チャタマリとラフィン @ パリワール Pariwar(生駒市)

ゴールデンウィーク中の1日限定でチャタマリのセットを供されると、お店のFacebookでお知らせされていましたので、生駒市のネパール料理店「パリワール Pariwar」さんに伺いました。お店に入るなり、「チャタマリですか」とすっかり見透かされていました。某常連様が居られましたので、楽しいお話をしながらの食事となりました。運ばれてきたセットは、チャタマリChataamariと副菜3品です。チャタマリはもちもちし過ぎず、固すぎず、丁度良い塩梅の焼き上がりで、美味しく頂きました。副菜の中でも、その常連様も絶賛されていたのがラフィンLhaphingです。チベットのストリートフードとの事ですが、その食感と辛いスープとの組み合わせが、確かに嵌ってしまう味です。見た目から手間がかかっているのが分かる一品で、店主に材料をお尋ねしましたが「ひ・み・つ」と言われてしまいました。気になります、帰って調べてみました。ECS NEPALの「Lhaphing in Boudha」の記事に、起源やネパールに定着した由来、材料などが記されていました。

Try Lhaphing for three main reasons. First for its origins. Lhaphing was originally a Sichuan cuisine called liang fen, that is universally enjoyed as delicious street food across the Tibetan plateau. Secondly for its culture. This Tibetan dish has travelled via northern Nepal with the many Tibetan émigrés who have made Boudha their home.  Here, the taste has been kept alive by the migrants and now the cuisine is finally catching on with Kathmandu locals as well. Third and most importantly, try lhaphing for its scrumptious taste.  A cold summer dish, extenuated by spices, this culinary delight is bound to twist your palate. All in a good way. 

So what is lhaphing like? Lhaphing is a noodle dish seasoned with spices.  The noodle is made from starches extracted either from potato or flour, and is cooked overnight. Once the extract has settled, they are cut and formed into noodles before being dipped in a sauce made from dried chilies and vinegar.  A variety of spices including garlic, cloves, onions and coriander  is thrown in to add to its flavor profile, along with a healthy dose of sesame oil

また、Experience the joys of Tibetan Cultureの「Tibetan Street Food – Laping Recipe and Video」には、ラフィンの紹介として

A cold jelly noodle dish — originally called liang fen in Sichuan cuisine — laping would not traditionally be made at home. Most people in Lhasa, for example, would buy it from little stalls on the street. Tibetans outside Tibet do make this at home, as there are no laping stalls on most of our city streets!

と書かれ、レシピではpotato or mung-bean starch を使うと記されています。

他の2種の副菜もバランス良く添えられています。セットにはラッシーも付いていますが、最後にチヤも頂いて帰りました。パリワールさんで頂ける美味しい料理の数々は
→「パリワール Pariwar(生駒市)」

PARIWAR パリワール

生駒市小明町155-4
https://ja-jp.facebook.com/Pariwar.nara.ikoma/

グルン族のお母さんのダルバート @ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

ゴールデンウィーク期間も、内容の異なるスペシャルダルバートDal bhatを次から次へと供される予定の阪急宝塚線池田駅前の「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんです。その第1弾は「グルン族のお母さんのダルバート」です。グルン族のお母さんのレシピで作るグルン・コ・アマ・コ・ダルバートは、昨年秋にディロDhidoを用いたグルン・コ・アマ・コ・ディロは登場しましたが、ダルバートとしては初めてです。全般に優しい味付けでした。今回はメニューにもグルン語が入っています。マスとダルは、ナカ・イ・シャー(チキンカレー)とマサ・ナ・ムスラ・イ・ダラ(マスとムスロのダル)でした。タルカリはラプ・イ・グンドゥルック・ナ・アル・イ・タ(大根の葉のグンドゥルック発酵干し野菜とじゃが芋)で、ご飯によく合う味付けです。アチャール3種類は左から、胡麻が香ばしい、マショウラ・ナ・カイロ・ティル・イ・チョッパ(マショウラとネパールの胡麻)、トマトの甘みが活かされた、ゴルベラ・ナ・ビルチャチャ・イ・チョッパ(トマトとネパール岩塩)、食感も楽しめる、ナナ・イ・グンドゥルック・ナ・ムロンキャバッタ・イ・チョッパ(菜の花のグンドゥルックと大豆)でした。バートの上には、クレソンと人参のスパイス炒めが載り、横には緑鮮やかなラヨ・イ・タ・モゥオゥレ(能勢の農家さんで育てて頂いたネパールの高菜、ラヨ・コ・サグ)が添えられています。

