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山桃と梅のアチャール @ パリワール Pariwar (生駒市)

お店のFacebookで、山桃と無農薬の梅をそれぞれアチャールにした旨告知されていましたので、早速生駒市のネパール料理店「パリワール Pariwar」さんに伺いました。ベジのダルバートでお願いしました。お目当ての梅のアチャールは辛甘さが、山桃のアチャールは酸味が活かされた味に仕上がっていました。ミントのアチャールも並んでいます。ダルやバート、他の野菜と一緒に美味しく頂きました。食後に、畑から採ってきたマクワウリ(真桑瓜)が有りますとお声がかかり、是非にとお願いしました。子供の頃よく食べていたという話で盛り上がり、しばらくマクワウリ談義となりました。農林水産省のweb site 、「マクワウリとはどのような野菜ですか」からマクワウリの説明を引用してみました。

マクワウリはウリ科キュウリ属の一年生草本です。東アジアで発達した東洋系のメロンの仲間で、日本へは2000 年以上前に中国や朝鮮半島から伝来したとされます。「古事記」や「万葉集」にも記載があり、古くは‘ウリ’といえばマクワウリのことを指し、カラウリ、アジウリとも呼ばれていました。
マクワウリの名前は美濃国真桑村(現、岐阜県本巣市)が特産地と知られたことによります。果形は丸形から円筒形、俵形、扁円形などさまざまで、重さは300 グラムから1キロ程度です。果皮の色は白、黄、緑で、多様な溝や斑紋があります。
肉質はサクサクとした歯ざわりのものから柔らかいものまであり、西洋系のメロンに比べ甘さ、香りは多くないですが、さわやかな風味があります。
かつては銀マクワ、甘露、梨瓜、悠紀、黄金、成歓など多くの地域で独特の品種が生産されていました。しかし、1950 年代に入ってマクワウリとヨーロッパ・カンタロープとの一代雑種品種プリンスが普及し、さらに多くのハウス・メロンと呼ばれるものがこれに続いて育成されましたが、その後生産が減少して、現在では、地域的にわずかに生産されているだけのようです。

7月2日からの新しいメニューも出来上がっていました。

パリワールさんで頂ける美味しい料理の数々は
→「パリワール Pariwar(生駒市)」

PARIWAR パリワール

生駒市小明町155-4
https://ja-jp.facebook.com/Pariwar.nara.ikoma/

ダヒチウラ Dahi Chiura @ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

6月29日はネパールでは、Asarアサール月の15日にあたり、Asar Pandraとしてお祝いし、ダヒチウラ Dahi Chiura を食べる習慣があるそうです。因みに2015年のAsar Pandraを説明したKathmandupostの記事では、

People across the country celebrated Asar Pandra, also known as Ropain Diwas, by planting paddy in their fields on Tuesday.

The day, which usually falls on the last week of June, is also observed as National Paddy Day. The celebration generally includes singing of traditional Asare Bhaka, dancing, splashing mud at each other and a feast of beaten rice and curd popularly known as ‘Dahi-Chiura’.

The day has a significant meaning in the country as paddy accounts for a larger portion of agricultural production in the country.

と紹介されています。池田市のネパール料理店「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」の店主カドカさんから、是非ダヒチウラを食べて下さいとのお誘いがありました。シンプルなダヒチウラを予想していましたが、他のお客様の尽力により、鹿と猪も料理に加わり豪華なサマエバジ Samay Baji で登場です。チウラに振りかける砂糖が添えられ、その上からダヒ(ヨーグルト)をかけて頂きます。ロティも焼いて下さいました。中央の2色のチウラを取り囲むように、10時の位置のダヒから時計回りに、猪のブトン(肝、肺、胃)、トウモロコシのアチャール、
チャナ豆と大蒜の葉のタルカリ、
鹿肉のセクワ、じゃが芋のアチャール、
ダルマート、
青菜炒め、
鹿のブトン(肝、肺)、
カリフラワー、人参と唐辛子のアチャールが並びます。
このアチャールに仕立てられたカリフラワーの発酵具合が堪りませんでした。

サマエバジに合うのはネパールではチャンと言うことで、他のお客様が持ち込まれた「にごり酒」や、ロキシーを使った山桃のカクテル、山桃のラッシーなども登場し、まさしくお祭りの宴の体を成しており、主役がダヒチウラであったことを忘れてしまいそうでした。

