ダルバートセット ルチスペシャルネパールタリー @ ルチ Ruchee インド・ネパールダイニング(広島市東区)

ついに広島市にもダルバートをメニューに載せるインネパ店が登場しました。早速牛田本町バス停が最寄りとなる「ルチ Ruchee インド・ネパールダイニング」さんへ伺いました。ランチメニューに『ルチスペシャルネパールターリー』としてダルバートセットが載っています。お願いしたダルバートは、ダルはマス、ムスロ、ムング、チャナのミックスと思われ、チキンカリーは Jhol タイプのネパール仕様です。カリフラワー、じゃが芋、人参、インゲン、グリーンピースのタルカリ、ほうれん草のブテコサグ、ダヒとゴルベラコアチャール、パパドゥ、スライス野菜が並びました。ディナーメニューにはブタンやサンデコ、チャトパタやパニプリなども載っています。

チヤも頂きました。

ルチ インド・ネパールダイニング
Ruchee Indian & Nepali Dining

広島市東区牛田旭 1-14-26

https://www.instagram.com/indian_nepali_dining__ruchee/

チョウミンとモモ @ ナマステ NAMASTE アジア料理&カフェ(箕面市)

箕面市の「ナマステ NAMASTE アジア料理&カフェ」さんへ伺いました。以前「インド・ネパール料理 サグン SAGUN」さんがあった場所です。メニューはナン&カレーの典型的なインネパ仕様で、ネパール料理はチョウミンとモモ位しか記されておらず、セクワやチョイラなども見当たりません。トピを被ったネパール人のホール担当の方に尋ねると、ダルバートタルカリの用意は無く、ダルとライスの組み合わせなら出来るとのことでした。ダルはグレイビーベースのチャナダルの様で、アチャールも無いとのことでした。チョウミンとモモを頂いて帰りました。

ナマステ NAMASTE
アジア料理&カフェ

箕面市西小路 2丁目 7-16

 

ダルバート @ カァマデヌ KAMADHENU(大阪市西区)

インネパ店でのダルバート探し、細々と続きます。大阪メトロ中央線阿波座駅近くの「カァマデヌ KAMADHENU」さん、インドレストランと称されていますが、店頭にネパールの国旗も掲げられ、ホール担当はトピを被ったネパールの方で、メニューにダルバートもありました。店名にもなっている कामधेनु カァマデヌ KAMADHENU の絵も掛けられています。ご飯少な目でお願いしたダルバート、ダルは、ムスロ、ムング、ラハルのミックス、じゃが芋とブロッコリーのタルカリ、セミドライタイプのチキンカリー、ゴルベラコアチャール、菜の花のサグブテコ、大根、人参、胡瓜のミックスアチャールが並び、ネパール仕様でした。追加でマサラチヤも頂きました。

カァマデヌ KAMADHENU
インドレストラン

大阪市西区立売堀 4-4-4

 

ネパールダルバートランチ @ ビカシューマハル Bikash Mahal 今出川店(京都市上京区)

インネパ店のダルバート探し関西版、細々と続いています。京都市上京区の「ビカシューマハル Bikash Mahal 今出川店」さんへ初めて伺いました。ランチメニューに『ネパールダルバートランチ Nepali Dal bhat Lunch』が載っています。お願いすると、インネパ店お決まりのサラダとスープがまず供され、ターリーが登場します。お察しの通りぐるぐる付きのダルはグレイビーベースです。マス、ムスロ、ムング、チャナが使われていそうですが、豆の粒感が残っておらずはっきりと分かりませんでした。ドライタイプのチキンカリーのマス、大根、人参、胡瓜のミックスアチャールは良い感じです。ソフトドリンクも付いています。

ビカシューマハル 今出川店
Bikash Mahal

京都市上京区今出川通大宮西入元北小路町 176 今出川ビューハイツ 1F

ネパールタリーセット @ タージマハルエベレスト Taj Mahal Everest LABI千里店(豊中市)

小林真樹さんの著書「日本のインド・ネパール料理店」でも紹介されている、京都を中心に展開されるの5つの「タージマハル」(ナマステ・タージマハル、タージマハル・エベレスト、ニュー・タージマハルエベレスト、バグワティ・タージマハル、エス・タージマハル)さんではダルバートタルカリをメニューに見かけません。唯一「エス・タージマハル 塚口店」さんで頂く機会があったのみです。家庭料理であるダルバートをレストランで出さないという矜持か、雇われコックさんたちがダルバートを作るのが面倒くさいのか、ダルバートを提供しても儲からないと判断されているのか興味深いところです。

