ムラ コ グンドゥルック コ アチャール@ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

次から次へと頂いた事の無いネパール料理が登場する、阪急宝塚線池田駅前のネパール料理店「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんです。今週末のスペシャルダルバートの特筆すべき一品は、ムラ・コ・グンドゥルック・コ・アチャール Mula ko Gundruk ko Acharです。 発酵乾燥青菜のグンドゥルック、今回は大根の葉でした。ネパールの有名なグンドゥルックの諺の意味深い内容を伺いました。店主カドカさんの「グンドゥルックはシンプルにアチャールで頂くのが一番美味しい」との言葉に全く同感の一品でした。調理前の大根のグンドゥルックMula ko Gundrukの香りは、前回登場の菜の花のグンドゥルックTori ko Gundrukとまた違ったものでした。以前、粒状のアチャールに仕上げられたシラムSilam(荏胡麻)は、カドカさんの予告通り、今回は苦みが良いアクセントになっているペースト状のアチャール、ピセ・コ・シラム・コ・アチャールとして登場です。もう一つのアチャールはゴルベラ・ラ・プディナ・コ・アチャール(トマトとミント)でした。また、新登場の野菜はネパールのホウレン草です。能勢の農家の方にお願いして栽培して頂いたとの事で、葉より茎が目立つホウレン草です。ナヤン・アル・ラ・パルンゴ・サグ・コ・タルカリ、新Nayanじゃが芋と一緒にタルカリで登場です。バート(ご飯)の左右の定位置にはパパドゥとサグが控え、上にはピセ・コ・シドラ・コ・マチャ・ラ・オッカル・ブテコ(乾燥小魚と胡桃)が載っています。ダルはマス・ラ・ムスロ・コ・ダルで、マスはローカル・ククラ・コ・マス(骨付きチキン)でした。デザートはデーツのプリン、チョゴダ・コ・プリンの再登場です。

お店で頂ける料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」

ネパールのごちそう
jujudhau
ズーズーダゥ

池田市室町1-3
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ジョインカッテ Jhwai Khatte@ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

阪急宝塚線池田駅前のネパール料理店「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんへは週末にスペシャルダルバートを頂きに伺う以外にも、平日にもよく訪れます。週末にダルバート、平日はネパール料理の単品というのが我が家のお決まりになりつつあります。車の運転が無い時は、ククリラムやロキシー等を頂きます。寒い日には、店主カドカさん一押しのジョインカッテ Jhwai Khatteも頂きます。熱したギーgheeにお米を入れてポン菓子の様に膨らませ、ロキシー等に注いで作るのだそうです。Friday The Smarter Entertainment Weeklyの2011年6月19日付けの記事「Think Local, Drink Local」で、Jhwai Khatteの説明として

Taste:
As ghee and rice are added to the drink, jhwaikhatte tastes less like your conventional alcohol. Because of its incredibly strong taste, this drink is not for those who don’t have a keen taste for drinks.

Something Interesting:
The enormous heating-up drink got its name from the sound (jhwai) that’s made when the cold alcohol is tempered with hot ghee and rice. The combination of rice and ghee is called khatte.

との記述が有り、お米とギーの組み合わせがKhatteで、Jhwaiは熱したギーとお米をアルコールに注ぐ時の音と説明されています。the kathmandu postの2015年11月12日付けの「Winter Wonderland」と題する記事では、説明とレシピが記載されています。

A special thakali winter drink, Jhwai Khatte is prepared from local liquor that is made from millet called rakshi. It has a strong distinctive taste, served with khatte, a combination of rice and ghee.   

Ingredients:                                               
– 250 ml of rakshi                                     
– 25 gms of rice                                            
– 1/2 tsp of ghee                           
– 2 tbsp of honey                             

Directions: Heat a cooking pot and add ghee and rice. Once the rice turns brown, add the cold rakshi liquor to it—this sizzling sound is the reason behind the drink’s nomenclature – jhwai. Add honey, stir, and serve in a transparent cup. Cheers!

Dipty Sherchan along with her two sisters run Delish Thakali Kitchen. They suggest, “Immediately after pouring the rakshi, close the pot with a lid. That way, the taste will remain strong.”