一つ疑問が湧きます。Asarアサール月の15日は、毎年だいたい同じ6月29日頃になるはず、ということは毎年田植えの時期は変わらないのでしょうか。日本では温暖化に伴い、暑さに強い米への品種改良が進み、それら晩生種に切り替えて栽培されるようになると、田植えの時期が遅くなってきます。一方で、コシヒカリなどの人気品種はそれらに比べ早生が多く、そちらを選択して栽培する農家も出てきます。同じ地方でも、田植え時期が選択する品種によって大きく異なるというのが、日本の米栽培の現状です。ネパールの米栽培の課題の一つが生産性の向上、及び消費者の好みの変化に伴う品質の改善で有り、それを目的とする品種改良や耕作支援も行われており、従来種と田植えの時期が変わらないのかが知りたいところです。

RICE VARIETAL MAPPING IN NEPAL: IMPLICATION FOR DEVELOPMENT AND ADOPTION Government of Nepal, Ministry of Agricultural Development, Department of Agliculture, Crop Development Directorate
の記述を少し拾ってみました。

2.5.1 National Rice Day

Recognizing the importance of rice in different aspects of life, the Government of Nepal on 14th December 2004 (29th Mangsir 2061 B.S.) officially declared Asar 15 (June 29) of each year as “National Rice Day” with the aim to create awareness about the importance of rice in the national economy and general well being of the people in Nepal. According to Hindu cultural norm, Ashar 15 is considered as the auspicious day to start rice transplanting for the year. The day also marks a famous festival which is celebrated by singing folk songs, dancing and eating flattened rice mixed with curd. The recipe is popularly called as “Dahi Chiura”. (略)

2.5.2 Fine and Aromatic Rice Mission

Nepalese food habit is being gradually shifted towards fine and aromatic rice from coarse rice. As a result rice market transaction is moving to the fine rice. The rice traders try to sell even cheap coarse rice converting into fine rice through high degree of policing for higher price. These days rice traders are attracting consumers by branding any type of rice as Jiramasino (fine rice). Fine and aromatic rice in the Nepalese super market and departmental store is on the rise for past few years. At this backdrop, considering the increasing demand of fine and aromatic rice, GoN has launched the first mission program on “Fine and Aromatic Rice” in 20 districts (Terai-17 and hills-3) from the year 2015. This mission program aims at increasing area, production and productivity of fine and aromatic rice in Nepal and reducing imports. This program targets to cultivate fine and aromatic rice in 7,500 ha and attain yield at 3 t/ha. The major activities of this program are 50% subsidies in foundation seed, 75% in commercial or improved seed, 100% in green manure (Sesbania aculeata) crop seed
and provision of Zinc Sulphate for the reclamation of Zinc deficiency in rice field.

お店で頂ける料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」

ネパールのごちそう
jujudhau
ズーズーダゥ

池田市室町1-3
https://ja-jp.facebook.com/jujudhaunepal/

スパイス堂 / ダルバート食堂 (大阪市中央区)

ダルバート食堂の遼さんが計画を練っておられる新展開のまず一歩、「スパイス堂」が、6月23日と24日に大阪地下鉄谷町線谷町六丁目駅近くにプレオープンしました。6月28日から正式にオープンですが、当面はスパイスなど物品の販売のみで、飲食の提供はもう暫くしてからになりそうです。ネパール料理に限らず、各国料理も頂けるとのことですが、将来的には、、、遼さんの目指すところは一点です。店内の内装は自ら行われたとのことです。各種スパイスが取り揃えられ、ダルや米も並びます。冷凍庫には、ハラール認証の山羊肉なども入っています。この日はダルとスパイスを購入しました。

【追記】8月1日から飲食部門も開始されました。
お店で頂ける美味しい料理の数々は →「スパイス堂(大阪市中央区)」

スパイス堂

大阪市中央区谷町6丁目13-6

https://twitter.com/osaka_spice_do
https://www.instagram.com/spice_do/
https://www.facebook.com/spicedou/

ダルバート食堂の方は、ラビンさんがしっかり切り盛りされています。ある日の日替わりはポークでした。ラビンさんと、同じくネワール族のサルーズさんに、どうしても気になるネパールの豚肉事情をいろいろ聞かせて頂きました。別の日は、砂肝のチョイラとタカリダルバートを頂き、ネパールの雨季の話などを伺いました。

お店で頂ける美味しい料理の数々は→「ダルバート食堂(大阪市中央区)」

ダルバート食堂

大阪市中央区内久宝寺町3-3-16
http://dalbhat-shokudo.com/
https://twitter.com/dalbhat_nepal

トゥクパ Thukpa @ ターメリック Turmeric (西宮市甲子園口)

