来週 7月17日に、ネパールではルトファルネディン Luto Falne Din を迎え、ルト(Scabies 疥癬)を追い出す儀式の一つに、茄子に穴を空けて十字路にすてるというのが有るそうです。それに因んで「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんの今週のスペシャルダルバートに、アチャールとタルカリで茄子が登場しました。
Nepal Express Live の 「Why Nepal celebrates Take Away Scabies (Luto Falne) day on this month?」と題する記事で、このルトファルネディンを少し理解することが出来ます。
Today is the first day of the holy month Shravan in Nepal. The first day of the month Shravan observes the festival of Shravan Sankranti. It is a merry making exercise after the busy period of paddy plantation. Family invites their married daughters and sisters and celebrates together by feasting on a variety of festival food.
ネパールの暦「ビクラム暦」の 4番目の月「サウン月 Shravan (Shrawan)」の 1日はサウン・サンクランティ Shravan Sankranti というお祭りです。このサウン・サンクランティは忙しかった田植え後に祝われるお祭りで、嫁いだ娘や姉妹を呼んで宴を催す様です。
In the evening, people celebrate “Luto Phalne” ceremony by burning wood and a plant called tite pati and throwing them away shouting “take away scabies” (Luto Laija) to ward off the disease of scabies and the itching it causes. Scabies (Luto) was considered as one of the common itchy problem in Nepalese in ancient time.
夜になると、木やヨモギ(tite pati)を燃やし、疥癬の病気や痒みを追い払うために Luto Laija と叫びながら捨てるのだそうです。
Mostly the farmers works in field with mud and dirty water during the paddy plantation on the month of Ashadh which could bring skin infection to them. Considering the possible skin problem and the outbreak of scabies due to such mud and filthy water this day is celebrated as the cleansing day of the entire body and sensitising with fire as a Luto falne(scabies go away) day.
農家の人は田植えシーズンには泥と汚い水の中で働いており、皮膚の感染症にかかってしまいます。その皮膚の問題と、疥癬の大発生などを考慮して、全身を綺麗にして、火によって更に清める、疥癬払いの日として祝われるのでしょう。
Nepali Class (Nepali School, Calgary) の「Shrawan Month, Luto Falne Din, month of green and yellow」の記事では、
Shrawan is the month of rain. During rainy season a itchy contagious skin disease commonly known as Luto (Scabies) is quite common. To get rid of such disease, people celebrate by worshiping using fruits like lemon, lime, guava, pomegranate, pear etc. to worship a demon named Kandarak. In the evening of the day different plants of medicinal value are burnt in fire. A small burning torch is then thrown in all four directions. At the time of throwing the torch, some people close the door for a while, others bang drums, plates, or bells. This tradition known as Luto Falne, vary from places to places in terms of the procedure of celebration.
