店主のキランさんが、いつも何か新しいネパール料理を提供したいと仰る、月2回催される「カナメラ(ターメリックだけのバル)」に惹かれ、JR甲子園口駅近くの「ターメリック Turmeric」さんに今回も伺いました。
マトン料理が好評との事で、今回もマトン料理の数々が並びました。
マスMaasu・チウラChiuraセットが初回の鹿肉に続き、2回目の今回はマトンで登場です。ムラ・コ・アチャール付きです。
カザセット用にアルタマAlu Taama(じゃが芋と発酵筍のスープ)を用意されていましたので、単品でお願いしました。この2品の組み合わせだけでも十分です。少しずつチウラに混ぜながら頂くと、もう他に言うことはありません、満足です。
スペシャルメニューにマトンのパック Pakkuも有りました。お祭り、お祝いや、おもてなしの折にはよく作られるとの事で、メニューにも「ネパールの定番料理」と書かれていました。スパイスでマリネし3時間くらい味を沁み込ませ、水分などは一切加えず底の厚い鍋でゆっくりと調理したのだそうです。マトンの美味しさを堪能できる一品で、一気に頂いてしまいました。
ジブロ Jibhro(舌)とブンディBhundi(胃袋、トリッパ)のサデコもお願いしました。
もう一皿位は入りそうでしたので、マトンチョイラと迷いましたが、同じくジブロとブンディを炒め物で少しずつ盛って頂きました。
フェンネルがよく効いたマルプワMaalpuwaと、チヤも頂いて帰りました。
webでPakkuを検索してみると、色々なレシピを見つけることが出来ます。Boss Nepal の「Mutton Pakku」の記事では
First of all, take a deep mixing bowl and put the meat (cut into small pieces) into it. Then add, cumin powder, cardamom powder, pepper powder, salt, fresh lemon juice, chili powder and ghee and also some oil to it. Then, mix all the ingredients thoroughly and let it marinade for about an hour in the same pan or pressure cooker you are going to cook it on. Now, if you are cooking it on a pressure cooker, then, put the cooker on the gas stove on high heat and let it cook. After four to five whistles, check the meat and cook it further on low heat until it is cooked properly, however, make sure there is no water left.
If you are cooking it on a pan or a deep utensil, which takes about an hour to cook, however, is tastier, then cook it over low heat until the meat is tender and cooked properly. When cooked, garnish your mutton pakku with chopped cilantro before you serve it to your guests. You can also refrigerate it for few days, however, in that case, do not add the cilantro. This recipe from grandma’s kitchen is surely going to get you some credit as the master chef of the dinner or lunch party you are hosting.
とあり、圧力鍋でも普通の鍋でも低温でゆっくり調理がポイントの様です。いつも最初に調べる「Taste of Nepal (Jyoti Pathak著)」にも、チキンを使った同じような料理 Kukhra ko Pakkuが登場しています。スパイスとマリネして2時間以上置き、large heavy-bottomed saucepanを用いて、最初中火から強火、その後弱火で40分以上調理する、同じようなレシピが記載されています。
Khasi ko Pakkuで検索するとKhasi ko Kawaf (Kabab)にも行き当たりますが、差異の詳細が分かりかねます。PakkuとKawaf、さらにはKababとの関係を、キランさんに次回にでも尋ねてみましょう。
<追記>
その後にお店を訪れ食事を頂いた際に、キランさんにお尋ねしました。PakkuとKawafは異なる様です。インドから入ってきた調理方法として広まったKawafに対し、ネパールの東の限られた地域で主に伝わる調理方法のPakku、両者で使うスパイスも異なるとのことでした。今回のPakkuは数日ヨーグルトに浸け、カルダモン、シナモン、塩などを加えているとの事です。Kawafは小さめの塊の肉を用いるのに対し、Pakkuは大きな塊で調理する点も異なる様です。
ターメリックさんで頂ける美味しいネパール料理の数々は
→「ターメリック Turmeric(西宮市甲子園口)
ターメリック Turmeric
西宮市甲子園口2-24-28
https://twitter.com/turmericrest1
http://www.turmeric-kiran.co.jp/


粉状にすると、通常の日本の胡麻とは違った良い香りです。
クレロKurelo・ムラ・コ・チャーナ・ラ・チャウ・ブテコ(アスパラガス、干し大根、キノコ)がバートに載っています。
デザートはチヤ・プリンでした。チヤと一緒に頂きました。
バートの左右にはパパドゥとサグが何時もの位置に控えています。今回は優しい感じの味付けの品々ですが、ダニヤ・コ・アチャールが少し苦みもありアクセントになっています。