Web で検索していると、『ネパールタリーセット』Nepali Thali Set を供されていることを知り「タージマハルエベレスト Taj Mahal Everest LABI千里店」さんへ伺いました。メニューブックに内容が記されていますが、ダル、バート、アチャールを選択できます。他にお客さんが誰も居られなかったので、モモの代わりにネパリスタイルのタルカリを頂くことが可能かホール係のトピを被ったネパール人の店員さんに尋ねてみました。自信満々に出来ると答えて頂いて出てきた一品です。何事もなかったかのように、お皿に盛られたライスをターリーに移し、 ナン&カレーからの流用と思われるチャナの「豆カレー」、人参、胡瓜、大根のアチャールを頂きました。チヤもお願いしました。

タージマハルエベレスト LABI千里店
Taj Mahal Everest

豊中市新千里東町 1-2-20

http://tajmahaleverestcoltd.net/

 

ダルバート @ インド・ネパール料理 Thali タリー(大阪市淀川区)

インネパ店のダルバート探し、細々と続きます。最寄り駅は阪急電鉄十三駅になる「インド・ネパール料理 Thali タリー」さんのメニューにダルバートが載っていることを検索で知り、伺いました。ネパールタリー Nepali Thali なるものも用意されていますが、ダルバートお願いしました。メニューには Dal Bhat Tarukali(Tarkari の意)ダルバートタルカリと記され、ほうれん草と記されサグブテコの様なものやアチャールの様なものがメニューには写っています。登場したタリーには茹でたブロッコリーと野菜スライスのみが添えられています。ダルは、マス、ムスロ、ムング、チャナ、ボリ、ラジマのミックスと思われます。ソフトドリンク付きでしたのでチヤを頂きました。

インド・ネパール料理 Thali タリー

大阪市淀川区十三元今里 1丁目 11-18

マトンダルバート @ インド・ネパール料理 ソニヤ SONIYA 京都八条店(京都市南区)

インネパ店のダルバート探し、京都を重点探索です。web 検索で、東寺にほど近い「インド・ネパール料理 ソニヤ SONIYA 京都八条店」さんのメニューにダルバートが載っていることを知り、初めて伺いました。確かに、ベジ、チキン、マトンの 3種類のダルバートが用意されています。マトンでお願いし、まずお決まりのサラダが供されます。登場したダルバート、ダルはマス、ムスロ、ムングのミックス、マトンカリーは骨付き皮付き肉が使われた Khasi ko Jhol Masu で、共にネパール仕様でした。よく発酵したムラコアチャール、サグブテコ、メニューにはアルゴビと記されていましたが、じゃが芋、カリフラワーの他に人参、インゲン、ブロッコリーも使われたタルカリ、人参と胡瓜のスライス、パパドゥが添えられています。ソフトドリンク付きですのでチヤを頂きました。

インド・ネパール料理 ソニヤ SONIYA
京都八条店

京都市南区八条坊門町 6-7

ダルバート @ ブッダキッチン Buddha Kitchen (大阪市生野区)

JR大阪環状線桃谷駅と寺田町駅から同じくらいの距離の場所にある「ブッダキッチン Buddha Kitchen」さんでもダルバートを供されていると検索で知り、初めて伺いました。ディナーのメニューブックの中に、「ダルバートセット」として記されています。他にお客さんが居られない時間にうかがいましたので、Nepali style でとお願いはしてみました。ダルは豆の形は残っておらず、味もグレイビーの味しかしませんので、使われている豆の種類が分かりかねましたが、どうやらムスロの様です。マスのチキンも同じくグレイビーの味です。アルジラとかではなく、潔くフライドポテトが添えられ、唯一、キャベツ、じゃが芋、胡瓜のアチャールが Nepali style でした。チヤも頂きました。

ブッダキッチン
Buddha Kitchen

大阪市生野区勝山南 2-8-6

ネパールセット Nepali Set ダルバート @ デリー DELHI (大阪市西区)

