で、ミント入りのヨーグルトも付けて頂きました。
最後にチヤも頂きました。
国道171号線牧落交差点近くのお店で頂ける美味しい料理の数々は
ダルは、マス、ムスロ、ムング、チャナのミックス、マスは骨付きチキン、タルカリはズッキーニ Hariyo Farsi が、ささげ(大角豆) Bodi、じゃが芋と一緒に登場です。
アチャールは煮干しとトマト、大根と胡瓜が並びます。サグ(青菜炒め)は、金時草、蔓紫、空心菜のミックスでした。
採れたてのミントで作ったチャトニを添えて下さいましたので、
チキンセクワと一緒に頂きました。

ダルは、マスとラハルの組み合わせ、
マスはチキン、
タルカリは3種類のキノコ、長芋、葱、アスパラガスです。
今週のアチャールも、趣向が凝らされた3品が並びました。果物シリーズは、苺、ブルーベリー、林檎のアチャールです。これ以上甘さが勝ってしまうとアチャールとは言えなくなる、ぎりぎりの甘さと林檎の食感が楽しめます。
人参とえんどう豆のアチャールには青唐辛子も加わっています。ケラウ好きにとっては、ご飯が進む一品です。
スクティのアチャールは、バフスクティが使われ、ティンムルではなく日本の山椒がよく効いています。チウラとロキシーが欲しくなります。
パパドゥ、サグは何時もの位置に控え、木耳のスパイス炒めも添えられています。
デザートのズーズーダゥは何時もより少し濃厚バージョン、
最後にチヤも頂きました。
副菜はカシューナッツ、マッシュルーム、
4種類の葉野菜のマッルン、パリップ、
カトゥレット、ポルサンボーラ、ルヌデヒ、ビーツと並びました。
デザートはワタラッパンとキリパニです。
どのお店に行っても何時も同じようなものを頼んでしまいますが、まずは海老と豚と蓮の茎のサラダ、ゴイゴーセン Gỏi Ngó Sen、
蒸し春巻き、バインクォン Bánh Cuốn、
鶏の軟骨揚げ、サンガーチェン Sụn Gà Chiên、
海老の豚巻き米の衣揚げ、トムコムデップ Tôm Cốm Dẹp、
焼豚と揚げ春巻きの米粉麺、ブンティットヌォンチャーゾー Bún Thịt Nướng Chả Giò を頂きました。
デザートは、緑豆のチェー、チェーダウサンコドゥア Chè Đậu Xanh Cốt Dừa、
4種豆のチェー、チェータップカム Chè Thập Cẩm をお願いしました。
最後にベトナムコーヒーも頂きました。
ご主人一人での調理にもかかわらず、美味しい料理が手際よく供されるのに感心です。
初めて伺い、入店の際にダルバートが頂けるかも確認しました。メニューにも登場している様です。
ライスは、クミンライスも選択可能でしたが、通常のライスでお願いしました。
ダルは、ムスロ、ムング、ラハル、チャナのミックスの様ですが、豆「カレー」仕立てで、豆の味を楽しむことは出来ません。
マスは、チキンですが、シンプルなブテコ仕様で、
タルカリも、
アチャールもシンプルです。
飲み物も、ラッシーかマンゴーラッシーの選択のみです。