阪急宝塚線池田駅前のネパール料理店「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんへは週末にスペシャルダルバートを頂きに伺う以外にも、平日にもよく訪れます。週末にダルバート、平日はネパール料理の単品というのが我が家のお決まりになりつつあります。車の運転が無い時は、ククリラムやロキシー等を頂きます。
寒い日には、店主カドカさん一押しのジョインカッテ Jhwai Khatteも頂きます。
熱したギーgheeにお米を入れてポン菓子の様に膨らませ、ロキシー等に注いで作るのだそうです。Friday The Smarter Entertainment Weeklyの2011年6月19日付けの記事「Think Local, Drink Local」で、Jhwai Khatteの説明として
Taste:
As ghee and rice are added to the drink, jhwaikhatte tastes less like your conventional alcohol. Because of its incredibly strong taste, this drink is not for those who don’t have a keen taste for drinks.
Something Interesting:
The enormous heating-up drink got its name from the sound (jhwai) that’s made when the cold alcohol is tempered with hot ghee and rice. The combination of rice and ghee is called khatte.
との記述が有り、お米とギーの組み合わせがKhatteで、Jhwaiは熱したギーとお米をアルコールに注ぐ時の音と説明されています。the kathmandu postの2015年11月12日付けの「Winter Wonderland」と題する記事では、説明とレシピが記載されています。
A special thakali winter drink, Jhwai Khatte is prepared from local liquor that is made from millet called rakshi. It has a strong distinctive taste, served with khatte, a combination of rice and ghee.
Ingredients:
– 250 ml of rakshi
– 25 gms of rice
– 1/2 tsp of ghee
– 2 tbsp of honeyDirections: Heat a cooking pot and add ghee and rice. Once the rice turns brown, add the cold rakshi liquor to it—this sizzling sound is the reason behind the drink’s nomenclature – jhwai. Add honey, stir, and serve in a transparent cup. Cheers!
Dipty Sherchan along with her two sisters run Delish Thakali Kitchen. They suggest, “Immediately after pouring the rakshi, close the pot with a lid. That way, the taste will remain strong.”
We All Nepaliの「Traditional foods in Nepal」の記事の中に
Khatte (खट्टे)
It is the popular breakfast in hilly areas of Nepal. It is made from rice mainly from brown rice obtained from dhiki (a special Nepalese manual flaking instrument) but white or polished rice can also be used. It is prepared from rice by soaking overnight, draining and roasting.
との記述も有り、お米自体を指す意味もありそうです。
更にカドカさんにお尋ねすると、 Khatte用のお米は、通常の食用のお米とは種類が異なり、収穫時期もずれて早く、そのため畑での植え付けに工夫がある点などを教えて下さりました。粒が厚いので、潰して上記Khatteあるいはチウラにした時にとても美味しいのだそうですが、今ではネパールでもなかなか手に入らないそうです。
