大阪メトロ御堂筋線西中島南方駅にほど近い場所に、ネワール料理店「ヴウェチェ ネパール伝統料理 Bhwe Chhen」さんが、11月1日に開店されます。10月中はプレオープン期間として、夜のみ営業を開始されたとのことで、早速伺いました。正式のオープンまでは、カジャセットとダルバートの組み合わせで飲み放題付きのセットのみです。入口から装飾が目を引き、
入ってすぐの場所にはマニ車、
店内に足を入れると、仏様に迎えられます。
壁にはネパールの職人さんの手による曼陀羅や、
クジャクの窓などの工芸品が沢山飾られています。
肝心の料理は、カジャセットは、チウラの上にバラ、その上にシドラマチャ(小魚)、下の写真 9時の位置のボリ(ささげ)から時計回りに、アル(じゃが芋)とケラウ(えんどう豆)のアチャール、マトンチョイラ、アンダ(卵)、バトマス(大豆)と並びます。
ダルバートは、下の写真 12時の位置のダルから時計回りに、マトンカリー、サグ(青菜炒め)、大根、胡瓜、人参、えんどう豆のアチャール、アルタマボリ(じゃが芋、発酵筍、ささげ)が、ご飯を囲みます。ダルに使われている豆は、この日はマスのみだそうです。ご主人のシャカさん(覚えやすいのでお釈迦様と一緒の呼び方でよいと仰いました)が居られ、ネワール料理へのこだわりを聞かせて頂きました。
チヤも頂きました。
グランドメニューも準備が整っている様です。
大阪メトロ西中島南方駅、阪急京都線南方駅近くのお店で頂ける、美味しい料理の数々は、 →「ヴウェチェ(ボエチェ)Bhwe Chhen(大阪市淀川区)」
Bhwe Chhen
ヴウェチェ(ボエチェ)
ネパール伝統料理
大阪市淀川区西中島 4-6-4 トムボーイビル1F

少し前のダサインの際に供されたダルは、マス、ムスロ、ラハル、ムング、チャナ、カロチャナ、ボリ、ラジマ、シミ、マシャン、ケラウ、セトケラウ 、ハリヨケラウ、サノケラウ、トゥロケラウの15種類の豆が使われていましたが、この日はさらにラトシミ Rato Simi が加わり、コラーゲンたっぷりの山羊の脚と絡まります。
マスはチキン、
タルカリはマショウラとじゃが芋、
アチャールは3種類、ラプシ Lapsi と大根のアチャールは、ラプシがしっかり使われ酸味が楽しめます。
人参、胡瓜、牛蒡のアチャール、
じゃが芋とケラウのアチャールと並びます。
ご飯の傍らにはいつもの様に、パパドゥと青菜炒め、上には蕪のスパイス炒めが添えられています。
富と繁栄を祈るお祭りティハールに因んで、ズーズーダゥは金箔入りで、ラルモハン Lalmohan も隠れていました。
チヤも頂きました。
初めて伺いましたので、シンプルにカオマンガイのMサイズをお願いしました。午後 1 時を過ぎるとワンドリンク付きになる様で、マンゴジュースを付けていただきました。