JR甲子園口駅近くのネパール料理店「ターメリック Turmeric」さんのカナメラ(毎月第2、第4土曜日、ターメリックだけのバル)に、この日はトゥクパ Thukpa が初登場です。久しぶりに2人で伺いましたので、カザセットをまずお願いし、車の運転が無いので、ロキシーのソーダ割りでスタートです。チウラを取り囲む様に、1時の位置のケラウ(豆)炒めから時計回りに、マトンチョイラ、マトンホルモン炒め、チキンホルモン炒め、サグサンデコ(ほうれん草和え)、小魚のアチャール、枝豆サンデコ、胡瓜とじゃが芋の和え物が並びます。本日のメニューに書かれているカザセットより一品多いです。気付いて店主キランさんとお話しすると、遊び心で、こっそり一品追加されている様です。その日に単品としても登場しない、カウンター上にも並んでいない一品です。この日はその一品が、小魚、マチャ・コ・アチャールでした。逆に一品、アンダ(卵)が無かったのは、単に添え忘れで、すぐに持ってきて下さいました。お決まりの如くアル・タマを単品でお願いし、トルペ(マトンホルモンのトマト煮込み)も頂きます。念願のトゥクパは、野菜がたっぷり頂け、マトンホルモン入りです。お替りをお願いしたい位の美味しさでした。500円(税別)のセットからは、チキンカレー炒め(ブテコ・ククラ・コ・マス)、ムライ(ブジャ)、ムラ・コ・アチャールのセットをお願いしました。ロキシーを2杯ほど頂いた後は、ククリラム・ラッシーです。スープモモも頂き、パニプリのヨーグルトバージョン、ダヒプリもお願いしました。ハルワとチヤで締めました。

ターメリックさんで頂ける美味しいネパール料理の数々は
→「ターメリック Turmeric(西宮市甲子園口)

ターメリック Turmeric

西宮市甲子園口2-24-28
https://twitter.com/turmericrest1
http://www.turmeric-kiran.co.jp/

山桃のアチャール Kafal ko Achaar @ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

季節の食材を使った池田市の「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんのスペシャルダルバート、今週は山桃が登場しました。お店のFacebookで

『カ〜ファル パキョ〜カ〜ファル パキョ〜
素敵な黒い鳥のさえずりです♡
ネパールでは春の稲刈りが終わる頃…
真っ赤な山桃が籠いっぱいに
『山桃が熟れたよ山桃が熟れたよ〜』と♡

と、ネパールの山桃と鳥の鳴き声の紹介をされていました。Boss Nepalの「Kafal berry」の記事で、その鳥の鳴き声と山桃売りの掛け声の詳細な記述があり、

The red colored berry that grows in the central Himalayas, mostly in Nepal, India and some parts of China, Kafal has been able to lure most of the people who have tried this once. In the streets of Kathmandu, we can hear the street vendor shouting and notifying people about the arrival of kafal in his deep and loud voice crying ‘Kafal aayo’ (Kafal has come). Within few minutes, he is surrounded by a group of children and grownups interested in buying the kafals he has brought carrying in a woven bamboo basket.

”kafal pakyo kafal pyako (berry is ripe)”「山桃が熟れたよ」の鳴き声にまつわる、物悲しい言い伝えも記されています。

A Nepali Barbet sings ‘kafal pakyo kafal pyako’ (berry is ripe) towards the end of spring when the berry ripens. According to the legends and stories, this song addresses a sentimental tale of brother and sister who lived in the mountains long ago. The brother goes away to join the army leaving his sister along and before he leaves, he makes a promise to his sister that he would return every year if she sends him a message during the season when the kafal fruit ripens. He, however, gets killed in a battle and never returns. The sister still sends her message every year at the time when the berry ripens with the hope of her brother returning until her time of demise. It is said that she returned as a Barbet in her next life and continued sending the same message which we today hear the Nepali Barbet singing.

Also another tale connects Barbet and Koili bird together saying that when Barbet went in search of her brother, the cuckoo heard it and responded with ‘koho’ (who is it?). There are many forms in which the story is depicted and although the tales vary from one locality to another, the craze and wait for the kafal fruit stays the same.

