チャイテダサインのサマエバジ @ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ (池田市)

緊急事態宣言発出前のこの平日も、「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんへ、他のお客さんが帰られた頃を見計らい伺おうとしましたが、車から覗くと店内にまだお客さんがおられました。さらに近隣の駐車場で時間を潰し、少しでも他のお客さんとの接触を減らす努力はしましたが、週末毎のスペシャルメニューではどうしても週末にお客さんが集まってしまいます。緊急事態宣言が発出されたこともあり、週末のスペシャルメニューはこの4月第1週を最後に、当分の間供されないことになりました。お店では、お持ち帰り、テイクアウトメニューの充実に努められています。さらに4月20日からは、ランチタイムのテイクアウトのみに縮小しての営業に切り替えられました。

ヒンドゥ教ラーマ神生誕祭 Ram Navami ラムナワミ 、2020年は4月2日でした。We All Nepali の「Chaite Dashain and Ramnawami」の記事では、

Chaite Dashain falls generally in the final month, Chaitra, of Bikram Sambat calendar. It is known as Chaite Dashain or Small Dashain. The big Dashain falls in autumn.

It is almost the last festival in Nepali calendar year. After this festival, we have a new year ahead within few days. This festival has two days of celebration. First day is Ram Navami (The birth day of Lord Ram Chandra) and second day is Dashami. Some part of Nepal and India, Chaite Dashain is called Chaitra Navaratri.

This festival has same days of importance as the 10 days of Bijaya Dashami even though it is publicly celebrated for 2 days.

Chaite Dashain is celebration of the victory of good over evil.

と紹介されています。1日目がRam Navami ラムナワミ、2日目がチャイテダサインの様です。

People keep fasting in the day of Ram Nawami and visit temples of Lord Ram. In Chaite Dashain day Goddess Durga is worshiped and animal sacrifices are made in some temples especially in temples of Durga Bhawani. Number of water buffalos, goats, chicken and ducks are sacrificed in Hanuman Dhoka Durbar Square in Kathmandu and Bhaktapur Durbar square.

ラムナワミの日は食事を断ちラーマ神の寺院へお参りし、チャイテダサインの日に生贄を捧げ、お祝いの食事をする様です。今は秋にお祝いするダサイン、昔はこの時期にお祝いしていたと記されています。

国内全土の都市封鎖、ロックダウン中のネパールではお祝いもままならないでしょうが、「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんでは、the victory of good over evil 新型コロナウイルスとの勝利も願い、サマエバジ Samay Baji カザセットを供されました。お祭りには欠かせない山羊肉 Khasi ko Masu、ネワリ族の人々が、幸運を授けると信じ、サマエバジには欠かせない、サグンSagun、バラ(ウォー)、卵、小魚のセット、大皿にはチウラのまわりをカザの品々が取り囲みます。1. 2種類のチウラ、2. 自家製マショウラとトマトのアチャール、3. じゃが芋とえんどう豆のアチャール、4. チキンチョイラ、5. 大豆、バトマスサンデコ、6. 山羊の脳、ギディ、7. 沢山の種類の豆のタルカリ、8. 青菜炒め、9. 大根のアチャール、10. 山羊の内臓、ブトンと並びました。豆のタルカリはクワティ Kwati ko Jhol の汁なしバージョンです。

デザートのズーズーダウ、食後にチヤも頂きました。

阪急宝塚線池田駅すぐのお店で頂ける、美味しい料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」

ネパールのごちそう
jujudhau
ズーズーダゥ

池田市室町1-3
https://ja-jp.facebook.com/jujudhaunepal/

マス、ムスロ、ラハルのダル @ おうちダルバート その3

休日毎に、家で作るダルバート、おうちダルバートに目覚めてきました。「スパイス堂」さんではスパイスや食材を買い求めることが出来ますが、いくつかの種類のミックスダルも用意されています。TMU (Toor, Masoor & Urad)と袋に記された、ラハル、ムスロ、マスのミックスを買い置きがありましたので、炊いてみました。塩とターメリックと一緒に炊き、クミンシードをテンパリング、大蒜、生姜、玉葱も加え、ダニア(コリアンダー)も投入です。タルカリは、茄子、じゃが芋、トマトです。前回のカリフラワーとじゃが芋のタルカリとほぼ同じ仕様です。サグブテコは、ほうれん草と蔓紫、小魚のアチャール、シドラマチャコアチャールは「few」さんから、大根のアチャール、ムラコアチャールは「ズーズーダゥ」さんからテイクアウトしたものです。ご飯、バートは日本米です。