We All Nepaliの「Traditional foods in Nepal」の記事の中に

Khatte (खट्टे)

It is the popular breakfast in hilly areas of Nepal.  It is made from rice mainly from brown rice obtained from dhiki (a special Nepalese manual flaking instrument) but white or polished rice can also be used.  It is prepared from rice by soaking overnight, draining and roasting.

との記述も有り、お米自体を指す意味もありそうです。

更にカドカさんにお尋ねすると、 Khatte用のお米は、通常の食用のお米とは種類が異なり、収穫時期もずれて早く、そのため畑での植え付けに工夫がある点などを教えて下さりました。粒が厚いので、潰して上記Khatteあるいはチウラにした時にとても美味しいのだそうですが、今ではネパールでもなかなか手に入らないそうです。

Jhwai Khatteにはネパール料理の数々が良くあいます。今回サマエバジセットを用意された際には、水牛のスクティSkuti(干し肉)も準備されていました。初日と2日目で調理方法を変えられ、異なった味を楽しむことが出来ました。この時は通常メニューには無いマトンのチョイラchoilaもありました。日を遡ると、サマエバジの登場が待ち切れず、バトマス・サデコ(大豆)やブトゥワBhutuwa内臓のスパイシー炒め(ハリヨラスン、大蒜の茎入り)もお願いし Jhwai Khatteと共に頂きました。

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菜の花づくしダルバート@ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

春らしさを感じるダルバートDal Bhat、今週は「菜の花づくし」の構成となった週末のスペシャルダルバートです。頂けるのは、阪急宝塚線池田駅前の「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんです。お店のFacebookにアップされたメニューを見ただけで期待が高まりました。

繊細な仕上がりの菜の花のグンドゥルック Tori ko Gundruk が、今回は、じゃが芋、大豆と一緒にアル・ラ・バトマス・トリ・コ・グンドゥルック・コ・ジョルとしてスープ仕立てで登場です。小さなカトリに入った3種のアチャールは、右からマショウラ・ラ・ゴルベラ・コ・アチャール(大豆ボールとトマト)、ピナ・コ・アチャール(マスタードシード絞りかす)、ハリヨ・カンクロウ・コ・トリ・コ・スワドマ(胡瓜)です。胡瓜のアチャールには、トリ・コ・スワドマと名が示す様に菜種油が使われ、これまたアブラナ科のマスタードシードから油を搾り取った「かす」が、少し苦みも含むアチャールに仕上げられています。ネパールでもあまり見かけない珍しい一品とのことです。バート(ご飯)の上にもトリ・コ・サグ・ラ・トウフ・ブテコ(菜の花とトウフのスパイス炒め)と、まさしく「菜の花づくし」です。サグ・ブテコ(青菜炒め)はさすがに菜の花だと重なってしまうので小松菜とのことですが、小松菜も立派なアブラナ科です。「アブラナ科づくし」に相違ありません。今回のダルは菜の花に合わせた黄色い色調のチャナ・ダル、マスはブテコ・ククラ・コ・マス・ダニヤ・コ・スワドマ(チキンのコリアンダー風味)でした。各テーブルでも、菜の花がお迎えです。デザートはもはや定番とも言える備前焼の器に入ったズーズーダゥですが、ここにも菜の花を見つけることが出来る徹底ぶりです。

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ピダル ラ タマ コ シンキ コ タルカリ@ネパールのごちそうjujudhauズーズーダゥ(池田市)