その山桃はアチャール、カファル・コ・アチャールとして、またチャトニーとして登場です。同じ山桃を Achaar に仕上げるだけでなく、火の通し加減や香辛料を変えてもう一品も仕上げ、食べ比べをさせて下さるという、カドカさんとジットさんの芸の細かさに脱帽です。アチャールとチャトニという言葉をどう使い分けておられるのかも尋ねました。どうやら、よりよく火を通して保存のきく品に仕上げたのがチャトニの様です。もう一つのアチャールは、荏胡麻のピセ・コ・シラム・コ・アチャールです。荏胡麻もお馴染みになってきましたが、前回登場時とは別の味わいです。マスはククラ・コ・マス、ダルはマス・ラ・ラハル・コ・ダルです。タルカリは、ひよこ豆とじゃが芋のチャナ・ラ・アル・コ・タルカリで、いつも乍ら優しい豆と芋の味を楽しめます。バートの上には、木耳(きくらげ) Thalthaley chyauと獅子唐の、タルタレ・チャウ・ラ・ハリヨ・クルサニ・コ・サデコが載っています。

素朴な疑問がまた湧いてきます。木耳(きくらげ)はネパールでよく食べられているのでしょうか。M.K. Adhikari et al.  Ethnomycolgical Knowledge on Uses of Wild Mushrooms in Western and Central Nepal.  Our Nature (2005) 3:13-19には、民族(カースト)によってはキノコは食べないと書かれています。

A notable difference between the tribes on uses of mushrooms was observed.  The Brahmins especially elder ones do not eat mushrooms

しかも木耳 Auricularia auricula-judae はあまり美味しくないと見做されていた様です。

Auricularia auricula-judae, (略)were considered not so tasty or good for edible purpose.

カドカさんが仰るには、キノコも今はネパールでも結構食べるとのことです。木耳は中華料理の食材としても使われるでしょうから、タメル地区のチャイナタウン化を見ると、既に浸透していそうな気もします。

定位置にパパドゥとサグ・ブテコも添えられています。丁度、ゴルベラ・コ・アチャールとアル・コ・アチャールが出来たてで、小さなカトリに入れて味見用に添えて頂きました。デザートのズーズーダゥも、山桃バージョンです。ピカ・チヤを最後に頂きました。

お店で頂ける料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」

ネパールのごちそう
jujudhau
ズーズーダゥ

池田市室町1-3
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茄子のアチャールとタルカリ @ ターメリック Turmeric(西宮市甲子園口)

上手く時間が作れず、しばらく頂くことが出来なかったのが、JR甲子園口駅近くの「ターメリック Turmeric」さんで供される、土曜日と日曜日のランチタイムのスペシャルダルバートです。仕事を終えて駆けつけ、何とか滑り込みで間に合いました。マトンカナでお願いしました。この日のメニューは、中央にマトンカレーとパパドゥ、それを取り囲むように6時の位置のバート(ご飯)から時計回りに、ダル、茄子と大根のタルカリ、ゴーヤとじゃが芋炒め、チキンカレー炒め、野菜パコダ、オクラとじゃが芋の和え物、茄子のアチャール(チャトニ)、そしてデザートのスジハルワです。
食後のチヤもお願いしました。

どの一品も美味しいのですが、一番のお気に入りは、焼き茄子のアチャール(チャトニ)です。ついつい美味しいと唸ってしまうと、キランさんがお替りを持って来てくださいました。茄子は大根と一緒にタルカリとしても登場しています。茄子のアチャールを調べてみると、その表現する単語は Achaar ではなく Chokha がよく用いられています。THE NEPAL COOKBOOK (Association of Nepalis in the Amercas)でもMASHED EGGPLANT PICKLEとしてレシピが紹介されていますが、Bhanta Ko Chokhaと表記されています。Chokha については、THE STEAMING POTの「Food Name in Bihar and What The Mean in Regular Hindi」の記事で、Mashed VegetablesをRegular Hindi NameではBharta、Bihar Hindi NameでChokhaと表現するとの記載がありました。ネパールに接するインドの Bihar ビハール州の Litti Chokha が有名なため、ネパールでもChokha が使われているのでしょうか。次の機会にでも尋ねてみましょう。The New Indian Expressの「Litti chokha, the delicacy from India」の記事では、そのLitti ChokhaのChokhaについては以下のように記載され、茄子、じゃが芋、トマト等が使われている様です。

For chokha, brinjals are roasted on fire before the skin is peeled off. This is then mixed with mashed potatoes and even charred tomatoes with a bit of mustard oil.  Onions, green chillies and minimal spices complete the dish.  As the vegetables are mostly boiled or roasted, the flavours remain intact, along with some smokiness introduced due to the process.  The raw mustard oil also adds to the flavour.