デザートはバトゥック(グルンのドーナツ)で、ムスロ豆と繋ぎに少しだけ小麦粉を使って作るのだそうです。この日は生姜入りのピカチヤと一緒に頂きました。

メニューの右下に書かれたネパールの有名なフレーズを、何時も厨房で美味しい料理を作って下さっているジットさんが唄で実演して下さいました。下をクリックして頂くと、音声付きの動画でその唄をお楽しみいただけます。

お店で頂ける料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」

ネパールのごちそう
jujudhau
ズーズーダゥ

池田市室町1-3
https://ja-jp.facebook.com/jujudhaunepal/

カナメラでマスプラウ Maas Pulau @ ターメリック Turmeric(西宮市甲子園口)

JR甲子園口から伸びるほんわか商店街にある、ネパール料理店「ターメリック Turmeric 」さんで毎月第2、第4土曜日に催されるカナメラ(ターメリックだけのバル)に伺いました。マス・チウラセットから始まった、500円(税別)設定のシタン、単品の組み合わせが好評の様です。今回はマス・プラウ Maas Pulau が初登場です。カシューナッツ、グリーンピース、人参、インゲン豆が入った野菜プラウと、マトンのドライカレーの組み合わせです。店主キランさんの仰るには、圧力釜で調理したため、思ったよりもっちりとした仕上がりになってしまったとの事でした。またプラウは、ネパールでは、カザなどと一緒によく食べるのだそうです。チキン・チョイラとチウラのセットもお願いします。チウラを頂く際に、汁物があれば申し分ありません。グンドゥルック・コ・ジョルを単品で一緒に頂きました。通常のディナーメニューで頂くチキンチョイラ(下写真)は、辛さが楽しめますが、今回のカナメラバージョンは辛さ控えめの仕上がりです。某常連様と同席させていただき、楽しいお話をしながらの食事となり、シェア出来るので、他の単品も存分に頂いていきます。鶏の砂肝のサデコや、マトンホルモン炒め、ジブロ・ブンディ・ブテコ、タンとトリッパの炒め物、プリとアチャールのセットまで頂きます。このセットにも汁物が付いています。最後にハルワとチヤも頂きました。

ターメリックさんで頂ける美味しいネパール料理の数々は
→「ターメリック Turmeric(西宮市甲子園口)

ターメリック Turmeric

西宮市甲子園口2-24-28
https://twitter.com/turmericrest1
http://www.turmeric-kiran.co.jp/

Nepal STATION ネパールステーション(名古屋市)

名古屋に出かける機会がありましたので、昨年末にオープンされたネパール料理店「Nepal STATION ネパールステーション」さんに伺いました。狭い階段を昇ると、意外にも広い店内でした。まずは、タカリダルバートをお願いしました。ランチメニュー以外も注文できるかお聞きすると可能との事でしたので、スクティ・サンデコもお願いしました。ダルの豆の種類をお尋ねしたのですが、「黒豆」とだけお答え頂きました。

Nepal STATION
ネパールステーション

名古屋市中区丸の内2-14-15
https://www.facebook.com/nepalstation/

 

コド コ ロティ Kodo ko Roti カザセット @ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

何時もは週末の金曜日から日曜日までスペシャルダルバートを供される阪急池田駅前の「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんですが、今週は木曜日から土曜日がスペシャルカザKhajaセット、日曜日と祝日の月曜日がスぺシャルダルバートDal bhatと盛り沢山です。今回のカザセットにも趣向を凝らした品々が並びました。メインの沙羅双樹の葉で作られたタパリの皿の中央には、恒例になった赤白2色のチウラ、サマエバジ、ダルマートと4種が盛られています。それを取り囲んで、写真12時の方向から時計回りに順に、
玉ひも
ひよこ豆 チャナ・ブテコ
白大豆 セト・バトマス・ブテコ
砂肝 ブトゥワ
黒大豆 カロ・バトマス・サデコ
からし菜 ラヨ・コ・サグ・ブテコ
鶏肉 チキン・セクワ
じゃが芋 アル・コ・アチャール
トマトとえんどう豆 ゴルベラ・ラ・トゥロケラウ・コ・アチャール
ひよこ豆のチップス パパドゥ
が添えられています。