次から次へと新しい食材を使ったネパール料理、ダルバートDal Bhatを楽しませて下さるのが、阪急宝塚線池田駅前の「ネパールのごちそうjujudhauズーズーダゥ」さんです。今週も趣向を凝らしたダル、マス、タルカリ、アチャールが登場しました。ダルはマス・ラ・ムスロ・チャナ・コ・ダル・ヒング・スワドマ(ヒングを使ったミックスダル)、マス(肉料理)はローカル・ククラ・コ・マス(骨付きチキン)です。大きい器のタルカリはピダルPidhaalu・ラ・タマTaama・コ・シンキ・コ・タルカリ(里芋と干し筍)でした。干し筍は3時間かけて戻されたそうで、予想以上に膨らんだと店主カドカさんが仰られました。同じ乾燥野菜で、干し大根などはチャナ(チャーナ)という表現なのに、この筍の時は何故シンキと言う表現なのか尋ねてみました。どうやらざっくり大きめに切って干すのがチャナで、細かく切って干すのがシンキの様です。生の筍を細く切ったのでは味わえない食感と滋味が楽しめるタマ・コ・シンキでした。里芋との組み合わせも、和食の煮物の場合とはまた違った相性の良さです。小さなカトリに入ったアチャール3種は左から、甘く仕上がったゴルベラ・ラ・ダニヤ・コ・アチャール(トマトとコリアンダー)、酸味と甘みのスンタラ・コ・アチャール(みかん)、生姜がよく効いたマス・コ・アチャール(鶏肉のアチャール)でした。バート(ご飯)の左右にはパパドゥ(ひよこ豆のチップス)とブテコ・サグ(青菜炒め)がいつもの様に控え、上にはマサラ・ダル・アル・ジラ(スパイシーポテト)が載っていました。デザートはチョゴダChodda・コ・プリン(ナツメヤシ、デーツのプリン)でした。デーツは中近東のイメージしかなかったのですが、ネパール料理でもよく使われるとのことで、デーツを入れたキールKhir等も美味しいと教えて頂きました。仕事を終えて遅い時間に伺いましたので、食べ終わる頃には他のお客さんも帰られていました。手が空いたので、何時ものチヤではなく、ピカ・チヤ(ストレートティー)を試しますかと淹れて下さいました。Aduwa生姜とTimmurネパール山椒入りです。香ばしいTimmurの香りも楽しませて頂きました。

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サマエバジ Samay Bhaji@ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

美味しいチウラChiura (Cheura)が手に入った時のみ、サマエバジ Samay Bhaji (Baji)を供される阪急宝塚線池田駅前のネパール料理店「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんです。今回は6ヶ月ぶりの登場で、店主カドカさんのパティシエとしてのお仕事の休みが取れ、また、丁度ズーズーダゥが上手く出来上がったという事情で、月曜日と火曜日という変則的な日程となりました。仕事を何とか片付けて、月曜日夜、遅めの時間に訪れました。写真11時方向のカトリに入った
ククラ・コ・マス(チキン)から時計回りに、
マトンシェクワ
バーラBaaraの上にスパイシーアンダAnda(卵)
ケラウKerau・ラ・ガジャルGajar・カンクロウKaankro・コ・アチャール(えんどう豆、人参、胡瓜)
ボリ Bodi ・ブデコ(ささげ)
ラヨRayo・コ・サグ・ブテコ(高菜)
アルAlu・ジラ(じゃが芋)
ムラMula・コ・アチャール(大根)
バトマスBhatmaas・サンデコ(大豆)
シッドラSidra maacha(干した小魚)
これにパパドゥも本来は付きます。

中央にチウラChiura (pressed rice flakes)、右にブジヤBhuja (puffed rice)、左にダルマートDal Mothが盛られています。

家庭用のチウラと市販のチウラの大きな違いは、潰す前に米を浸すのが、家庭ではお湯であり、市販品は水である点だそうです。これで味に差が生じる事を、以前からカドカさんが仰っておられました。今回のチウラは勿論お湯に浸す手間をかけた美味しいチウラです。

JOYS OF NEPALESE COOKING  (INDRA MAJUPURIA & RATI MAJUPURIA著)の中にもHow Chiura is made in Hills and Valleysと題する文章で、お湯につける工程が記述されています。

The dust and stone particles are removed from the paddy with the help of a chalni (sieve).  The paddy, so picked, is soaked in water for 24 hours or more especially in hot water.  Crisp and pre-cooked chiura can be prepared only after soaking the paddy in hot water.  After 24 hours or 2 days the soaked paddy is dried in one heated clay pot and roasted in another clay pot.  Then the hot roasted paddy is put little by little in an okhal (a large size mortar) or in a dhiki (foot-operated pounding machine).  The paddy is beaten or ponded a number of times and when the beaten paddy gets unhusked and flattered, it is taken out and with the help of nanglo it is winnowed and its husk thoroughly removed.  This is how beaten rice or Chiura is prepared in hills and valleys.