檸檬、ライム、グアバ、柘榴、梨などが礼拝に使われ、夜には薬草が燃やされ、小さな松明が四方に投げられる。それが投げられる際には、戸を閉める者もいれば、太鼓や皿や鈴を叩く者もいる。お祝いの方法はその土地によって異なる。と記されています。
カドカさんも、茄子に穴をあけ、麦わらなどを使う方法を説明して下さりましたが、土地により、民族によりお祝いの方法は大きく異なると、同じことを言われていました。
手書きのメニューの挿絵も茄子の、スペシャルダルバートです。
ダルはマスとムスロ、
マスはチキンのククラ コ マス、
タルカリは茄子、じゃが芋、葱、
アチャールは3種類、果物シリーズはマンゴーとバジル、
茄子と青唐辛子、
発酵筍はじゃが芋、ささげと一緒に、アチャール仕様のアルタマボリでした。
パパドゥ、サグ、人参と人参の葉のスパイス炒めも添えられています。
この日もアラカルトで、骨付き皮付き山羊肉とドクダミのカリーを用意されていましたので追加注文しました。
デザートはズーズーダゥ、
飲み物は 前述のLuto Falne Din のお供えに使われるとも書かれていた柘榴のジュースでお願いし、
最後にやはりチヤも追加でお願いしました。
Dahi-Chewra Khane Din – Ashad 15, 2076 – June 30, 2019
Khir Khane Din – Shrawan 15, 2076 – July 31, 2019
阪急宝塚線池田駅すぐのお店で頂ける、美味しい料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」
ネパールのごちそう
jujudhau
ズーズーダゥ
池田市室町1-3
https://ja-jp.facebook.com/jujudhaunepal/
副菜は、そのズッキーニのテルダーラ、ビーツはじゃが芋と和えてあり、
ポルサンボーラ、カトゥレット、おまけのルヌデヒ、
南瓜、ケールと小松菜のマッルン、カダラパリップと並びました。
デザートはスリランカのパンケーキ、キリパニでした。
まずはラムラッシー Khukri Rum Lassi を頂きながら待ちます。
程なく、前菜のプレートが供されます。「フルバリチョイラ Furbari Choila」と名付けられた一皿は、今までの概念にない前菜を日本の食材とネパールの調理法で具現されています。因みに、フルバリは Fields of flowers お花畑の意味です。
サーモンはトマトソース仕立てですが、茗荷竹が添えられています。
茄子はフェンネル(ソンフ Saunf)を効かせ、チアシード(ババリBabari)で仕上げられています。
帆立はバジル のソース仕様で、他に、葉わさびや蕨も盛られています。
ロキシー Raksi のソーダ割りを追加で頂いていると、
4周年記念スペシャルダルバートの登場です。
ダルは4周年の4に因み、マス、ムスロ、ラハル、チャナ、4種類のミックス、
マスは、ネパールのお祝い事には欠かせない、骨付き皮付き山羊肉のカシ コ マス Khasi ko Masu、
タルカリは南瓜の蔓(ファルシ コ ムンタ Farsi ko Munta)とじゃが芋、
いつもは3種類のアチャールも、この日は4周年に合わせて4種類です。果物シリーズは杏子(クルパーニ Khurpaani)のアチャール、
トマトとマショウラ Masyaura のアチャールは山椒が良く効いており、
牛蒡と人参に、ブロッコリー、青唐辛子が加わっています。
セイヨウヒイラギナンテン (マホニア メディア Mahonia x media) は、メギ科 Berberidaceae ヒイラギナンテン属 Mahonia だそうですが、ネパールで自生しているメギ科の植物はと調べてみると、Mahonia nepaulensis がまず見つかります。その薬用効果については
パパドゥと、ご飯 Bhat の上には「豊能町のお山の恵み」と題して、山蕗、
山うど、
ゆきのしたが添えられています。
デザートはチアシード(ババリ Babari)と桃(アール Aru)入りのズーズーダゥ Juju Dhau です。チアシードと桃を投入するタイミング、発酵のさせ具合など、作り方を想像するだけで脱帽です。
マサラ入りグアバ(アンバ Amba)のジュース、
ヒマラヤの岩塩などが入ったカロチヤも頂きました。
ディロはいくらでも呑み込んでいける程よい粘り気です。
ムスロとムングのダル、