ターメリックさんで頂ける美味しいネパール料理の数々は
→「ターメリック Turmeric(西宮市甲子園口)

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金時豆のアチャール @ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

池田市の「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんの週末スペシャルダルバートは、中身は毎回異なりますが、基本の構成は同じです。マスとダル、タルカリ1品とアチャール3品、バートとその上にもう1品、さらにサグとパパド、デザートに飲み物です。マスやダルも毎回異なった味付けで登場するので楽しみなのですが、それ以上に期待を膨らませるのがタルカリとアチャールです。今週の金時豆のアチャール、ラジマ・コ・アチャールは、そのタルカリとアチャールの違いを実感させて頂ける1品でした。タルカリに使われるときは、豆や野菜の甘みがうまく引き出される優しい味付けがされており、金時豆が最近タルカリで登場した場合もそうでした。今回の様にアチャールに仕上げられる時は、口にした時に、豆の甘みが前面に出ないような香辛料の使い方をされています。同じ素材でも、タルカリとアチャールではその美味しさの引き出し方をきちんと変えておられます。

マンゴーと大蒜のアチャール、アープ・ラ・ラスン・コ・アチャールは、大蒜が控えめ且つアクセントになった味付けで、大根のアチャール、ムラ・コ・アチャールは、これまで登場したものより発酵を進ませたもので、アチャール好きの者にとっては堪らない1品に仕上がっています。マスはククラ・コ・マスですが、大蒜の葉ハリヨ・ラスンを一緒に使っておられ、こちらも味とともに食感も楽しめます。この日のダルはチャナ・コ・ダルで、タルカリは芋茎とじゃが芋、カルカラ・ラ・アル・コ・タルカリですが、これにも大蒜の葉が入っています。ご飯の上には大豆ボール、マショウラを使った一品が載り、サグ・ブテコ、青菜炒めには空心菜が使われていました。デザートは蜜柑、チヤも頂きました。

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シコクビエとソバのディロ @ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

店主カドカさんがネパールに帰国された際、シコクビエ(四石稗 Kodo)を持ち帰っておられたのですが、「そろそろ使い切りたいので料理に使います」とのことでお声がかかりました。「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんに出かけました。ロティで登場するのかと思いきや、蕎麦 Phaparと一緒にディロ(ディド Dhido)、コド・ラ・パーパル・コ・ディロで登場しました。手でも頂けるように、フィンガーボウルも添えて頂いています。ディロの配合は、8割方はシコクビエ(コド)とのことで、素朴な香りのディロに仕上がっています。チキンのスパイス炒め、ブテコ・ククラ・コ・マスが横に添えられ、大きいカトリには、初登場のチュカウニ Chukauni が盛られています。この日、お店にはカドカさんではなく奥様が居られましたので、話を伺いましたところ、本来、Nibuwa(Hill Lemon 檸檬)を何時間も煮詰めてChuk チュクを作り、それを使うのが本来のChukauniのレシピだそうで、Chukは残念ながら日本では手に入らないので代わりのものを使ったとの事です。Chukauniは、We All NepalではSpicy Nepali Potato Curd Salad Pickle、Aalu ra dahi ko achaarとしてヨーグルトを使ったレシピが紹介され、Boss NepalでもChukauni from Palpa districtとしてこれまた同じようなレシピが紹介されていますが、材料にChukは登場しません。レモンの絞り汁などで代用されています。

webを渉猟してもなかなかChukの説明を見つけることが出来ません。Paichoという食品会社が自社の製品の紹介で、Chukを説明しています。

Nibuwa is widely found in hilly areas and aid in digestion. Chuk is a must in traditional chatani and achar prepared in homes. Also considered as a nutritious food, it basically is helpful for neck treatment and curing hangovers. Chuk is prepared by cooking Nibuwa juice. It also works to wear off swelling, curing fractured bones and remove toxins. It helps you to feel hungry, reduce pains of urinary problems, stone and tooth ache.

ESC NEPALの「The Delightful Flavors of Authentic Gurung Cuisine」の記事でChukの説明を見つけることが出来ました。

chuk (which is highly concentrated lime juice that is obtained by cooking the juice at a very high temperature until it turns black).

