週末供されるスペシャルダルバートの凝り具合が、半端ではなくなってきたネパール料理店「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダウ」さんは阪急宝塚線池田駅からすぐの所にあります。今週末2月9日から12日までのダルバートのタルカリ、アチャールの中で注目すべきは、アマラ・コ・アチャールAmala ko Achaarと、残り少なくなって今週で終わりのカドカ家特製のカリフラワーを使ったカウリ・コ・アチャールKauli ko Achaarです。
アマラは日本ではあまり馴染みのない植物で、お店のFacebookでは油柑(ゆかん)と表記されていました。web siteで検索するとBoss NepalのAmala in Nepalの記事で
Amala is one of the healthiest and ‘rich with vitamin’ fruits. There are two types of amala in Nepal that are the plain amala and the pani amala (water amala). These two are different in terms of size and appearance. This juicy fruit is considered to be good for blood circulation, eyes, skin as well as hair. Usually eating one amala a day is considered a healthy habit.
と記述されています。健康に良い食材としてアーユルヴェーダ関連で製品化されているものもweb上で多く見つけることが出来ます。ネパール料理の本「Jyoti Pathak著、Taste of Nepal」には、Amala ko Achaarのレシピも紹介されており、その前文でのAmalaアマラの紹介が以下です。
This recipe uses Indian gooseberries (called amala in Nepali and amalaki in Sanskrit) rather than regular gooseberries. They are green, round, tart berries divided into segments with a single seed in the center. They are very nutritious and are often used in Ayurvedic medicine. Gooseberries are also used to prepare spiced fruit chews. This pickle complements any Nepali meals.

日本でこのアチャールが頂ける機会は滅多に無いと思われます。固い皮を剥いてそのまま口に入れると甘味、酸味の混じった、これまで味わったことの無い味ですが、アチャールに仕立てられるとまた味わいが変わります。
もう一つは、ネパールのタルカリには欠かすことのできないカリフラワーKauliです。日本ではブロッコリーに押され、生産、消費とも少なくなっています。農林水産省の野菜出産出荷統計を見ると平成28年のブロッコリーの出荷量が127900トンで、カリフラワーの17200トンの7.4倍です。私自身も子供の頃はカリフラワーばかり食べていましたが、最近では専らブロッコリーです。今週のダルバートではじゃが芋と共にアル・ラ・カウリ・コ・タルカリとして一品、
カウリ・コ・アチャールとしてもう一品登場です。どこか郷愁を感じる味わいです。
ダルはムスロ・コ・ダルで、肉はローカル・ククラ・コ・マス(骨付きのチキン)です。
アチャールのもう一品は枝豆ハリヨ・バトマス・コ・アチャールで、彩りを添えています。
ごはんバートの左右にはいつも通り、ポレコ・パシュパティ・パパドゥ(レンズ豆のチップス)とサグ・ブテコ(青菜炒め)が並び、上にはスングル・コ・カン・ブテコ・トリコ・スワドマ(豚耳のマスタードシード炒め)が載っています。
デザートはネパールの蜂蜜を使ったカステラでした。ソイ・チヤと一緒に頂きました。
お店で頂ける料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」
マトンセクワをお願いしました。この日は車の運転があり、ノンアルコールビールで我慢です。
別の日は、妻と伺いました。この日は、ソナマリスのソーダ割りと一緒に、
カジャセットをお願いし、
ブトンが品切れとのことで、生姜がよくきいたチキンチョエラと、
モモもお願いしました。
最後にベジのダルバートもシェアして頂いて帰りました。
これまでも何度かお伺いしていましたが、色々な事が重なり、足が遠のいていました。あらためて今回続けて訪ねてみました。スープモモは頂いたことがありましたが、他のアラカルトは初めて頂きました。
食べ終わるころに店主が戻ってこられましたので、ネパール料理の単品は頂けないのかとお伺いしたところ、丁度翌日にメニューブックの新しいのが出来上がってくるとのことでした。
チャウチャウを試してくださいと、味見に少し持って来て下さいました。
フライ、日によって変わるとの事でしたが、この日はチキンでした。
チキンで重なってしまいますが、セクワもお願いしてみました。
モモも頼んでみました。
モモ用のチャトニーをチャパティやロティにつけて頂くと美味しいという話になり、折角ですのでお願いしました。
最後にダルバートも頂いて帰りました。
この立地でネパール料理のアラカルトに注文がどれだけあるか分かりません。ひとまず様子見の様なラインナップです。中途半端に終わらず、もっとネパール色を出した方が良さそうにも思いますが、ナンとカレー、タンドール料理目当てに来店される方はネパール料理に興味を示されない場合も多く、難しいのかもしれません。
あまりお腹が空いていなかったこともあり、サマエバジセットNewari Samaebaji Setをお願いしました。
店員さんに辛いですが構いませんかと尋ねられました。店内には、店員さんとお客さん合わせて10名でしたが、他の9名は皆ネパール人で、新大久保店と同じく、ここは日本?ネパール?という感覚にさせていただきました。
バートの上にはマトンシェクワ(セクワ)が載っています。
いつも美味しいアチャール3種です。小魚はいつもと味付けが異なっています。
デザートはこれまた定番となったお店の名前にも冠せられたズーズーダゥ。
ホットチヤも頂きます。
ハロウィンが近いのでとクッキーも出して頂きました。
11月3日から5日までは第2弾、「チェトリ」のお母さん、アマのダルバートが供されます。
他にまだお客さんがおられなかったので、グランドメニューからカジャセットも頂けるか恐る恐るお伺いした所、「夜来て下さい。」との一言でした。
食事を終える頃、もう一組お客さんが入って来られましたが、ナンとカレーのセットを頼まれていました。
皮付きのマトンが如何に美味しいかを、再認識する絶好の機会でした。口に入れた時の感触と味が堪りません。
美味しいと唸っていると、シェフのディップさんが、そのマトンのお替りを持って来て下さいました。元々、山盛りで供して下さっていたのに、さらにお替りで満腹となりました。いつもの様にデザートを頂く余裕はなく、チヤのみを追加で頂いて帰りました。
アチャールにも煮干しやちりめんなど日本の食材が上手く使われ、大根の浅漬け様のムラコアチャールも定番です。時に、冬瓜や黄色いゴーヤがアチャールになったり、タルカリにゴーヤが登場したりします。サグ(菜物)も、小松菜やほうれん草の他、大根の葉だったりと、種類に富んでいます。