ダルマートはお店で販売もされていて、以前買い求め、スナック感覚で頂いたのですが、結構辛い味付けでした。しかし、こうしてカザ Khaja セットの一品で加わるとあまり辛さを感じさせず、良いアクセントになっています。今回供されたサマエバジセットには、ロティかナンが付き、先週末のスペシャルダルバートから再登場のズーズーダゥJuju Dhauも頂くことが出来ます。オプションとして水牛のスクティSukuti、マトンのチョイラChhoilaが用意されていました。折角ですので、どちらもお願いすると、豪華ディナーとなりました。

今回も奥様手書きのサマエバジの内容の説明書きが用意されていました。

最近チウラには目が無い妻のリクエストがあり、同行し翌日も再訪です。皆様に好評で売り切れとのこと、残っていた具材で何とか作って下さいました。お店で頂ける料理の数々は
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シラム コ ダナ コ アチャール Silam ko Achar@ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

趣向を凝らしたダル、アチャール、タルカリ、マスが楽しめる「スペシャル」ダルバートDal Bhatを毎週末に供される、阪急宝塚線池田駅前のネパール料理店「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんを訪れるのが、週初めから待ち遠しくなります。店主カドカさんが考えられるメニュー構成は留まるところを知らず、今週末も殆どが初登場の品々でした。

ダルはラハル・コ・ダルRahar ko Dalで、優しい豆の味が楽しめます。ミックスダルなどで良く用いられるインド産の物とは違い、豆の粒がやや大きめの様です。肉料理マスはゲダグディ・ラ・ククラ・コ・マス・コ・カリー(4種類の豆とチキンのカリー)です。豆とチキンは別々に下拵えする一手間をかけられています。ファルシー・ラ・ロウカコチャナ・コ・タルカリ(カボチャと干瓢のタルカリ)は南瓜と夕顔の甘味が楽しめます。アチャールは3品、スンタラ・コ・アチャール(みかんのアチャール)、mixベジアチャール(カリフラワー2種、人参、大根、豆)と、シラム・コ・ダナ・コ・アチャール(エゴマ)でした。

このSilam ko AcharはシラムSilamを唐辛子と炒め、潰して粉状にして塩で味を調えたものだそうです。間に入るダナという言葉の意味を尋ね、恒例のカドカさんによるネパール語教室です。どうやら丸い球状のものを指すらしく、その形状をした実を意味するのかもしれません。実物を拝見すると、確かに実は球状に近いものです。Silamは英語ではPerillaで、CookipediAでは

In Nepal and parts of India, it is called silam. Its seeds are ground with chili and tomatoes to make a savoury dip/side dish.

と記述されています。Silam ko Acharで検索してみると、やはり同様なレシピが見つかります。

Roast the Silam and dried chilli in a pan for 10 minutes.  Grind roasted Silam and chilli with ginger and salt in a mortar.  Mix lemon juice to taste.

今回お店のFacebookでは「エゴマのふりかけ」と表記されていました。自身の子供さんにお握りに混ぜて食べさせたら好評だったとのことで、まさしくご飯を楽しむための「ふりかけ」です。日本でもエゴマの実関連では、「荏胡麻のふりかけ」「すりえごま」など沢山商品化されています。唐辛子が加わり、香ばしく炒められると、ダルバートの中で、バート(ご飯)を楽しむ立派なアチャールの一品になっていました。次回は、以前にも登場したティル(胡麻)・コ・アチャールの様な、ペースト状のアチャールに仕上げてみますとのことで、また一つ楽しみが増えました。

バート(日本米とバスマティ米の混合)の左右の定位置にはタレ・コ・パパドゥ(レンズ豆のチップス)とサグ・ブテコ(青菜)が控え、上にはグンドゥルック・ラ・ハリヨラスン・コ・サンデコ(発酵干し野菜とニンニクの葉の和え物)が載っています。以前から菜の花を使ったグンドゥルックは繊細で美味しいと繰り返し仰っておられました。満を持して登場です。

今週からは、奥様手書きのスペシャルダルバートのメニュー説明を用意されました。デザートのズーズーダゥ(カドカさんの故郷バクタブル名物のヨーグルト)は寒すぎて上手く固まらない時期が続いていたそうですが、ようやく上手く仕上がり、知人の陶芸家さんにお願いして焼いて頂いたという備前焼の器と共に登場です。

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メティ コ アチャール Methi ko Achar@ネパールのごちそうズーズーダゥ jujudhau(池田市)

