JR甲子園口駅近くのネパール料理店「ターメリック Turmeric」さんのラストオーダーの時間に何とか間に合い、週末ランチタイムのみ供されるスペシャルダルバートを頂くことが出来ました。
マスはマトンカレーで頂き、ダルはラハルとチャナのミックスとの事でした。チキンのパクチー炒めも添えられ、
茄子とじゃが芋のタルカリは茄子が美味しく仕上げられ、
胡瓜とじゃが芋のアチャールは胡麻が良く効いています。
青菜炒めとミックス野菜のパコダも含め、どの品も美味しいのですが、この日のお気に入りは、椎茸、万願寺唐辛子、トマトのアチャールでした。
キランさんに椎茸はネパールでも食べるのですかとお伺いしたところ、椎茸はあまり無く、違う種類のキノコなら食べますとの事でした。私が小さい頃、田舎の家の裏庭には椎茸を栽培する木が並べられ、菌を植え大きく育つと採っていた覚えがあり、ネパールでも簡単に栽培できそうなのにと、意外な感じを覚えました。web site を巡ってみると、椎茸栽培を導入して田舎の農家の人の現金収入にという流れは、ネパールでも過去も今も有る様です。Mush World 2005, Mushroom Grower’s Handbook 2, Shiitake Cultivation, Part I Shiitake, Chapter 3 Shiitake Cultivation, SHIITAKE LOG CULTIVATION IN NEPAL には、ネパールの野生の椎茸について
Wild Shiitake is known as “Mrige Chyau” in Nepal and the name means “deer mushroom.” Perhaps the name comes from the look of a deer or its skin.
と記されています。同書によると、出回る野生のキノコのうち5%位が野生の椎茸であり、野生のキノコには有毒なものもあり、年間100~120症例のキノコ中毒が報告されています。人々が燃料に用いるため、椎茸が育つべき森に横たわる木を持って行ってしまうので野生の椎茸も見つけることが難しくなってきていると推察しています。1979年に日本人のWatanabeさんによりQuercusの木を用いて、またKanagawaさんがCeltic treeを用いて椎茸の栽培を実証しましたが、これらの木が手に入りにくいので、その技術はネパールの人々に使われませんでした。2000年に the Center for Agricultural Technology (CAT)が、椎茸栽培の研究プロジェクトを立ち上げました。まずは手に入りやすいどの木が椎茸栽培に向いているのか、どの技術、地域、天候が適しているかの調査です。椎茸の品種によって、適合する木が違うことも明らかになり、どの時期に木を切り、下準備をどうするのが良いのかも調べると書かれています。当時販売先は、ネパール在住の日本人や欧米人が殆どで、ネパール人にとってはまだ人気もなく、高いので、国内市場での需要が限られることが問題とも指摘しています。
それから10年以上経ってどうなったのでしょう。the Kathmandu Postの「SPROUTING SHIITAKES 」の記事では、椎茸栽培に懸ける若者たちが紹介されていますが、
A few young entrepreneurs have started growing shiitake in and around the Valley, but they’ll have to wait a while for the shiitake market to mature.
と、その高い値段と、それに伴う国内市場での需要の小ささの問題は、相変わらず大きな障害になっている様です。
Until the market matures here, the overseas market is an option.
とも書かれていますが、中国等の安価な商品との競争が成り立つはずもなさそうです。
ハルワも付いており、
チヤを頂いて帰りました。
ターメリックさんで頂ける美味しいネパール料理の数々は
→「ターメリック Turmeric(西宮市甲子園口)
ターメリック Turmeric
西宮市甲子園口2-24-28
https://twitter.com/turmericrest1
http://www.turmeric-kiran.co.jp/
檸檬 Kaagati ko Achaar は、頂いたことのある「ズーズーダゥ」さんや、「パリワール」さんのものとはまた一味違い、色々な作り方があることを楽しむことが出来る一品です。お替りも頂きました。
大根 Mula ko Achaar は、約1ヶ月発酵させたものとのことで、ダルバートに添えられる1週間ほどの発酵のものと食べ比べが出来ます。好みが分かれるかも知れませんが、この1ヶ月ものは大根の漬物好きには堪らない一品です。
大蒜 Lasun (Lasoon) ko Achaar は、粒のままの形で仕上げられ、ほくほくとした食感です。
この3つはそれぞれに味付けも異なり、更に人参 Gajar ko Achaar も仕込み予定との事です。
7月6日は生憎の悪天候で、阪急宝塚線もしばらく運転を見合わせ、周辺の道路も国道176号線を中心に大渋滞と、大変な1日となり、早々に店じまいされました。駆け込みで馳せ参じ、プレートに盛って下さった料理を頂きました。翌日、お客さんがまだ来られる前の料理の数々です。
焼きたてのナン、ソフトドリンクは席まで持って来てくださり、ライスも用意されています。
カレーは、チキン、マトン、野菜が揃い、チョウメン(焼きそば)も有ります。
ムラ・コ・アチャール、アルジラなども頂けます。やはりビュッフェに華を添えるのは店主カドカさんが前日夜に仕込まれるデザートの数々です。バクタプルのヨーグルト、ズーズーダゥをメインに、
タルトをはじめ、他のネパール料理店では決して並ぶ事のない品々です。