その他小皿には、山羊のカレー、カシ・コ・マス、追加注文の、水牛の干し肉Sukutiを使ったバフ・チリ、デザートの定番となったバクタプル名物のヨーグルト、ズーズーダゥjujudhau、初登場の、シコクビエを使ったパンケーキ、コド・コ・ロティKodo ko rotiが並びます。

KodoはロキシーRaksiの原料にもなりますが、そのロティは朝食などでよく食べられるとBoss Nepal の記事「Kodo ko Roti」に記載があります。

One of the major sources of carbohydrate among the people in the hilly region of Nepal, millet, locally known as kodo, serves two purposes. The first one is that the land itself is unfavorable for rice but good for millet cultivation, making it one of the primary cash crops in the region and another, millet is a heat producing agent and suits very well in the climate.  It is prepared regularly for breakfast and is also during the large gatherings in the region and not only here, the traditional kodoko roti is loved and desired by most of the people all over Nepal.

毎回の様に参照するJyoti Pathak著「Taste of Nepal」には、Kodo ko Pitho ko Roti (Millet Flour Bread) のレシピの前文に、紹介として

These thick and highly nutritions flatbreads are prepared from millet flour.  They are served with almost any combination of vegetables, meat dishes, yogurt, buttermilk, or pickles and chutney.  Millet flour (kodo ko pitho) is available in health food stores, Indian grocery stores (under the name bajri flour), and some supermaekets (generally in bulk containers).

と、色々な物と一緒に供されると書かれています。今回、店主のカドカさんは、オーソドックスなアチャール を添えて供されました。上に乗った赤い、岩塩、唐辛子、コリアンダーのアチャール、ビレヌン・コルサニ・ラ・ダニヤ・コ・アチャールは、シンプルにKhursani 唐辛子、Aduwa 生姜、Lasun 大蒜を、岩塩と加えて磨り潰したものだそうですが、これまでに頂いた中で最も辛い仕上がりでした。

わざわざ車を置いてきましたので、何時もに増してチョウリのギーの入ったジョインカッテを頂きながら、今週のカザセットを堪能しました。

お店で頂ける料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」

ネパールのごちそう
jujudhau
ズーズーダゥ

池田市室町1-3
https://ja-jp.facebook.com/jujudhaunepal/

わらび Nigro ko Tarkari カジャセット @ アカーシュ Akash(西宮市)

久しぶりに西宮市の「アカーシュ Akash 」さんへ伺いました。ラムソーダをまず頂き、カジャセットをスクティ選択で、ポークチョイラ追加でお願いし、ディナータイムにも出来ますと言われた日替わりのA定食も、バスマティライス選択でお願いしました。この日のメインのカレーは、ムグライ・プロウンでした。カジャセットのポークチョイラは結構な辛さ加減で、A定食のバスマティライスと一緒に頂くと良い塩梅でした。サグSaag(青菜炒め)ではなく、わらびのおかずNigro ko Tarkariが添えられていました。他の方のインスタグラムなどを拝見すると、アカーシュさんでは結構わらびを使っておられるようです。わらびのネパール語のローマ字表記は、Nigro、Ningro、Neuro、Niuroなどです。いつも参照するJyoti Pathak著「Taste of Nepal」にも、Neuro ko TarkaariとSaandheko Neuroのレシピが紹介され、その前文でわらびの説明がされています。わらびを食べたことの無い人にその味を説明するのは難しそうですが、アスパラガスやオクラに似ていると表現されています。

Fiddlehead ferns (Neuro) are the young shoots of edble ferns.  They resemble the spiral end of fiddle, for which they are named, and tast similar to aspargus and okura.  They are perishable and need to be cooked shortly after picking.  Fiddlehead ferns are available neatly  bundled in specialty food stores or occasionally at well-stocked larger supermarkets.