店主カドカさんのネパール料理を紹介したいという情熱が具現化した「週末スペシャルダルバート」を今週も頂きに、阪急宝塚線池田駅前のお店「ネパールのごちそうズーズーダゥ」さんに伺いました。今週はお店のFacebookでメティ・コ・アチャールMethi ko Acharについて紹介されていました。

少し苦味のあるメティ(フェネグリーク)
からだを温め、解毒作用があるようです♡
メティのアチャールと優しい甘みのあるタルカリ。。。

Facebookではメティ コ トゥサ コ アチャールと表記されていたので、早速カドカさんにお尋ねし、ネパール語教室です。どうやら発芽させたメティsprouted fenugreekのアチャールという意味を持つようです。この寒い時期では、1週間位で、使い頃になったとの事で、これをアチャールに仕上げられたとのことです。日本ではあまり頂く機会のないメティコアチャールですがネパールでは食べられることも多く、瓶詰等でも売っているとの事でした。webで検索してみるとthe kathmandu postの2015年3月14日付け「Nepali pickle makers come into their own」と題する記事の中でも、sprouted fenugreekの名前が登場しています。

Pickles made of green mango, hog plum, capsicum, radish, sprouted fenugreek, Akbare chilli and lime are among those in high demand, according to him.

その他webを渉猟すると、sprouted fenugreekの栄養価についての沢山の記述や、SPROUTED FENUGREEK SEEDSと題した発芽のさせ方のレシピも見つけることが出来ます。

Fenugreek (Methi in India/Nepal) seeds have been a great new addition to our lives lately. Fenugreek seeds have many health benefits.  I grew up eating sprouted fenugreek seeds soup, which I never enjoyed. It really takes some getting used to. When you cook these sprouted seeds they are bitter. You cook it with onion, spice it with cumin powder, garlic and salt but still it’s pretty bitter, and it is usually served as a side dish to go with rice or flattened rice. Growing up, I was never fond of this dish.

But now I make this dish once in a while and can enjoy it without making a face. I have learned that if you let it cool it’s not bitter and can actually enjoy the flavor. Lately I have also been enjoying a Sprouted Fenugreek Salad. Recipe for this salad to follow in another post soon. 

エンドウ豆のアチャールもサノケラウ コ トゥサ コ アチャールと、前者と同じ様な表記で、これも発芽させたものを使っておられるとのことです。

もう一つのトマトと山椒のアチャール、ゴルベラ・ラ・ティンムル・コ・アチャールは甘めに仕上がっていたのが意外でした。この日のダルはヒングを使ったヒングハレコマスラムスロコダルで、メインとなる肉が、ダッロバナエコマスコカリー(豚・チキンのスパイシーボール)でした。これも初登場です。人参・キノコ・ブロッコリーのタルカリ、ガージャル・チャウラ・ブロカウリ・コ・タルカリが大きなカトリに入っています。バートの左右には、お決まりのポレコ・パシュパティパパドゥ、サグ・ブテコが添えられ、上にはシッドラ・ラ・オッカル・ブテコ(干し魚と胡桃)が載っています。

ただただ感心するばかりの、この日のダルバートのアチャール、タルカリ、ダル、マスでした。デザートのチヤ プリンもチヤと一緒に頂きました。

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アマラ コ アチャール@ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

週末供されるスペシャルダルバートの凝り具合が、半端ではなくなってきたネパール料理店「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダウ」さんは阪急宝塚線池田駅からすぐの所にあります。今週末2月9日から12日までのダルバートのタルカリ、アチャールの中で注目すべきは、アマラ・コ・アチャールAmala ko Achaarと、残り少なくなって今週で終わりのカドカ家特製のカリフラワーを使ったカウリ・コ・アチャールKauli ko Achaarです。

アマラは日本ではあまり馴染みのない植物で、お店のFacebookでは油柑(ゆかん)と表記されていました。web siteで検索するとBoss NepalのAmala in Nepalの記事

Amala is one of the healthiest and ‘rich with vitamin’ fruits. There are two types of amala in Nepal that are the plain amala and the pani amala (water amala). These two are different in terms of size and appearance. This juicy fruit is considered to be good for blood circulation, eyes, skin as well as hair. Usually eating one amala a day is considered a healthy habit.