何時もは日本米のバートも、今回初めてバスマティライスと日本米のブレンドで供されています。ギーを入れて炊くと美味しくなるそうですが、乳製品アレルギーの方やビーガンの方に配慮して行っていないとのことです。チョイラも初めてトッピングされています。
マトンも今回のために数店共同で仕入れ、皮付きのプリプリなものも提供できる様です。
タルカリは一度タンドールで焼いて香り付けしたカリフラワーを用いた一品です。
トマトのアチャール、ゴルベラコアチャールも初登場で、その美味しさに作り方を聞いてしまいました。ご主人としては、甘めのトマトを使ったので、思ったより甘めの仕上がりになってしまったらしいのですが、お代わりしたくなりました。両サイドにはムラコアチャール、アルコアチャールもあります。
ダルもいつもよりさらに濃厚な仕上がりになっていました。
パパドゥは香ばしくなる様に、揚げたものではなく焼いて添えられています。もちろんサグも忘れず添えられています。
最後にチヤも頂きました。
日本の喪に服す習慣と同じで、お店では、今年は、ダサイン、ティハールのお祝いはなさらないそうです。facebookでのこのスペシャルダルバートの告知にも、それらの文言を敢えて入れておられない様です。
熱した油に手で上手くリング状になるように流し込んで揚げます。確かにこれは、体験としては簡単で面白いものです。


カザを最初に頂いてしまうと結構満腹になってしまうので、この日は、今までに頂いた事のない料理を順番にお願いしてみることにしました。
麦焼酎を手に、まずは干し魚と筍の炒め物(シドラとタマのブデコ)から頂きました。
干し魚とありますが、「煮干し」、西日本では「いりこ」です。店主は日本人はだしを取るのにしか使わないので勿体ないと仰られていましたが、大丈夫です、私も小さい頃からおやつ代わりによく齧っていました。懐かしさもあり、またお酒のつまみには持って来いの味付けがされています。思えば、fewさんのダルバートに添えられているマチャコアチャールにも煮干しが使われており、
jujudhauさんで4月のネパール新年にいただいたアチャールにも煮干しが使われていました。どうやら煮干しは日本に居られるネパールの方々に、料理の素材として、しっかり受け入れられている様です。
じゃがいも、ひよこ豆、チウラの炒め物(アル・チウラ・ブデコ)は結構スパイシーで辛めの味付けで、お酒のピッチが進みます。
クミンとガーリックで炒めたチキン(ジーラチキン)もこれまたお酒にぴったりで、
ククリラムもいつの間にか手にしていました。
モモの中身が入ったクルチャ(モモクルチャ)は、1人前とは思えない大きさで、半分はお土産で持ち帰り、家族にも好評でした。
飲んで食べて、最後に甘いものも頂いて、ほろ酔い気分で帰宅しました。