わらび&ネパールで検索していると、土屋和三「ネパール東部ソルクンブ郡ソル地方のシェルパ族の民族自然誌~植物利用・植物認識をめぐって~ 龍谷紀要 123-169, 2017という興味深い論文も見つけることができました。シェルパ族が食用にする植物の紹介にわらび(シェルパ語でbukuluk、ネパール語でningro)の項目があります。

bukuluk(ningro) Pteridium aquilinum
ワラビ。塩を入れて水煮してから油で妙め、塩とトウガラシで味つけする。乾燥保存し冬に食べる。中間山地帯の諸民族は、家畜が食べないので有毒植物として食べないが、シェルパ族は食用にする。また、日本で行っている、灰によるアク抜き、地下茎からの澱粉の採取はしない。

クルフィとチヤも頂いて帰りました。お店で頂ける美味しい料理の数々は →「アカーシュ Akash 西宮市」

Akash アカーシュ

西宮市門前町7-26

サティ ボエル コ アチャール Sati Bayar ko Achaar @ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

先週末4月14日と15日の、ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥさんでのビクラム暦新年のお祝いの宴には、趣向を凝らした料理が並びました。また今週からは、週末のスペシャルダルバートが供されますが、料理のレパートリーは尽きるところを知りません。ダルはガハット・ダル・ジンブー・ラ・チョウリ・コ・ギー・ハレコで、ヒマラヤハーブのジンブーJimbuと、チョウリChauriの乳から作るギーGheuが加えらています。マスは先週の山羊まつりに引き続き、ネパール山椒のティンムルTimmurが効いた、山羊のカシ・コ・マスが頂けます。タルカリは、ムラ・ラ・チャウ・コ・タルカリ、大根ときのこの組み合わせは初登場です。アチャールはこの日も3種用意され、カウリ・ラ・ケラウ・ガザル・コ・アチャールはカリフラワー、えんどう豆と人参のアチャールです。シッドラ・ラ・ゴルベラ・コ・アチャールは、ネパールの川魚の干物 Sidra Maachaがトマトと相まって、これまでに登場した時とはまた違った味わいを楽しむことができます。初登場の食材は、サティSati ・ボエルBayarです。ネパールから戻ってこられた直後に、こんな物も有りますと教えて下さいましたが、なかなか登場せず気を揉んでいました。今回、満を持しての登場です。サティ・ボエルは結婚式には欠かせないとのカドカさんのお話です。英語訳ではNepal sumac、Nepalese sumac、Pleasantly sour-sweet fruit等となり、検索してみると、アーユルヴェーダでは神経症状や胃の異常など様々な病気にも用いられるとの事です。Shrestha S, et al. Flavonoids from the fruits of Nepalese sumac (Rhus parviflora) attenuate glutamate-induced neurotoxicity in HT22 cells. Food science and technology 22, 2013

Nepalese sumac (Rhus parviflora) is a wild edible fruit used for the treatment of various ailments including neurological complications and stomach disorders in the traditional medicinal system of south Asia (Ayurveda).

