人気飲食チェーンの本当のスゴさがわかる本 稲田俊輔著 扶桑社新書

人気飲食チェーンの本当のスゴさがわかる本

稲田俊輔著
扶桑社新書
2019年11月1日初版第1刷発行

著者稲田俊輔氏が携わっておられる「エリックサウス ERICK SOUTH」さんが大阪に西天満店をオープンされましたので、改めて読み直してみました。第1章 サイゼリアに見る「チェーン店進化論」、第2章 食のプロが唸ったファミレスチェーンのポイント、第3章 ファストフードを侮るなかれ、第4章 メジャーチェーンを脅かすライバルたちで構成されています。よく考えられてチェーン展開されている「エリックサウス ERICK SOUTH」さんこそが、本当のスゴさをもった人気飲食チェーンではないかと思うに至ります。

氏の Twitter も示唆に富みます。

https://twitter.com/inadashunsuke
https://twitter.com/inamasalasuke

本書からその内容を抜粋しますと

 「原理主義」という言葉があります。もともとはキリスト教の用語で、聖書に書いてあることは一言一句に至るまで全て正しい、とする考え方です。それがイスラム教など他の宗教にも転用されたり、もっと近代的な経済学などの学説に関しても使われたりします。飲食の世界で「原理主義」というと、主にエスニック料理愛好家の間で「外国の料理は現地そのままのスタイルや味わいこそ最もおいしく価値があり、いたずらに日本人の一般的な嗜好に合わせてアレンジするべきではない」といった考え方に対して使われます。その場合のアレンジは(あくまで否定的な意味を込めて)「ローカライズ」と呼ばれたりもします。コアなエスニック愛好家は基本的に誰もが原理主義者的な一面を持ちますが、同時に行きすぎたあまりに非生産的な狭量さに向かうことに対しては、それこそ「宗教的」である、という理由で批判的であったりもします。
 正直に告白すると、私白身も基本的にそういった「原理主義者」の一人です。インド料理やタイ料理などのエスニック系に限らず、フレンチでも中華でもイタリアンでも、突きつめると結局「本場そのまま」のスタイルや味わいが一番おいしくて楽しいという結論に至ることがほとんどです。少なくとも自分ではそれが宗教的な妄信というわけではないと思っています。あくまでこれまでの経験則なのですが、本場そのままというのは当初こそ違和感があったり極端な場合はおいしくないと感じることがあっても、少し慣れてくるとあるとき突然、それがたまらない魅力に変わるという瞬問を何度も経験してきました。だからと言って「ローカライズ」を全否定するつもりはもちろんありません。あくまで本場の良さを完全に理解して最大限尊重したうえでの真摯なローカライズならそれもまた大きな価値があり、場合によっては元の料理を進化させる可能性だってあるからです。

エスニック料理における「原理主義」を分かりやすく解説され、

 日本の消費者はシビアだとよく言われますが、これは「狭量」と紙一重。自分が知らないものには手を出さない、一度食べて少しでも違和感があったら全否定して二度と手を出さない、みたいな保守性は、飲食店の数が増え、しかも品質的に全体のレベルが上がり過当競争が進む現代、ますます進行しているように思えます。個人店であってもそんな流れに上手に合わせていかないと店を守ることはとても難しい、ということになってしまいます。
 そんななか、サイゼリヤの、場面によっては一般的な個人店のそれをやすやすと超えることもある本場志向は、「よくあるチェーンファミレスとは一味違う」という強力な差別化につながっていると言えるのではないでしょうか。

消費者行動と飲食店の立ち位置の考察から、食べログの正しい使い方まで述べておられます。

あくまで個人的な基準ですが、スペイン料理に限らずイタリアンやフレンチあたりは「オイリー」「塩気が強い」「香草がキツい」系の低評価レビューがある店に大当たりが多いようです。和食や居酒屋の「料理によって当たり外れが大きい」は、使い方が少し難しいかもしれないけど楽しめる店。カレーやインド料理だと「コクや深みが感じられない」は、これは中華でもある程度共通します。中華といえばもう一つ「日本人には合わない」&「店員も客も中国人ばかり」のコンボも鉄板。ラーメン屋なら「ラーメンごときにこの値段はない」。あと老舗における「接客が最悪」も接待やデートでさえなければ狙い目。・・・と、こんな具合に当たりに出会いやすい悪ロキーワードを知っておくと、食ベログでのお店選びはぐんと捗るようになるはずです。手始めに、自分かお気に入りでよく通っている店の食ベログページを開いて、低評価レビューを探して読んでみてください。いくつかのお店でそれをやるうちに、だんだんコツが掴めてくると思います。

早速、食べログを覗いて、某店のダルバートについての投稿を例に考察してみましょう。

正直に言って微妙でした。。まず、副菜4種の量が残念だったのと、味が現地そのままっぽくて、苦味と辛味をダイレクトに感じる味わいが少しキツかったです。ダルカレーも甘さがなく複雑な味。逆にチキンカレーは甘ったるいぐらいの味。んーーーって感じでした。