大阪メトロ谷町線谷町六丁目駅近くのお店で頂ける美味しい料理の数々は
→「スパイス堂(大阪市中央区)」

スパイス堂

大阪市中央区谷町6丁目13-6

https://twitter.com/osaka_spice_do
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https://www.facebook.com/spicedou/

 

 

あまから手帖5月号で紹介されたダルバート @ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ (池田市)

4月23日発売の「あまから手帖」5月号は「50th 北摂」と題して、北摂のお店が紹介されています。「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんも、スペシャルダルバートと共に登場しています。お店は現在、緊急事態宣言に伴う自粛要請を受け、ランチタイムにテイクアウトのみで営業されています。残念ながら、スペシャルダルバートは暫く頂くことが出来ません。

本来は週末のみスペシャルダルバートを、ある平日に提供しますとのお知らせがありました。仕事を終え、他のお客さんが帰られた頃を見計らい「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんへ伺いました。どうやら、この日に「あまから手帖」さんの取材があった様です。ダルはマス、ムスロ、ラハル、チャナ、ガハットのミックスです。ガハットが入ると、その豆の味が勝ってしまうのですが、この日は目立たぬ様に仕上げられていました。マスは骨付きチキンのククラコマス、タルカリはロマネスコと長芋、初登場のロマネスコ Broccolo Romanesco はカリフラワーの仲間で、ブロッコリーの様な味でカリフラワーの様な食感と表現されることがあるのだそうです。アチャールは 3種類、果物シリーズは初登場の苺のアチャール、提供する直前に味を調えなければならない手間のかかる一品の様です。砂肝と軟骨のアチャール、大根、じゃが芋、えんどう豆のアチャールと並びます。ご飯の傍らにはパパドゥと、ネパールの野菜切り चुलेसी Chulesi チュレシで刻んだ高菜炒め、ラヨコサグブテコ、上には菜の花のパコダが添えられています。追加で単品の、チキンチョウメンもお願いしました。デザートは店主カドカさんの故郷バクタプル名物のズーズーダゥ(王様のヨーグルト)、チヤも頂きました。

阪急宝塚線池田駅すぐのお店で頂ける、美味しい料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」

ネパールのごちそう
jujudhau
ズーズーダゥ

池田市室町1-3
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→「大阪、兵庫、京都、奈良で食べるダルバート Dal bhat」

あまから手帖

https://www.amakaratecho.jp/
https://www.amakaratecho.jp/saishin/

ほうれん草と小松菜のサグブテコ @ おうちダルバート その2

テイクアウトのみの営業に切り替えておられる「few インド&ネパール料理レストラン」さんへ、前もって電話で注文し、仕事帰りに車でピックアップに伺いました。ダル、アルジーラ、シドラマチャコアチャールを単品で、ムルグマライも追加で持ち帰りました。家の冷蔵庫にあった、ほうれん草と小松菜を使って青菜炒めサグブテコを作り、アジアハンターさんの器に盛りました。大根のアチャールは「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんでテイクアウトしたものです。

能勢電鉄平野駅前のお店で頂ける美味しいネパール料理は
→「”few” インド&ネパール料理レストラン(川西市平野)」

”few” インド&ネパール料理レストラン

兵庫県川西市平野3-3-24ルームス1F

https://ja-jp.facebook.com/kawanishi.few/
https://www.instagram.com/fewkawanishi/

ダルバートから考えるネパールの風土 森本泉著 モンスーンアジアのフードと風土 横山智 荒木一視 松本淳 編集 明石書店

ダルバートから考えるネパールの風土
森本泉著

モンスーンアジアのフードと風土
横山智 / 荒木一視 / 松本淳 編集

明石書店 2012年9月10日 初版第1刷発行

休日は外出を控え、本を読みましょう。
ダルバートに関する日本語で書かれた総説です。

ネパールの町中の大衆食堂に入って「カナ khana (食事)」を頼むと、ダルバート dal bhat が出てくる。このような食堂にはメニューが無い。ダルバートとは文字通り訳せば豆汁(ダル)ご飯(バート)である。副食としてジャガイモや野菜を油で炒めて塩と香辛料で味付けしたタルカリ tarkari(おかず)や、酸味や辛味の効いたアチャール acar(チャツネ)が添えられ、これらが一つのプレートに盛りつけられる。ダルバートを頼むと「マス masu(肉)を食べるか」と尋ねられ、各店で提供可能な肉(山羊や鶏、水牛等)の種類が提示される。その中から好みの肉を選ぶと、肉のおかずがダルバートに加わる。多様な自然環境が広がるネパールで広く親しまれている食事が、このダルバートである。