そのサティ・ボエルが、アチャールに仕上げられています。バフ・スクティ、水牛Buffの干し肉Sukutiがバート(ご飯)の上に載っています。

サグ・ブテコ(青菜炒め)は、緑が映えるラヨ・コ・サグ、からし菜Raayoです。デザートにはチヤ・プリンが用意されました。

お店で頂ける料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」

ネパールのごちそう
jujudhau
ズーズーダゥ

池田市室町1-3
https://ja-jp.facebook.com/jujudhaunepal/

山羊まつり @ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

ビクラム暦2075年の新年のお祝いの第2弾「山羊まつり」が、阪急宝塚線池田駅前の「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんで催されました。ある常連の方による、新鮮な山羊を1頭丸ごと料理で頂きたいとの呼びかけに、カドカさんご夫妻とジットさんが応えて下さり、また賛同し集まって下さった方々の御厚意により実現の運びとなりました。山羊は沖縄から仕入れられ、それに合わせて常連の方々から泡盛や日本酒が持ち込まれ、それらも提供されました。楽しい宴は、その企画して下さった方(写真掲載のご了承を頂きました)と店主カドカさんの御挨拶で始まりました。新鮮な山羊ですので、生肉、脳や内臓、血など、他では頂く機会が少ない料理も用意して下さいました。その調理に際しては、ネパールに居られるカドカさんのお母様のレシピを詳細に問い合わせて再現されたとのことです。今回もbuffet形式で用意が整えられました。ブトンBhuttanは、肺Phokso、舌Jibro、胃Bhundi、腸などのスパイス炒め、ギディ・ブデコは脳Gidiのスパイス炒め、ラガート・ラ・チリオニオンは玉葱、チリと山羊の血Ragati 炒めと、この3皿だけでも十分人目を惹き付けます。クッタ・コ・スープは山羊の足Khuttoのスープで、ゼラチン質も楽しめます。カシ・コ・マスも、もちろん骨付きで用意されています。ダル(豆スープ)も前日と同じく、ガハット・ダル・ジンブー・ラ・チョウリ・コ・ギー・ハレコが提供されました。ヒマラヤのハーブのジンブーJimbuとチョウリChauri(ヤクと牛の交配)の乳から作るギーGheu(バター)が加えられたものです。チャナ・ラ・アル・ファルシ・コ・タルカリ、ひよこ豆、じゃが芋、南瓜のタルカリも並んでいます。他にはブトン入りのチョウメンもあります。アチャールのラインナップは、少し前に提供されたキールKhirにも用いられた、白セト、黒カロ、2種類のデーツChoddaが、チョゴダ・コ・アチャールとして、池田産レモンKaagatiのカガティ・コ・アチャール、ネパールの小さな川魚の乾物のマチャ・コ・シッドラ・コ・アチャールです。赤ラト、白セロ2種類のチウラ、サマエバジ、ダルマートがサルコパット(サルの木の葉のお皿)に盛られています。宴の途中で、カシ・コ・カチラ、生の山羊肉がサラダ仕立てで登場し、それに火を通した一品の違った味わいも楽しむことができました。デザートはズーズーダゥとクッキーです。前日のロキシーバージョンに続いて、この日もチョウリのギーを使ったジョインカッテを泡盛バージョンで頂きます。自身で少しずつ取って盛り付け、「山羊まつりのサマエバジ」の出来上がりです。この日は一人で伺いましたが、すぐに他のお客様のグループに同席のお招きを頂き、ネパールやアフリカのお話などで楽しい時間を過ごさせていただきました。

お店で頂ける料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」

ネパールのごちそう
jujudhau
ズーズーダゥ

池田市室町1-3
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ダルバートビュッフェ&テルミン・マトリョミンコンサート@ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

4月14日はネパールの新年で、ビクラム暦 2075年を迎えました。NEW YEAR のお祝いに、阪急池田駅前の「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんでは、ダルバートビュッフェ&テルミン・マトリョミンのコンサートを開催されました。店主カドカさん、奥様、ジットさんで準備万端です。カドカさんの挨拶で宴が始まりました。タルカリ、アチャールは、カドカさんがネパールで調達された食材も多く使われ、週末のスペシャルダルバートでもお目見えした、他のお店では頂くことが出来ない品々も多く並びました。

上段左からトリ・コ・グンドゥルック・コ・アチャール(菜の花のグンドゥルック醗酵乾燥野菜)、ミックス・アチャール(カリフラワー2種、大根、人参、エンドウ豆)チキン・チョイラにバフ・チリ(水牛のスクティ)、アル・ジラ(じゃが芋)が並びます。下段には、同じく左からアル・ラ・チャウ・ケラウ・コ・タルカリ(じゃが芋とキノコ、エンドウ豆)、ラズマ・コ・タルカリ(金時豆)、ファルシー・ラ・ロウク・コ・チャーナ・コ・タルカリ(南瓜と干瓢)のタルカリ3種が並びます。上段の黒い器には、シラム・コ・ドゥロ・コ・アチャール(荏胡麻のふりかけ)が入っています。ダルは2種類用意され、チャナ・ラ・ラハル・コ・ダルとガハット・コ・ダルですが、どちらもジンブー・ラ・チョウリ・コ・ギー・ハレコ(ジンブーとチョウリのギー入り)となっています。ククラ・コ・マス(チキン)とカシ・コ・マス(骨付き山羊)も揃っています。デザートは定番となったズーズーダゥ(バクタプルのヨーグルト)やクッキーです。