Jhwai Khatteにはネパール料理の数々が良くあいます。
今回サマエバジセットを用意された際には、水牛のスクティSkuti(干し肉)も準備されていました。初日と2日目で調理方法を変えられ、異なった味を楽しむことが出来ました。
この時は通常メニューには無いマトンのチョイラchoilaもありました。
日を遡ると、サマエバジの登場が待ち切れず、バトマス・サデコ(大豆)や
ブトゥワBhutuwa内臓のスパイシー炒め(ハリヨラスン、大蒜の茎入り)もお願いし Jhwai Khatteと共に頂きました。
お店で頂ける料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」
ネパールのごちそう
jujudhau
ズーズーダゥ
池田市室町1-3
https://ja-jp.facebook.com/jujudhaunepal/
とても香ばしい仕上がりで、奥様が言われるには、炊き込む時と仕上げに、これでもかという量のローズウォーターを注ぐのだそうです。食後のチャイも頂きました。
お店で頂ける美味しい料理は
お店のFacebookで、ディップさんの奥様がネパールで作られた食用の乾燥した花について、店主が触れられており、
マチャ・コ・アチャールに加えていますとの事でした。
娘さんとの会話の中で、この乾燥した花は魚と一緒にスープにすると美味しいと教えて頂きました。他にお客さんが居られない時でしたので、賄い用に、鰤と一緒にスープにしたものが有るとのことで出して下さいました。ディップさんには「オムリ Amli」と教えて頂いたので、マチャ・オムリ・コ・ジョルMacha Amli ko Jholです。確かに、程よい酸味が魚とよく合います。Amliで検索するとタマリンドが出てくるのですが、ディップさんによるとタマリンドでは無いそうで、謎のままです。

小さなカトリに入った3種のアチャールは、右からマショウラ・ラ・ゴルベラ・コ・アチャール(大豆ボールとトマト)、ピナ・コ・アチャール(マスタードシード絞りかす)、ハリヨ・カンクロウ・コ・トリ・コ・スワドマ(胡瓜)です。
胡瓜のアチャールには、トリ・コ・スワドマと名が示す様に菜種油が使われ、
これまたアブラナ科のマスタードシードから油を搾り取った「かす」が、少し苦みも含むアチャールに仕上げられています。ネパールでもあまり見かけない珍しい一品とのことです。
バート(ご飯)の上にもトリ・コ・サグ・ラ・トウフ・ブテコ(菜の花とトウフのスパイス炒め)と、まさしく「菜の花づくし」です。
サグ・ブテコ(青菜炒め)はさすがに菜の花だと重なってしまうので小松菜とのことですが、小松菜も立派なアブラナ科です。「アブラナ科づくし」に相違ありません。今回のダルは菜の花に合わせた黄色い色調のチャナ・ダル、マスはブテコ・ククラ・コ・マス・ダニヤ・コ・スワドマ(チキンのコリアンダー風味)でした。
各テーブルでも、菜の花がお迎えです。
デザートはもはや定番とも言える備前焼の器に入ったズーズーダゥですが、ここにも菜の花を見つけることが出来る徹底ぶりです。
メインのダルバートDal Bhatは通常バージョンが、チキンか日替わり、またはチキンと日替わりの2種盛りとなっています。メインのカレーが付かないベジダルバートも選択可能です。3月第1週の日替わりは鰆のカレーでした。
これとは別に、タカリダルバートThakali Dal Bhatも、チキン、骨付き山羊肉、両者の2種盛りを用意されるようになりました。
まずは骨付き山羊肉付きでお願いしました。
ダルが、通常のダルバートとは異なるタカリスタイルのもので、
グンドゥルックやダヒ(ヨーグルト)が付きます。
グンドゥルックは遼さんがネパールで仕入れて来られたものだそうです。
従来、ネパール米 Jira Masino ジラマシーノも用意され選ぶことが出来ましたが、輸入が難しくなったとのことで無くなりました。バスマティ米、ジャスミン米、米国産米の3種類の長粒種、中粒種を、遼さん好みになる様にブレンドし、ネパールで圧力鍋で炊いた時の仕上がりに近い感じが出る様に炊いているそうです。玄米(日本米)の選択は従来通り可能です。
記念すべき第1回です、お客さんもまだ慣れていません。メニュー表の各料理には説明書きが加えられています。まずタリセットをお願いしました。
中央のpuffed rice等からなるJalmuri ジャルムリを囲んで、12時のカトリに入ったGhugni ググニ(豆カレー)から時計回りに、Alu Chokha アルチョカ(スパイスの効いたマッシュポテト)、Macha Tareko マチャタレコ(鯉のフライ)、 Chicken Chokha チキンチョカ(窯焼きチキンのマリネ)、Pakoda パコダ(オクラ、ブロッコリー、獅子唐、豆腐の天ぷら)、Kachoudi(Kachori)カチョリ(豆入り揚げパン)が並びます。デザートのミタイMithaiも一つ付いています。気分はインドです。タジマハルビールでスタートです。