マトンと、
発酵の進んだ大根のアチャール、
じゃが芋、胡瓜、人参、玉葱のアチャールが添えられています。
最後にチヤを頂きました。
国道171号線牧落交差点近くのお店で頂ける美味しい料理の数々は
アミューズメントと、
シグネチャーとなるポップオーバーがまず供され、
マグロのタルタル アボカド ライム醤油ドレッシング、
シーザーサラダをお願いしました。
その間にモヒートと
響のソーダ割を頂きます。
メインはドライエイジング T ボーンステーキ 750g に、
サイドでアスパラガスを添えて頂きました。
ピノノワールのグラスワインも追加です。
デザートはアップルコブラ―のバニラアイスクリーム添え、
チーズケーキのピーチソルベ添えを頂き、
妻はカプチーノを、
私はデザートワインを頂きました。
開店2週間目くらいですので、まだまだオペレーションは OJT の様な点も見受けられますが、ソムリエさんの立ち居振る舞いを遠くから観察していると立派なものでした。ホールを統括されていた方と少しお話をすることが出来ました。ポーターハウスステーキは材料の確保が難しいので T ボーンステーキにしていますとの事でしたが、Strip-Loin / Sir-Loin も十分美味しいので、Tender-Loin が少ないのも気になりません。ステーキソースは何種類も用意されており、2種類を選べました。何もつけなくても美味しいのですが、ホースラディッシュがプライムリプだけでなく、ステーキにもよく合うことを再認識しました。
手作りハムのジョートゥー Giò Thủ が気になり、お願いしました。豚の耳や舌、きくらげ等が使われているそうです。
最初から頼むことを決めていた、ブンダウマムトム Bún Đậu Mắm Tôm もお願いしました。
内臓肉ではなくすね肉と、揚げ春巻きが、揚げ豆腐と並びます。サニーレタスではなく香草が欲しいところです。マムトムは残さず頂きました。
デザートは緑豆入り白玉団子のチェー、チェーチョイネップ Chè Trôi Nước を、
ベトナムコーヒーと頂きました。
副菜は、冬瓜 プフル Puhul がココナツベースのキラタで登場し、横にノーコールとハールメッソ、
ビーツ、カトゥレット、パリップ、
ピーマンとスリランカの塩漬け干し魚 カラワラ Karawala、ポルサンボーラと並びます。カラワラは塩漬け干し魚の総称で、ハールメッソや鰹のウンバラカダなどは個別の名称で呼ばれるようです。
デザートはスリランカのパンケーキと、キリパニでした。
一見さんには扉を開けるには少し勇気がいるお店が「ワンスーア Quán xưa Vietnamese Restaurant」さんです。
当然日本人は我々だけで、他はすべて若いベトナム人のお客さんです。しかも次から次へと来店し、数組は満席で諦めて帰っていきました。メニューブックの中から、
青パパイヤサラダ Nộm đu đủ 、
生春巻き Gỏi cuốn 、
揚げ春巻き Chả Nem を頂き、
腸詰め Lòng dồi (メニューには「ロンゾイ」と表記)に興味を惹かれお願いしましたが、どうやらマムトムと一緒に頂く様です。何が入っているか尋ねたのですが、言葉の問題か「色々」としか答えてもらえませんでした。
メニューにあると頼みたくなる、ブンダウマムトム Bún đậu mắm tôm にもロンゾイが添えられていました。
デザートは仙草ゼリー Chè sương sáo と、
ベトナムもち米とヨーグルト Sữa chua nếp cẩm を頂き、
ベトナムコーヒーで締めました。
ダルバートも、マス付きと無しが選べるようで、バスマティライスに変更は追加料金で可能の様です。
マスをマトンで、バスマティライスでお願いしました。
ダルは、マス、ムスロ、ムング、チャナ、ボリの5種類のミックスの様です。
マスのマトンは、さらさら系のグレービータイプです。
副菜には、ダルから反時計回りに、パパドゥ、トマトのアチャール、胡瓜と人参、よく発酵した大根のアチャール、グンドゥルック、
蓮根、ほうれん草、ヨーグルトと並びます。ワンドリンク付きですのでチヤを頂きました。
前回訪問時はネパール人2人体制でしたが、今回はネパール人のシェフと、フロアを担当される日本人の女性が居られました。壁に貼られたダルバートの説明書きも新しくなっており、
ダルバートの内容も変わっていました。
以前のお店の看板の写真にマトンタースが写っていましたので、頂く事が出来るか尋ねてみましたが、無理の様です。グランドメニューに、
ダルバートは掲載されていませんが、こちらは提供可能とのことでしたのでお願いしました。
ダルは、ムスロ、ムング、チャナが使われている様です。ネパールで普段食べるようなダルが出来れば頂きたいことを伝えてはみたのですが、豆「カレー」タイプの味付けで、
マスはマトンでお願いしましたが、ナン&カレーのタイプのグレービーです。
サグはほうれん草、
アチャールは、即席で作って頂いたと思われる、発酵無しの大根、胡瓜、人参、玉葱でした。
ヨーグルトとパパドゥが添えられていました。