サマエバジやダルマートも、サルコパット(サルの木の葉で作った皿)で用意され、飲み物はチヤやラッシーの他に、ニムラス(後日、詳細を記載します)もありました。アルコール類は別料金ですが、まずはククリラム、次いでチョウリのギーがあるので是非それを用いたジョインカッテをとのお勧めもあり、お願いしました。蝋燭の炎が揺らぐテーブルで、自身で盛り合わせたダルバートを頂きました。バフ・チリ、カシ・コ・マス、グンドゥルック・コ・アチャールの3点盛りを作って、お代わりも頂きました。「のっぽーズ」の皆さんによる、テルミン、マトリョミンの演奏は、この日のお客様の年齢層に合わせて頂いたのか、「コンドルは飛んで行く」や、お店でいつも流れている「レッサムフィリリ」もあり、聞き入ってしまいました。演奏後はマトリョミンを持って各テーブルを回って下さり、色々この楽器についてお伺いすることもでき、楽しい宴の時間があっという間に過ぎました。

この日のカドカさんによるネパール語講座は、そのギーを2種類のダルや、ジョインカッテで楽しむことが出来たチョウリChauri、これに関連してYak とNakのお話です。高地に住む動物ヤクYakですが、Yakは本来雄にのみ使う言葉で、雌の呼び名はナックNakだそうです。よく見かける「ヤクの乳で作ったチーズ」という表現は、正しくは「ナックの乳で作ったチーズ」となるのだそうです。ではChauriは何かと調べてみると、AGTR (Animal Genetic Training Resourse)のweb siteに、Mohan Kharel, Shreeram P. Neopane and Rabindra Shrestha著で、「Performance characteristics of the Yak in Nepal and its crosses with Mountain cattle. 」  (2005)と題する記事が有りました。

Purebred mating among the Yak in the sub-alpine region of Nepal is not very popular due to its lower productivity (Kharel, 2000). Instead, the crossbred female (Dimjo) obtained from mating Yak bulls with high mountain cattle (Kirkho), and the crossbred female (Urang) that is obtained from mating Yak bulls to low mountain cows are preferred as they have higher milk production. All crossbred female animals are referred to as Chauri. The crossbred males (Zhopkyo) are sterile and are used as pack animals.

乳の生産性を上げるために、ヤクと高地の牛(Kirkho)の交配で生まれた雌が(Dimjo)、ヤクと低地の牛の交配で生まれた雌が(Urang)とのことで、これらの交配で生まれた雌の総称がChauriと記されています。交配で生まれた雄はZhopkyoと呼ぶのだそうです。

お店で頂ける料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」

ネパールのごちそう
jujudhau
ズーズーダゥ

池田市室町1-3
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モモ コ アチャール Momo ko Achaar @ ”few” インド&ネパール料理レストラン(川西市平野)

能勢電鉄平野駅前の「インド&ネパール料理レストランfew」さんが、お店のFacebookで、シェフのディップさんの作るモモ・コ・アチャール Momo ko Achaar が変わりましたと告知されていました。早速、お伺いし、頂いてみました。

ディップさんの奥様がネパールで作られる、乾燥したオムリAmliの花が、ここでも活かされています。以前、ディップさんの娘さんが「魚のスープに使っても美味しいし、アチャールにしても美味しい」と教えて下さった通りでした。ピーナッツの香りと、オムリの酸味が、他では頂くことが出来ない味わいを醸し出しています。昨年まで供されていた、モモ・コ・アチャールも何度も頂きました。

年明けのネパールへ一時帰国後は、通常のモモのみの提供が続いていました。

今回、この美味しいアチャールで、満を持しての再登場です。ロキシーと共に頂きました。この日は、その他に、焼き物の中からシシカバブをお願いし、ダルバートも、勿論頂きました。

クルフィーとチヤも頂き、ネパール&インドの食事を楽しみました。

fewさんで頂ける美味しいネパール料理は
→「”few” インド&ネパール料理レストラン(川西市平野)」

”few” インド&ネパール料理レストラン

兵庫県川西市平野3-3-24ルームス1F
https://ja-jp.facebook.com/kawanishi.few/