これにプリ(揚げパン)とワンドリンク付きでした。

バスマティライスに変更で、マスはマトンでお願いしました。
トピを被ったお二人はチトワン出身との事でした。お伺いするとダルはミックスダルとの事ですが、自店でブレンドされているわけではなさそうです。サグの代わりにブロッコリーとオクラのタルカリでした。サラダ付きとのことで、食前にインネパ店でよくあるサラダも持って来て頂きましたが、代わりにメニュー通りのサグ(青菜炒め)が欲しい所です。お店のFacebookでアンダバジの記述が有りましたので、メニューも見ずにお願いし、ダルバートと一緒に美味しく頂きました。
まだメニューに載っていなかった様で、値段は適当に決めて下さいとお願いしました。ワンドリンク付きですので、最後にチヤも頂きました。

中央のチウラChiura、ブジャBhuja、ダルマートDal Mothを取り囲むように、ターリー左側9時の位置から時計回りに
飲み物は、そのお客様が持参下さった沖縄の泡盛でジョインカッテを作って頂きました。
野生動物は、仏語でJibier、英語でGameですが、ネパール語では四つ足であればJangali Janavar ジャンガリ・ジャナワル、野生の鳥も含めるとPasupanchhi パスパンチだそうです。”Pasupanchhi ko Samay Bhaji”とでも呼べる美味しい一皿を頂きながら、ご一緒させて頂いた方々とお話をし、楽しい時間を過ごしました。
少し重複は有るものの、種類が異なる副菜、タルカリ、アチャールが満載で、少しずつ分け合うと2倍楽しめました。
ライスの替わりにチウラで頂くことは可能ですかとお伺いしてみた所、タイミング良く店主キランさんが戻ってこられ、おまけの形で付けて頂きました。ご近所のマダム達の意見を取り入れて、それまでの茹で卵から目玉焼きに変更してご飯に載せていますとのことでした。お皿もいつもの陶器製では無く、これまた各方面に好評だという金属製でした。



いつもチヤを追加で頂いて帰ります。
最初は自身の好きな鰆のカレーを出すと決めていた様です。
鰆か骨付きチキン、あるいは両者の2種盛りからの選択です。
鰆カレーをはじめ、サグ、タルカリ、アチャールと、遼さんのレシピを踏襲している様です。これから彩さんオリジナルのメニューが増える事でしょう。
チヤも頂いて帰りました。
発酵乾燥青菜のグンドゥルック、今回は大根の葉でした。ネパールの有名なグンドゥルックの諺の意味深い内容を伺いました。店主カドカさんの「グンドゥルックはシンプルにアチャールで頂くのが一番美味しい」との言葉に全く同感の一品でした。調理前の大根のグンドゥルックMula ko Gundrukの香りは、
前回登場の菜の花のグンドゥルックTori ko Gundrukとまた違ったものでした。
以前、粒状のアチャールに仕上げられたシラムSilam(荏胡麻)は、カドカさんの予告通り、今回は苦みが良いアクセントになっているペースト状のアチャール、ピセ・コ・シラム・コ・アチャールとして登場です。
もう一つのアチャールはゴルベラ・ラ・プディナ・コ・アチャール(トマトとミント)でした。
また、新登場の野菜はネパールのホウレン草です。能勢の農家の方にお願いして栽培して頂いたとの事で、葉より茎が目立つホウレン草です。
ナヤン・アル・ラ・パルンゴ・サグ・コ・タルカリ、新Nayanじゃが芋と一緒にタルカリで登場です。
バート(ご飯)の左右の定位置にはパパドゥとサグが控え、上にはピセ・コ・シドラ・コ・マチャ・ラ・オッカル・ブテコ(乾燥小魚と胡桃)が載っています。
ダルはマス・ラ・ムスロ・コ・ダルで、マスはローカル・ククラ・コ・マス(骨付きチキン)でした。
デザートはデーツのプリン、チョゴダ・コ・プリンの再登場です。

寒い日には、店主カドカさん一押しのジョインカッテ Jhwai Khatteも頂きます。
熱したギーgheeにお米を入れてポン菓子の様に膨らませ、ロキシー等に注いで作るのだそうです。
今回サマエバジセットを用意された際には、水牛のスクティSkuti(干し肉)も準備されていました。初日と2日目で調理方法を変えられ、異なった味を楽しむことが出来ました。
この時は通常メニューには無いマトンのチョイラchoilaもありました。
日を遡ると、サマエバジの登場が待ち切れず、バトマス・サデコ(大豆)や
ブトゥワBhutuwa内臓のスパイシー炒め(ハリヨラスン、大蒜の茎入り)もお願いし Jhwai Khatteと共に頂きました。