青唐辛子 Hariyo Khursaani が1本丸ごとで横たわり、小さなカトリにはネパール山椒 Timur のアチャール、ティンムル・コ・アチャールと、トマトとコリアンダーのアチャール、ゴルベラ・ラ・ダニヤ・コ・アチャールが盛られています。さらにカリフラワー、人参、大根などのミックスアチャール、ミサエ Misaye・コ・アチャールも侮れない味わいで、青菜炒めサグ・ブテコも添えられています。別の器には、鰤のカレーが大きな切り身で盛られています。川魚の場合と同じように、マリネして油で揚げてから調理するのかお尋ねしたところ、その様です。内陸国ネパールで、鰤を表すネパール語が有るのか存じません。取り敢えず魚のカレーと表現するとして、マチャ・コ・ジョルはもう少しスープが多い場合を指すようで、マチャ・コ・マス、マチャ・コ・タルカリ、どの表現がぴったりなのかを、奥様とジットさん、他のお客様と一緒に楽しい談義となりました。とある常連様が持ち込まれた与那国島の泡盛で、ジョインカッテを作っていただき、一緒に頂きました。最後はチヤです。

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ドクダミのアチャール @ ターメリック Turmeric(西宮市甲子園口)

JR甲子園口駅にほど近いネパール料理店「ターメリック」さんの、第2、第4土曜日のカナメラ(ターメリックだけのバル)に、今回も伺いました。カザ Khaja セットはカナメラの日以外でも、何時お伺いしても頂くことが出来ますので、充実した品揃えの500円(税別)のシタン(セット)を中心に頂く事にします。今回はまずマトンタスセットをお願いしました。マトンタス Mutton Taas と、ムライ Murai (ブジャ Bhuja)、大根のアチャール Mula ko Achaar の組み合わせです。キネマ(発酵豆)とグンドゥルック(発酵乾燥野菜)のカレー、Kinema ra Gundruk ko Jolも単品でお願いし、一緒に頂きます。300円(税別)のシタン(単品)からは、マトントリッパの和え物です。トリッパ Bhundiとタン Jibhro とキノコ Cyau のサデコ Sadeko です。まだまだお腹に入りそうですので、マトンチョイラセットも追加です。マトンチョイラ Mutton Choila、チウラChiura、大根のアチャールのセットです。前回訪問時、お店のTwitterに登場したドクダミGande (Gandhe) のアチャールを是非頂きたい旨お話ししていたのを、キランさんは覚えて下さっており、用意がありますとの事でしたので供して頂きました。念願のGande ko Achaar は、ドクダミを茹でることにより、嫌みのない香りが活かされた、予想以上の美味しさでした。ダルバートの一品として、「薬草」のチャトニと書かれている時に、巡り合うことが出来るようです。(翌日のTwitterでは、「ドクダミ」のチャトニと記されていました。)最後にハルワ Haluwa とチヤを頂きました。

ターメリックさんで頂ける美味しいネパール料理の数々は
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サクランボのアチャール @ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

他では頂くことの出来ない果物のアチャールが登場するのは、池田市の「ズーズーダゥ」さんで供される週末のスぺシャルダルバートです。今週はサクランボ Paiyun のアチャール、パイユン・コ・アチャールを頂く事が出来ました。しかし、今回もそれ以上に印象的だったのは、カリフラワー Kauri と人参 Gajar、えんどう豆 Kerau のアチャール、カウリ・ラ・ガージャル・ラ・ケラウ・コ・アチャールでした。先週頂いたカリフラワーと人参のアチャールはタンドールで炙ったカリフラワーの香りとシャキシャキした食感が楽しめました。同時に作って発酵させたと仰る今週のものは、味付けも少し変えておられ、えんどう豆も加わり、程よい発酵も相まって、異なるアチャールに仕上がっています。アチャールのもう1品は、ミント Pudina のアチャール、プディナ・コ・アチャールでした。タルカリは、南瓜 Farsi と金時豆 Rajma、ファルシー・ラ・ラジマ・コ・タルカリで、今回も優しい野菜の味を活かす味付けです。大蒜 Lasun の葉、ハリヨ・ラスンも使われています。バート(ご飯)の上に載る、鶏の胸肉もハリヨ・ラスンと一緒にチョイラに仕上げられています。ダルはミックスダル、チャナ・ラ・マス・コ・ダルです。マスは骨付きチキンの、ククラ・コ・マスですが、同じチキンでも毎回味付けが変わります。サグとパパドゥも定位置に添えられています。デザートはズーズーダゥで、仕込みの日の違いで、醗酵の浅いものと、やや進んだものの2種類がこの日は有るとのことでしたので、後者をお願いしました。最近はこのズーズーダゥの予約も入るようになってきたとのことです。チヤも頂きました。

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