副菜4種の量が残念だった ⇒ ダルバートは副菜が少しずつ並ぶことをご存じないのでしょう。もっと副菜の一品の量が少ない店の方が多いのに、、、
味が現地そのままぽくって ⇒ 最大の賛辞、、、
苦味と辛味をダイレクトに感じる ⇒ 限られたスパイスで野菜の味を楽しむのがネパールのアチャールやタルカリの本質、、、
ダルカレーも甘さがなく複雑な味 ⇒ ダルは豆自体の味を楽しむもので、甘いダル「カレー」は、、、

稲田流の読み方をすると、訪問意欲がわく投稿です。

カジキのケララカレー @ ヴァナム vanam ごはんで感じる五感(奈良市矢田原町)

日曜日の昼下がり「ヴァナム vanam ごはんで感じる五感 」さんへ伺うと、蜻蛉が出迎えてくれました。ブラックベリーソーダとオーガニックジンジャーエール、ベジミールス、アラカルトのノンベジ、カジキのケララカレーをお願いしました。

この日のバナナリーフのベジミールスの内容は、

瓜のコフタトマトグレイビー、紫芋のココナッツ炒め、人参とセロリのポリヤル、里芋のカーラン、野菜沢山のサンバル、

冬瓜のオーランにはササゲも入り、ラッサム、パチャディが並びます。檸檬のパブロバ with シャインマスカットも追加で、チャイと頂きました。

お店近くの柿の実はまだ緑色です。

お店で頂ける美味しい料理の数々は
→「ヴァナム vanam (奈良市矢田原町)」

ヴァナム vanam
ごはんで感じる五感

奈良市矢田原町743

https://vanam.therestaurant.jp/
https://www.facebook.com/vanamspice/
https://www.instagram.com/vanam_nara/

ミールス @ ココバナナ COCOBANANA (大阪市西区)

大阪市西区江戸堀の土佐堀通沿いに南インド料理店「ココバナナ COCOBANANA」さんがオープンされたとのことで伺いました。メニューの中から、ミールスとチキンビリヤニ、ミックスホルモンのスパイス炒め(メニューにはブディ BHUDDI と表記)をお願いしました。ラッシーも頂きました。メニューを見ると、ドーサも用意がありますが、モモも載っています。キッチンのトピを被った男性とホール係の女性はネパールの方の様です。尋ねると、お店のオーナーは「シダラタ SIDDARTHA」さんのオーナーだそうで、後で検索すると某飲食店関係の方もしきりに SNS で取り上げられています。お店の入り口には漬けておられるアチャールの瓶が並び、ミールスにもアチャールが沢山添えられています。サンバルをダルに入れ替えると、、、と想像してしまいます。

ココバナナ
COCOBANANA

大阪市西区江戸堀 2-7-4-103

 

8周年記念 サディヤミールス @ インド料理 ナンタラ Nantala (大阪市都島区)

8周年を迎えられた「ナンタラ Nantala」さん、今年の特別メニューの一つはベジ仕様のサディヤミールスと告知されていました。ディナータイムの 2回転目に予約をとり伺いました。特別メニューで店内が混み合う懸念がありましたが、予約を告知され、テーブルの間隔をあけて感染症対策をされていました。今年も詳細にわたる説明書が用意されていました。

食後にチャイも追加で頂きました。

インド料理 ナンタラ Nantala

大阪市都島区都島本通3-28-2
http://nantala.com/
https://twitter.com/nantala_m

 

烏賊とマンゴーのケララ風カレー @ ヴァナム vanam ごはんで感じる五感 (奈良市矢田原町)

雨のある日、遅めのランチに「ヴァナム vanam ごはんで感じる五感」さんへ伺いました。この日のベジミールスは、南瓜のコフタのトマトカレー、キャベツのポリヤル、野菜沢山のクートゥ、アムティダルはトゥールにムングも加わっているそうで、新赤玉葱のパチャディには緑の真桑瓜が添えられ、オクラのスパイスフライはカリカリです。茄子と、自家製の梅のチャトニ―、青マンゴのチャトニ―が並びます。ノンベジのアラカルトから烏賊とマンゴーのケララ風カレーも追加しました。家族はビールですが、運転手はジンジャーエールです。食後のデザートに、西瓜のグランテ、カシススパイス風味檸檬桃ソースジェルかけを、マサラチャイと頂きました。店主の感染症対策への意識が高く、お店の Instagram 等でもお願いをされていますので、食事以外はマスクをしっかり着用で、のんびりとした午後の時間を過ごしました。

お店で頂ける美味しい料理の数々は
→「ヴァナム vanam (奈良市矢田原町)」

ヴァナム vanam
ごはんで感じる五感

奈良市矢田原町743

https://vanam.therestaurant.jp/
https://www.facebook.com/vanamspice/
https://www.instagram.com/vanam_nara/

ベジミールス @ ヴァナム Vanam ごはんで感じる五感 (奈良市矢田原町)

