ネパールのお祭りダサイン Dashain (Dasain) の10日目、ビジャヤ ダサミ Vijaya Dashami (Dasami) にあわせて、「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんで、特別なダルバートを用意されました。本来はチウラを予定していたそうですが、良質のチウラが入手できなかったのでダルバート仕様になったとのことです。
まず目を引き付けるのが、バートの上のMacha Tareko 魚の揚げ物です。メバルを香辛料でマリネして揚げてあります。
ダサインのお祭りは肉をしっかり頂くというイメージがあるらしく、マス(肉)は2種類、マトンと
骨付きチキンです。
ダルもいつもと違います。マス、ムスロの他に、ラハルとチャナも加わり、ダニアがアクセントになっています。
アチャールも3種類並びます。しっかりと肉を頂くのには、大根や胡瓜のアチャールが欠かせない様です。少し発酵を進めた大根とえんどう豆のアチャール、
じゃが芋とえんどう豆のアチャール、
胡瓜、人参とえんどう豆のアチャールの横には、松茸のスパイス炒めまで添えられています。ケラウ(えんどう豆)がいずれのアチャールにも入っていますが、それぞれ種類の異なるものを使っておられる様です。
青菜炒めも忘れてはいけません。
デザートは、カドカさんの本領発揮の、柿のティラミスと栗の渋皮煮です。
チヤも頂き、特別メニューに惹かれて来店された方々との会話で、楽しい時間を過ごしました。
ダサインの10日目のビジャヤ ダサミについて、ECS NEPALの「Understanding Dashain」の記事で解説されています。ジャマラやティカもお店で用意されていましたが、年長者から授かるもののようですので、昼に続き、夜も遠慮しておきました。
The tenth day is Dashami, and the nine day long puja is over. This is the day of victory of good over evil, gods over demons, celebrated by Hindus all over the world. It is the day when Mahisasur is killed by Durga and Ravan (King of Lanka in the Hindu epic poem Ramayana) is slain by Rama (prince of Ayodhya, an incarnation of Vishnu). And it is the day when younger members of the family receive the blessings of Durga from their elders. Blessings are given in the form of jamara, tika – prepared by mixing rice (each grain has to be carefully selected to make sure that they aren’t broken) and abir red powder –, and in recent times, money has become a very important form of blessing.

ダサインの楽しみの一つが凧揚げですが、雨季の終わりに、これ以上雨を降らせない様に神様へのお願いでもある様です。デザートのお皿に凧が描かれていました。
The skies are filled with kites being flown from fields and rooftops before and during this festival. Kite flying is believed to send a reminder to god not to send any more rain. Youngsters make kites from lokta paper and are excited not only flying the kites but also trying to cut each others’ kite strings.
もう一つの楽しみがPing と呼ばれる、竹で組まれたブランコです。そのミニチュアまでお店に再現されていました。
In most towns and villages swings, commonly known as ping, are set up especially for Dashain (and remain up through the next festival, Tihaar) on the tallest bamboo poles possible. Young people, especially girls and women, gather to watch and take turns flying into the sky.

阪急宝塚線池田駅すぐのお店で頂ける、美味しい料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」
ティカやジャマラも用意されていました。ラビンさんと遼さんにティカを勧められましたが、午後の仕事もあり控えておきました。
チウラかご飯の選択が用意されていましたが、チウラでお願いします。チキンが来てしまいましたがそのまま頂きます。
あらためて山羊肉も追加でお願いしました。プリプリとした食感の皮付きです。
胡麻のアチャール、
ミックスアチャールや、
豆もしっかりと添えられています。
大阪メトロ谷町線、谷町六丁目駅近くのお店で頂ける美味しい料理の数々は 
メニューを見ていくと、
Thakali Special Drinksとして Kodo(Raksi、ロキシー)や、それを使った Jhwai Khatte(ジョインカッテ)を見つけました。
まだお日様が高い時間でしたが、頼んでしまいました。結構な量です。
あまりよく確かめもせずに Thakali Thali タカリタリをマトンのセットでお願いしましたが、後でよく見ると Yak ヤクや、 Cyangra ターキー の肉も頂けた様です。他に Bandel 豚や、Fishもメニューに載っており、ライスの他に Dhiro ディロでも頼めるようです。
やってきた タカリタリです。
ダルはタカリのダルに特徴的な緑色です。
グンドゥルックも存在感があります。