久しぶりに伺い、ランチメニューの中から、
西インドの家庭料理を模した、グジャラート ターリー ランチを頂きました。器も一新されていました。写真右上のムング豆のカレーから左へ、カロチャナのカレー、マタル(グリーンピース)とキャベツのサブジと並びます。写真下段は、左から野菜サラダ、アルブンダ、ライス、チャパティです。
チャパティは 1枚かと思いきや、別皿で添えられていました。
ワンドリンク付きでしたのでチャイを頂きました。
毎回思うのですが、メニューに記されている料理と、実際に供される料理が少し異なりますので、何が出るかはその日のお楽しみといったところでしょう。
まずはラムラッシー Khukri Rum Lassi を頂きながら待ちます。
程なく、前菜のプレートが供されます。「フルバリチョイラ Furbari Choila」と名付けられた一皿は、今までの概念にない前菜を日本の食材とネパールの調理法で具現されています。因みに、フルバリは Fields of flowers お花畑の意味です。
サーモンはトマトソース仕立てですが、茗荷竹が添えられています。
茄子はフェンネル(ソンフ Saunf)を効かせ、チアシード(ババリBabari)で仕上げられています。
帆立はバジル のソース仕様で、他に、葉わさびや蕨も盛られています。
ロキシー Raksi のソーダ割りを追加で頂いていると、
4周年記念スペシャルダルバートの登場です。
ダルは4周年の4に因み、マス、ムスロ、ラハル、チャナ、4種類のミックス、
マスは、ネパールのお祝い事には欠かせない、骨付き皮付き山羊肉のカシ コ マス Khasi ko Masu、
タルカリは南瓜の蔓(ファルシ コ ムンタ Farsi ko Munta)とじゃが芋、
いつもは3種類のアチャールも、この日は4周年に合わせて4種類です。果物シリーズは杏子(クルパーニ Khurpaani)のアチャール、
トマトとマショウラ Masyaura のアチャールは山椒が良く効いており、
牛蒡と人参に、ブロッコリー、青唐辛子が加わっています。
セイヨウヒイラギナンテン (マホニア メディア Mahonia x media) は、メギ科 Berberidaceae ヒイラギナンテン属 Mahonia だそうですが、ネパールで自生しているメギ科の植物はと調べてみると、Mahonia nepaulensis がまず見つかります。その薬用効果については
パパドゥと、ご飯 Bhat の上には「豊能町のお山の恵み」と題して、山蕗、
山うど、
ゆきのしたが添えられています。
デザートはチアシード(ババリ Babari)と桃(アール Aru)入りのズーズーダゥ Juju Dhau です。チアシードと桃を投入するタイミング、発酵のさせ具合など、作り方を想像するだけで脱帽です。
マサラ入りグアバ(アンバ Amba)のジュース、
ヒマラヤの岩塩などが入ったカロチヤも頂きました。
初めて伺い、入店の際にダルバートが頂けるかも確認しました。メニューにも登場している様です。
ライスは、クミンライスも選択可能でしたが、通常のライスでお願いしました。
ダルは、ムスロ、ムング、ラハル、チャナのミックスの様ですが、豆「カレー」仕立てで、豆の味を楽しむことは出来ません。
マスは、チキンですが、シンプルなブテコ仕様で、
タルカリも、
アチャールもシンプルです。
飲み物も、ラッシーかマンゴーラッシーの選択のみです。
ダルは全体のバランスからチャナが使われています。
マスはチキン、ククラコマスですが、タルカリやアチャールが優しい味の分、ダニヤなども使い締まった味に仕上げられています。
タルカリは、初登場の卵と自家製のパニールです。食感も味も柔らか仕立てです。一口頂くともう止まりません。そのまま食べきってしまいました。
アチャールは3種類、まず果物シリーズの林檎のアチャール、
じゃが芋のアチャール、
干し大根のアチャールです。
バートの左右定位置にはパパドゥと青菜炒め、上には砂肝のスパイス炒めです。
デザートはズーズーダゥ、
チヤも頂きました。
マンゴーフィッシュカレーと、
サンバルでお願いしました。
食後のデザートに、すももの焼きタルトと、
チャイも頂きました。




今年初めてのダルバート食堂は、複雑な気持ちが入り混じりながら遼さんとお話しして、ダルバートを頂くことになりました。
諸般の事情で2月一杯までは夜営業も不定期ですが、3月頃にはメニューも少し変えた新体制のダルバート食堂になる様です。せっせと食べに伺うことくらいしか応援できませんので、夜営業に再訪しました。新しいスタッフ候補のラビンさんもお店におられました。この日も単品をいくつか頂き、ダルバートで締めました。

4月からは夜営業も毎日始められたとのことで、日を改めて、そちらにも伺いました。
先客達の楽しい会話を聞きながらの居酒屋スタイルで、まず麦焼酎のソーダ割りを数杯いただきながら、カボチャのアチャール、マトンチョエラ、モモをお願いしました。

締めはベジターリーセットをバスマティライスで、ククリラムのロックと共にいただきました。
ランチタイムには何度も訪れてはいたのですが、今回初めて、店主とゆっくりお話もさせていただきました。夜営業では笑顔の素敵な若い女性も一緒に働かれています。おつまみに頼んだものと、ターリーの副菜が重ならないように確認されるなど気配りも素敵です。家が近くにあれば、毎週の様に通いたい夜のダルバート食堂です。