2年ぶりに「ヴァナム vanam ごはんで感じる五感」さんへ伺いました。感染予防対策はしっかりとられています。

引き続きコロナエチケット
心にお持ちくださいませ
・入店時はマスク着用でお願いします
・お食事以外では、適宜着用お願いします
・入口のアルコール手指消毒してください
・4名様以上での来店はまずお電話ください

Veg. Meals ベジミールスをお願いしました。筍と茄子の Kara Kuzhambu / Kulambu カーラコランプ、ベジタブル Kootu クートゥ、 Amti Dal アムティダルは Toor Dal トゥールダルが使われ、Neer Mor バターミルク、生姜のスターター、子メロンのアチャール、人参のスパイスピクルス、オクラと人参のフライ、グリーンチャトニが並び、ライスも 2色仕立てになっていました。追加でノンベジメニューのサーグチキン、ジンジャーエールも頂きました。食後にラムデーツシナモンチーズケーキとマサラチャイも追加しました。雨の日の遅いランチ、ゆっくりと時間が流れました。

お店で頂ける美味しい料理の数々は
→「ヴァナム vanam (奈良市矢田原町)」

ヴァナム vanam
ごはんで感じる五感

奈良市矢田原町743

https://vanam.therestaurant.jp/
https://www.facebook.com/vanamspice/
https://www.instagram.com/vanam_nara/

ランチベジミールス @ ナヤ インディア ヌール NAYA INDIA NOOR (京都市北区)

毎週末、大阪府では不要不急の外出自粛要請が出されています。この時期、食べ歩きの投稿はいかがなものかとも存じますが、以前に訪れ未投稿であったお店の紹介です。

2月のある日、「ナヤ インディア ヌール NAYA INDIA NOOR」さんへ初めて伺いました。土・祝日限定のランチベジミールスをお願いしました。野菜カリー、ラッサム、サンバル、ポリヤル、ウールガイ、野菜サラダ、パチャディーと並びます。もう一皿、NOOR 特選マトンラーンのターリーも頂きました。タワパロタにマトンラーン、チキンシシカバブ、日替わりカリーのチキンと大根、サグパニールほうれん草とチーズが並びます。マンゴーラッシーが付いています。

ナヤ インディア ヌール
NAYA INDIA NOOR

京都市北区小山西花池町1-3

 

キーマドーサ @ インダスレイ Indus Ray (神戸市中央区)

「インダスレイ Indus Ray」さんを訪れ、キーマドーサと、南インドランチセットをお願いしました。キーマドーサには、4種類。ココナッツミルク、生姜と黒砂糖、青唐辛子とコリアンダー、トマトのチャツネが添えられています。マンゴーラッシーも頂きます。この日の南インドランチセット(ベジミールス)は、ブロッコリーとチャナのカリー、大根、人参、ドラムスティックのサンバル、ビーツのライタ、ポリヤル、マンゴーチャツネ、生姜のチャツネ、じゃが芋、ホウレンソウとレンズ豆、チャパティ等が並びます。食後にチャイも頂きました。

阪急電鉄神戸線花隈駅近くのお店で頂ける美味しい料理の数々は
→「インダスレイ Indus Ray(神戸市中央区)」

Indus Ray インダスレイ

神戸市中央区元町通3丁目11-10

https://www.indus-ray.net/

https://ja-jp.facebook.com/Indus-Ray-%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%82%A4-162860867131465/

ベジミールス @ ハルヒナスパイス&フード (京都市中京区)

月曜日が祝日、この日を待ち侘びていました。阪急京都線大宮駅近くの Kyoto Art Hostel Kumagusuku で月曜日のみ営業されている「ハルヒナスパイス&フード」さんへ伺い、ベジミールスを頂きました。ステイールフライ、クートゥは菜の花とほうれん草、ワッタルコランプ、サンバル、ラッサム、パチャディ、ウールガイと並びます。食後にチヤを頂きました。

Kyoto Art Hostel Kumagusuku さんや、サニープレイス 京都 ヴィーガンランチさんで頂ける美味しいベジミールスの数々は
→「ハルヒナ スパイス&フード(京都市)」

ハルヒナ スパイス&フード

Kyoto Art Hostel Kumagusuku
京都市中京区壬生馬場町 37-3

https://www.facebook.com/haruhinaspiceandfood/

鹿肉のビリヤニ @ ティラガ Indian Restaurant Thilaga(京都市中京区)

阪急京都線大宮駅近くの「ティラガ Indian Restaurant Thilaga」さんへ初めて伺いました。この日は鹿肉のビリヤニ Deer Dam Biryani が数量限定で供されたようで、周りのお客さんの殆どが注文されていました。バナナの葉に包まれた鹿肉のビリヤニ、この日の日替わりカリーのカダイチキンと、南瓜としめじのカリー、サラダ、ライタが並びました。ランチミールスもお願いしました。ベジミールスで、ラッサム、サンバルを初め、9品が並びました。食前にストロベリーラッシーを、食後にチャイも頂きました。

ティラガ
Indian Restaurant Thilaga

京都市中京区壬生坊城町56-1