マス(肉)はドライタイプのブトゥワが引き続き登場です。「カレー」をイメージして来店される方には物足らないかも知れませんが、ダルが主役のダルバート、良い引き立て役のマスを供するとの信念は揺るぎなさそうです。2人で伺いましたので、2種のマスの食べ比べが出来ました。マトンカナとメニューには書かれていますが、骨付き皮付きの山羊肉でした。コラーゲンの食感も楽しめ、骨についた肉も手づかみで頂きます。ついでに他も手食で頂きました。
チキンもドライタイプです。
ダルは、前回と同じくマス、ムスロ、ラハル、チャナのミックスでした。表面からは分かりにくいですが、具(豆)沢山です。ダルには、Ghee ギーも加えられていますが、ダル談義でギーの話になり、いつもネパールで買ってくると仰る美味しいギーを教えて頂きました。
タルカリは大根、ラジマ豆、じゃが芋と、
筍とじゃが芋でした。
アチャールは、胡瓜、じゃが芋、えんどう豆の一品と、グンドゥルック、小魚の計二品でした。
デザートに添えられたのはキールで、
チヤも頂きました。
基本はシンプルなダルバートですが、
これにチキンを追加しました。ドライタイプのマスです。
お店の裏で手を洗い、手で頂きます。地元の方も皆さん手食です。待ち望んでいたスタイルのダルバートで、味の満足度も十二分でした。
日本の方が近代化の焼窯の指導をなさったとの話を伺いました。
轆轤を回しての、手作りです。

作られた品のほどんどが輸出されるともお聞きしました。他国との価格競争となると心配もしてしまいます。
この日はプレートがメインで単品は3種のみです。
登場したプレートは、アルタマ付きです。
中央にはセルロティの中にチウラが盛られ、卵が載っています。時計7時の方向の鴨のチョイラ(下の写真の中央から左)から反時計回りに、チキンブトゥワ、
マトンブトゥワ、チキンホルモンブテコ、
胡瓜、じゃが芋、エンドウ豆のアチャール、グンドゥルックアチャール、パニールと豆のアチャール、大根のアチャール、
枝豆のサンデコ、ほうれん草炒め、ラジマシミのタルカリと並びます。
ロキシーを2杯ほど頂き、
ダヒプリ(パニプリのヨーグルトバージョン)も追加で頂き、
他のお客さんがまだあまり来られていなかったので、楽しいお話をしながら美味しく頂きました。最後にチヤもお願いしました。
おまけの写真1枚は、通常営業されていた頃の夜メニューのパニールモモです。この日のパニールのアチャールについて話が弾み、キランさんがネパールで勤めておられた頃、勤め先の近所に美味しいパニールモモのお店があったと話されていたのを思い出しました。また頂けるよう、お願いしておきました。

ダルはマスとムスロの飽きの来ない組み合わせで、しかも毎回味付けが変わります。
マスはチキン、こちらも先週と似てはいますが、使う肉の部位の比率が違うようで、食感が異なります。
タルカリは平莢インゲン、じゃが芋、トマト、青葱です。メニューにはモロッコインゲンと書かれていますがタキイ種苗の商標登録名です。ネパールで食べるシミのタルカリのイメージの様です。じゃが芋の甘味を感じるとすぐに香辛料が口に広がります。マスよりも辛口の仕上がりです。
アチャールは3種類並びます。栗のアチャールとメニューに書かれていますが、口にした時にはまず蜜柑の熟した甘さを感じます。栗と蜜柑の組み合わせ、意外でしたが、よく合っています。「熟した甘さ」を強調するために、蜜柑の下拵えにひと手間かけられたのかもしれません。
干し大根のアチャールは、今まで食してきたムラコアチャールの概念とは全く異なった一品でした。最近、隠し味の一つとして、この干し大根がタルカリなどによく入っていました。もしかするとダルに入っていた時もあったかもしれません。
もう一つはじゃが芋とえんどう豆です。
パパドゥとサグは定位置に添えられ、バートの上にはマショウラと玉葱のスパイス炒めが載っています。
デザートは、好評で登場し続けるズーズーダゥです。
チヤも最後に頂きました。
バナナの葉の包みを自分で広げます。左上メインのチキンのドライカレーから、反時計回りにじゃが芋のスパイス炒め、卵、シーニランボーラ(玉葱)、ビーツのカレーと並び、バスマティイエローライスの上にドライダルカレーが載っています。
飲み物も付いていましたので、ラッシーをお願いしました。
追加でワタラッパンと
チャイも頂きました。
四角豆(シカクマメ、Dambala、ダンバラ)が、スリランカの小魚 Haal Masso ハルマッソと一緒に登場です。
十角糸瓜(トカドヘチマ、Watakolu、ワタコル)も畑で採れたものが使われています。
パリップに加えられている蔓紫(ツルムラサキ、Nivithi、ニビティ)も畑からとの事です。
海老はニラと一緒に調理され、
小松菜も添えられています。
デザートは、ワタラッパンとキリパニでした。セットには、マンゴジュースとチャイも付いています。