と記述されています。健康に良い食材としてアーユルヴェーダ関連で製品化されているものもweb上で多く見つけることが出来ます。ネパール料理の本「Jyoti Pathak著、Taste of Nepal」には、Amala ko Achaarのレシピも紹介されており、その前文でのAmalaアマラの紹介が以下です。

This recipe uses Indian gooseberries (called amala in Nepali and amalaki in Sanskrit) rather than regular gooseberries.  They are green, round, tart berries divided into segments with a single seed in the center.  They are very nutritious and are often used in Ayurvedic medicine.  Gooseberries are also used to prepare spiced fruit chews.  This pickle complements any Nepali meals.

日本でこのアチャールが頂ける機会は滅多に無いと思われます。固い皮を剥いてそのまま口に入れると甘味、酸味の混じった、これまで味わったことの無い味ですが、アチャールに仕立てられるとまた味わいが変わります。

もう一つは、ネパールのタルカリには欠かすことのできないカリフラワーKauliです。日本ではブロッコリーに押され、生産、消費とも少なくなっています。農林水産省の野菜出産出荷統計見ると平成28年のブロッコリーの出荷量が127900トンで、カリフラワーの17200トンの7.4倍です。私自身も子供の頃はカリフラワーばかり食べていましたが、最近では専らブロッコリーです。今週のダルバートではじゃが芋と共にアル・ラ・カウリ・コ・タルカリとして一品、カウリ・コ・アチャールとしてもう一品登場です。どこか郷愁を感じる味わいです。

ダルはムスロ・コ・ダルで、肉はローカル・ククラ・コ・マス(骨付きのチキン)です。アチャールのもう一品は枝豆ハリヨ・バトマス・コ・アチャールで、彩りを添えています。ごはんバートの左右にはいつも通り、ポレコ・パシュパティ・パパドゥ(レンズ豆のチップス)とサグ・ブテコ(青菜炒め)が並び、上にはスングル・コ・カン・ブテコ・トリコ・スワドマ(豚耳のマスタードシード炒め)が載っています。

デザートはネパールの蜂蜜を使ったカステラでした。ソイ・チヤと一緒に頂きました。

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鹿肉のセクワ@ネパールのごちそうズーズーダゥ jujudhau(池田市)

阪急宝塚線池田駅前のネパール料理店「ネパールのごちそうズーズーダゥjujudhau」さんで毎週末供されるスペシャルダルバートですが、レパートリーが更に増えていきます。今回は知り合いの猟師さんから仕入れられた鹿肉が初登場です。スターアニスと共に圧力鍋で下拵えされ、とても柔らかく獣臭さを感じない鹿肉のカレー、ミリガ・コ・マス・カリーです。ダルは濃厚なマス・ラ・ムスロ・コ・ダルで、先週に引き続きネパール野菜のチャムスルとベテ・コ・サグも登場です。チャムスルはアル・ラ・チャムスル・ラ・マショウラ・コ・タルカリとして、じゃが芋とマショウラと共に供され、 ベテ・コ・サグも先週と調理方法を変えておられました。お店のfacebookではバトマス・ラ・ピャーツ・コ・サンデコ(大豆と玉ねぎの葉)と告知されていましたが、バトマス・ラ・ハリヨ・ラスン・コ・サンデコ(大豆と大蒜の茎)に変更となっていました。ゴルベラ・ラ・プディナ・コ・アチャール(トマトとミント)、ムラ・コ・アチャール(大根)、カガティ・コ・アチャール(池田産レモン)もほぼ定番となりつつありますが、カガティは手作りならではの面白さで、頂く度に、味、酸味が変わっています。レンズ豆のチップス、パシュパティパパドゥはポレコ炙って供されます。デザートは作るのにひと手間もふた手間もかかる、グッドパックがこれまた初登場です。お店を訪問時に、鹿肉のセクワsekuwaも少し時間がかかりますが用意出来ますと教えて頂き、是非にとお願いしました。焼き時間を試行錯誤された様で、焼きすぎても固くなり、火を十分通さねばE型肝炎などのリスクも生じます。ネパールでは鹿も神聖な動物の一つとされ、最近では政府による取り締まりもあり、鹿肉は市場に流通せず、レストランでも供されることは無いとのことです。日本だからこそ味わえる一品です。

一つ残念なお知らせがありました。厨房は若いお二人が頑張っておられたのですが、一月末をもって一人帰国されたとのことでした。暫くは、料理の提供に時間がかかるかもしれません。優しく待ってあげて下さい。