関東に比べダルバートがメニューに載っているお店の数が少ないので、インネパ店のダルバート探しは苦労します。この日は何とか検索して見つけた「デリー DELHI」さんへ初めて伺いました。お店の名前はデリーですが、インドとネパールの国旗が掲げられ、スタッフはトピを被ったネパールの方です。メニューに「ネパールセット Nepali Set」と記されたダルバートが載っています。ネパール風チキンカレーと記され写真もそれらしきカリーが写っています。お決まりのサラダとスープがまず供され、登場したダルバートは、ダルはホール係のお兄さんは答えてくれませんでしたが、おそらくムスロとムングのミックスです。ネパール風チキンカレーは何処へ行ったのか、ナンにあうタイプのバターチキンカレーで、ぐるぐる付きです。アルコアチャール、チキンテッカも添えられていました。食後のチヤも付いています。

デリー DELHI

大阪市西区新町 1-29-18 コート新町 1F

日本のインド・ネパール料理店 小林真樹著 阿佐ヶ谷書院

日本のインド・ネパール料理店

小林真樹著
阿佐ヶ谷書院
2022年3月1日初版発行

発売日である2月24日に心待ちにしていた本書が配達されました。
「おわりに」で著者の小林真樹氏が以下のように記されています。

現代日本のインド料理店の主たる担い手が、インド人ではなくネパール人であるという事実は今や広く知れ渡っています。しかしネパール人の経営するインド飲食店、つまりインド・ネパール料理店(しばしばインネパ店と略されます)は、インド人ではない事で亜流視され、その総数に比して料理や動向が顧みられる事も、フォーカスされる事もありませんでした。しかしそこには現代日本のインド料理店像を象徴する動態が確かに見られ、深堀りしていくうちに単にインド人の代替ではない豊かで独自の食文化の広がりや、それを支えるネパール人オーナーやコックたちのたくましくも人間臭い魅力が沁みてきます。こうした動向や実態を紹介したいと思ったのが、本書執筆の主たる動機です。

北から南までのインド・ネパール料理店のネパール人オーナーやコックさんたちの物語が記されています。

コラム「越境するダルバート」では、ダルバートという呼称がいつ頃から日本で使われるようになったか、またダルバートではなくカナセットなどの呼称を使う店もなぜ多いのかなど興味深い話が並び、

元来看板すらないバッティで単に空腹を満たすだけの存在だったダルバートは、やがて従来持つイメージを脱却し、タメル地区でチャレスの皿に載せられて提供されるご馳走と化した。そうしたイメージの越境に加えて、国境を越えた日本ではやがて人種の壁を越えたインド人コックによって日本人に提供されるメニューとして作られるようになる。本国ではあまりにも身近過ぎて「カナ」や「パート」など複数の呼び名が併存し、非統一だった呼称が日本人の間で「ダルバート」の呼称に収斂され、一メニューとして提供されるようになる。我々のテーブルの前で食べられるのを待つその一皿は、形や味を変え、様々な境や壁や概念を越えて今、そこに存在しているのである。

と締めくくられています。

コラム「ネパール人の店名考」では

良くも悪くも文字に込める思い入れが過剰な日本人に比べ、ネパール人のそれはあまりにもあっさりしていて驚かされる。特に店名に関して、我々日本人からすると狙いもゲン担ぎも熱い想いもなく、そのあっさり具合はまるでその対象への情熱の欠如をすら感じさせるものがある。その辺り、当のネパール人たちは一体どう思っているのだろう。

から始まり、店名についての様々な考察が綴られています。

さらに最後には、
『日本のインド・ネパール料理店の成り立ち』が、
①草創期~ネパール人の来日
②増殖期~玉石混交と試行錯誤の時代
③成熟期~ネパール料理店の成立と今後の動向
の各章でまとめられていますが、ネパールの食文化も含めた文化を語る上でのカーストの問題や、社会情勢の変化の歴史を語る上でのマオイスト運動の話など、避けて通れない話にも触れられています。

関西のインド・ネパール店も『絢爛たる美食世界~京都・大阪・兵庫』と題して、「ヤク&イエティ Yak & Yeti」さん「アジアンガーデンダイニング アサン Asian Garden Dining ASAN」さん「ネパール創作料理 シュレスタ Shresta」さん「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さん「ナラヤニ NARAYANI」さん、京都の 5つの「タージマハル」さん(ナマステ・タージマハル、タージマハル・エベレスト、ニュー・タージマハルエベレスト、バグワティ・タージマハル、エス・タージマハル)が取り上げられています。

マオイスト運動に関する書籍は
→「現代ネパールの政治と社会-民主化とマオイストの影響の拡大(南真木人、石井溥編集) 明石書店」

ネパールのカーストの文化人類学的考察の書籍は
→「みんなが知らないネパール 文化人類学者が出会った人びと 三瓶清朝著 尚学社」