パニプリの皮の中にヨーグルトの入った、ダヒプチュカ Dahi Puchka (Dahi Puri)をお願いし、
じゃが芋コロッケの上にスパイスの効いた甘酸っぱいソースがかかったティキチャット Alu Tikki Chatもお願いしました。
飲み物はネパールのククリラムではなく、インドウイスキーのマクダウェルMc Dowell’sをソーダ割で頂きます。
さらに興味は尽きず、豆入りケーキにヨーグルトソースのかかったダヒワラ Dahiwalaや
揚げパンとひよこ豆のカレープリタルカリ Puri Tarkariも追加です。
ラッシーもマサララッシーがメニューに載っています。
更にコリアンダーソースがアクセントの手羽元の揚げ物チキンパコダと、
タリセットにも1個入りがついていたデザートのミタイMithai(単品では2個入り)をもう一度頂くべくお願いしました。
楽しい企画を待ちきれずに開店直後に伺いましたが、お昼のダルバートの提供から時間を置かずに夜の準備と、とても大変そうでした。キランさんは厨房のミンさんとラムさんのお二人が頑張ってくれるから出来るのだと労われていました。先客が既にお二人おられ、一緒にお話をしながら料理の用意が出来るのを待ちました。この種類と質です、もう少し値段を上げた方が良いのではと意見は一致し、キランさんに進言申し上げました。

ダルはマス・ラ・ムスロ・チャナ・コ・ダル・ヒング・スワドマ(ヒングを使ったミックスダル)、マス(肉料理)はローカル・ククラ・コ・マス(骨付きチキン)です。
大きい器のタルカリはピダルPidhaalu・ラ・タマTaama・コ・シンキ・コ・タルカリ(里芋と干し筍)でした。干し筍は3時間かけて戻されたそうで、予想以上に膨らんだと店主カドカさんが仰られました。同じ乾燥野菜で、干し大根などはチャナ(チャーナ)という表現なのに、この筍の時は何故シンキと言う表現なのか尋ねてみました。どうやらざっくり大きめに切って干すのがチャナで、細かく切って干すのがシンキの様です。生の筍を細く切ったのでは味わえない食感と滋味が楽しめるタマ・コ・シンキでした。里芋との組み合わせも、和食の煮物の場合とはまた違った相性の良さです。
小さなカトリに入ったアチャール3種は左から、甘く仕上がったゴルベラ・ラ・ダニヤ・コ・アチャール(トマトとコリアンダー)、酸味と甘みのスンタラ・コ・アチャール(みかん)、生姜がよく効いたマス・コ・アチャール(鶏肉のアチャール)でした。
バート(ご飯)の左右にはパパドゥ(ひよこ豆のチップス)とブテコ・サグ(青菜炒め)がいつもの様に控え、上にはマサラ・ダル・アル・ジラ(スパイシーポテト)が載っていました。
デザートはチョゴダChodda・コ・プリン(ナツメヤシ、デーツのプリン)でした。デーツは中近東のイメージしかなかったのですが、ネパール料理でもよく使われるとのことで、デーツを入れたキールKhir等も美味しいと教えて頂きました。
仕事を終えて遅い時間に伺いましたので、食べ終わる頃には他のお客さんも帰られていました。手が空いたので、何時ものチヤではなく、ピカ・チヤ(ストレートティー)を試しますかと淹れて下さいました。
Aduwa生姜とTimmurネパール山椒入りです。香ばしいTimmurの香りも楽しませて頂きました。
前菜には、ゴイクン(生春巻き)Goi Cuonと
バインイット(海老のもちもち蒸し団子)Banh Itをお願いしました。
砂ずりの黒胡椒炒めMo Ga Xao Tieuも追加で頂き、
フォーボーダックヴィエット(牛すじ、牛すね、レア牛肉の3種の牛肉のフォー)Pho Bo Dac Bietも、香草を追加でお願いし、トッピングして頂きました。
豊富なデザートメニューの中から、小豆ともち米のあったかいチェーChe Nep Dau Doと
チェータップカム(もち米、緑豆、小豆、ピーナツ甘煮、白玉、寒天、ココナツミルクのチェー)Che Thap Camを選び、
ベトナムコーヒーで締めました。
分かりやすいメニュー表、美味しい料理、ほんわかとした店内の雰囲気と接客、ついつい足が向いてしまいます。
セットにはナンもついており、チヤも追加で頂きました。
最初にディップさんからの嬉しいお土産が有りました。今回わざわざ酒器も購入し一緒に持って帰ってこられたとの事で、
特製のロキシーRaksiをディップさん自ら注いで下さいました。
好みが分かれるかもしれませんが、穀物の持つ香りが漂う、いくらでも飲んでしまいそうな味わいに仕上がったロキシーでした。澄んだ色調で、アルコールの度数は高そうです。是非美味しいチウラを持って帰ってきて、サマエバジSamay Bhajiを作って下さいとお願いしておいた件は叶いそうで、近々登場する様です。その際は、このロキシーが名脇役になりそうです。