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ネパール野菜のチャムスルとベテコサグ

阪急宝塚線池田駅前のネパール料理店「ネパールのごちそうズーズーダゥjujudhau」さんで毎週末供される趣向を凝らしたスペシャルダルバートに、ネパールの野菜、チャムスルとベテコサグが登場しました。日本語で何と言うのかなど、この二つの野菜について少し調べてみました。

チャムスル Chamsoor ko Saag

チャムスルChamsoor ko Saag、Chamsurは英語名がGarden Cressとなり、それを日本語に訳すとコショウソウ(胡椒草、学名はLepidium sativum)だそうです。アブラナ科の1年草とのことです。Jyothi Pathakさんの「Taste of Nepal」と題するweb siteには

Chamsoor ko Saag – चम्सूर को साग – (Garden Cress, Pepper Grass) – Bot. name: Lepidium L., Family: Cruciferae – Low growing winter annual grown in Kathmandu valley and other hills as one of the most important green vegetable.

と紹介されています。また、ほうれん草など他の野菜と一緒に調理すると良いとも記されています。

Chamsoor-Paalungo (Spinach with Garden Cress) is a favorite combination in Nepal, where a mild-flavored spinach is cooked with the peppery pungent-flavored garden cress.  Garden cress (chamsoor) has long tender stems, pointed narrow leaves, and a spicy aroma.  The cress can be cooked by itself, like a common green, but tastes best when combined with other greens.

Jyothi Pathakさんの同名の著書「Taste of Nepal」にはChamsoor-Paalungo Tarkaari SPINACH WITH GARDEN CRESS のレシピも掲載されています。その前文にほぼ同じ内容の説明があります。

べテコサグ Bethe ko Saag

前述の「Taste of Nepal」にはBethe ko Saagについても記述があります。

Bethe ko Saag – बेथे को साग – Com name: Lamb’s Quarter, Bot: name Chenopodium album L., Family Chenopodiaceae – The young leaves and tender shoots are cooked and eaten as a leaf vegetable.

Lamb’s Quarterの日本語訳はシロザになります。栽培される野菜ではなく、いわゆる野草の部類の様です。アカザ科アカザ属とのことで、ペルー料理等に使われるキヌアも同属です。

onlinekhabar english editionのRavi Man Singhさんの記事「 Bethe ko sag: Love it or curse it, it’s a wild weedy wonder」にも詳しい説明があります。

I could hardly believe the green leafy vegetable curry I had for lunch was, in fact, a weed, bought from the local market though.

The taste was closely similar to the commercially grown spinach (palungo), but with an earthy, sharper, piquant savour—and more succulent, hands down. I fell for it.

Yes, it is regarded as a weed, grows wildly (except for a few countries where it is cultivated) virtually all around the world—but curiously eaten, too.

And what’s more, it goes by a slew of names, some utterly ludicrous such as, lamb’s quarters, fat hen, goosefoot, Missouri lambs quarters, Stevens’ lamb’s quarters, late flowering goosefoot, white goosefoot, melde, Antigua hay grass, bacon weed, blueweed, pigweed and more commonly wild spinach.

In Nepal, it is called bethe ko sag and in India bathua saag. The botanic name for this weed is Chenopodium Album, a perennial annual herbaceous plant. The binomial name in Greek interprets as, Cheno (goose) footed, podas (plant). Album stands for the white powdery bloom.

ズーズーダゥ店主、カドカさんのお話でも、畑の耕作物の間に勝手に生えてきたものを摘み取るのだそうで、野草、雑草の類なのでしょうが、カトマンズではしっかり売られているとのことです。

Native Americanも古くは食用にしており、彼らに慢性疾患が増加してきている事と食習慣の変化を関連性を探る根拠の一つとしての詳細な成分分析がLamb’s Quarterにも行われ、ほうれん草との比較が詳細に記述された論文もあります。Katherine M. Phillips et. al.  Nutrient composition of selected traditional United States Northern Plains Native American plant foods. Journal of Food Composition and Analysis 34 (2014) 136-152

チャムスルとベテコサグが入った美味しいスペシャルダルバートは
→「アルラチャムスルラパルンゴサグコタルカリ@ネパールのごちそうズーズーダゥjujudau(池田市)」