お目当ての梅のアチャールは辛甘さが、
山桃のアチャールは酸味が活かされた味に仕上がっていました。
ミントのアチャールも並んでいます。
ダルやバート、他の野菜と一緒に美味しく頂きました。食後に、畑から採ってきたマクワウリ(真桑瓜)が有りますとお声がかかり、是非にとお願いしました。
子供の頃よく食べていたという話で盛り上がり、しばらくマクワウリ談義となりました。
パリワールさんで頂ける美味しい料理の数々は
6月28日から正式にオープンですが、当面はスパイスなど物品の販売のみで、飲食の提供はもう暫くしてからになりそうです。ネパール料理に限らず、各国料理も頂けるとのことですが、将来的には、、、遼さんの目指すところは一点です。店内の内装は自ら行われたとのことです。
各種スパイスが取り揃えられ、ダルや米も並びます。
冷凍庫には、ハラール認証の山羊肉なども入っています。
この日はダルとスパイスを購入しました。
別の日は、砂肝のチョイラとタカリダルバートを頂き、ネパールの雨季の話などを伺いました。
お店で頂ける美味しい料理の数々は
この日のメニューは、中央にマトンカレーとパパドゥ、それを取り囲むように6時の位置のバート(ご飯)から時計回りに、ダル、茄子と大根のタルカリ、
ゴーヤとじゃが芋炒め、
チキンカレー炒め、野菜パコダ、オクラとじゃが芋の和え物、
茄子のアチャール(チャトニ)、
そしてデザートのスジハルワです。
MASHED EGGPLANT PICKLEとしてレシピが紹介されていますが、Bhanta Ko Chokhaと表記されています。Chokha については、
ディロの配合は、8割方はシコクビエ(コド)とのことで、素朴な香りのディロに仕上がっています。
チキンのスパイス炒め、ブテコ・ククラ・コ・マスが横に添えられ、
大きいカトリには、初登場のチュカウニ Chukauni が盛られています。
この日、お店にはカドカさんではなく奥様が居られましたので、話を伺いましたところ、本来、Nibuwa(Hill Lemon 檸檬)を何時間も煮詰めてChuk チュクを作り、それを使うのが本来のChukauniのレシピだそうで、Chukは残念ながら日本では手に入らないので代わりのものを使ったとの事です。Chukauniは、
小さなカトリにはネパール山椒 Timur のアチャール、ティンムル・コ・アチャールと、
トマトとコリアンダーのアチャール、ゴルベラ・ラ・ダニヤ・コ・アチャールが盛られています。
さらにカリフラワー、人参、大根などのミックスアチャール、ミサエ Misaye・コ・アチャールも侮れない味わいで、
青菜炒めサグ・ブテコも添えられています。別の器には、鰤のカレーが大きな切り身で盛られています。
川魚の場合と同じように、マリネして油で揚げてから調理するのかお尋ねしたところ、その様です。内陸国ネパールで、鰤を表すネパール語が有るのか存じません。取り敢えず魚のカレーと表現するとして、マチャ・コ・ジョルはもう少しスープが多い場合を指すようで、マチャ・コ・マス、マチャ・コ・タルカリ、どの表現がぴったりなのかを、奥様とジットさん、他のお客様と一緒に楽しい談義となりました。とある常連様が持ち込まれた与那国島の泡盛で、
ジョインカッテを作っていただき、一緒に頂きました。
最後はチヤです。

お店の名前にSekuwaが入っていますので、そのSekuwaを頂くことにしました。
マトンセクワセット Mutton Sekuwa Setは、セクワとプジャ、アチャールとチャナ豆の構成です。
アルコールも各種取り揃えておられる様でしたので、
Raksi を頂きたかったのですが、言葉が通じず、仕方なくネパールアイスビールを一緒に頂きました。お客さんは見事にネパール人ばかりでした。





丁度ネパールから送られて来たと仰るティンムル Timur(ネパール山椒)の塵などを取り除いておられたので、数粒ほど齧らせて頂きました。しっかりとファードにも使っておられました。
デザートに何かいただけますかとお聞きすると、グットパック Gudpak なら有りますとの事で、これまた是非にとお願いしました。
細かい配慮、工夫が、マス、ダル、アチャール、タルカリ、それぞれに為されています。しかも、どのタルカリやアチャールも、他のネパール料理店では頂ける機会がまず無い品々です。
ダルも毎週の様に変わり、今週はマスとムスロの2種類の豆を使った、マス・ラ・ムスロ・コ・ダルです。
タルカリは、新じゃがと黒大豆と発酵乾燥野菜のタルカリ、アル・ラ・バトマス・ラ・ラヨ・コ・グンドゥルック・コ・タルカリです。新じゃがは一度タンドールで炙る手間をかけておられます。発酵乾燥野菜グンドゥルックは、何種類か使い分けておられる野菜から 、Raayo(からし菜)を使われています。