という『1. はじめに』の文章から始まり、

「肉を食べるか」という問いは、2008年までヒンドゥー王国を謳ってきたネパールでは、個人の好みや健康への配慮というより、文化的規範を問うことを意味する。

と続きます。『2. ダルバート』ではダルバートの実際を紹介し、『3. ダルバートからみた地域差』では、ネパールは南部を除いては平野が少なく土地生産性が低く、かつ、都市部を除く地域での食生活は食材の流通環境に左右されると指摘しています。また購買力の問題もあり、人々は集落周辺の農耕地や、森林、川に、生活の糧を求め、自然環境に由来する季節性や地域性が維持されてきたと考察しています。『4. 食文化をめぐる社会的影響』では、「肉食に関する禁忌・制限」として、20世紀後半までヒンドゥー的ナショナリズムが進められていたことを紹介し

「肉を食べるか」と問うことは、ヒンドゥ―であるのか、カースト的階位が上なのか、あるいは高位カーストでもヒンドゥー的な慣習にどの程度準拠しているのか、個人の文化的規範を問うことに繋がるのである。

と、記し、さらに

1996年からマオイスト(現ネパール共産党統一毛沢東主義派)が政府に対して武装闘争を展開する過程で、世俗国家の実現を目的の一つに掲げて宗教を否定し、ヒンドゥー教が神とする牛の肉を兵士が食べていたことが話題となった。

とつなげています。『5. おわりにかえて』では

ネパールのカナ(食事)として親しまれるようになったダルバートは、今度は外国のネパール人コミュニティを通してネパールのカナとしてグローバル化している。しかしながら、私たちに本をはじめ南アジア以外の地域で接するネパール料理は、多くの場合はインド料理の雰囲気をまとうエスニック・フードとしてのネパール料理である。

と2011年当時の、日本でのダルバート、ネパール料理の状況が記されています。それから約10年、新大久保や名古屋、福岡でのネパール人コミニュティが膨らみ、ダルバートが彼らの中で普遍化するとは、著者も予想していなかったのかもしれません。

参考までに

→「現代ネパールの政治と社会 民主化とマオイストの影響の拡大 南真木人、石井溥 編集 明石書店」

→「ネパールにおける豚肉事情」

→「大阪、兵庫、京都、奈良で食べるダルバート Dal bhat」

写真は Kathmandu 郊外の市場のじゃが芋です。

アルカウリ じゃが芋とカリフラワーのタルカリ @ おうちダルバート その1

緊急事態宣言後、ダルバートを頂くのはテイクアウト、お持ち帰りばかりになりました。休日は家に閉じこもり時間を持て余しますので、この機会に「おうちダルバート」を作ってみました。まず手始めは、タルカリの定番、じゃが芋とカリフラワーのタルカリ、アルカウリです。男の手料理ですので、適当です。油でフェネグリークを熱し、大蒜、生姜、唐辛子、玉葱を加え炒め、ターメリック、クミンシードも加えます。じゃが芋、カリフラワー、トマトも追加し炒め、少しお湯を足して蓋をして炒め煮にします。味付けは塩のみです。もう一品は、トマトのアチャール、ゴルベラコアチャールです。トマトはミディトマトを茹でて、皮ごと使い、コリアンダーをたっぷり投入しました。ダルは「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダウ」さんのダルをテイクアウト、この日はマス、ムスロの他にも、ラジマ、チャナ、カロチャナ、ボリなど沢山の種類の豆を使ったダルでした。ジンブーとギーもたっぷりです。サグと大根のアチャールもテイクアウトさせてもらいました。ご飯は自宅で炊いた日本米です。

プレートとカトリは、アジアハンター Asia Hunter さんのネット販売を利用して購入した真鍮製を初めて使いました。

Asia Hunter
アジアハンター

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大阪、兵庫、京都、奈良の関西圏で頂くことの出来るダルバートについては
総論 →「大阪、兵庫、京都、奈良で食べるダルバート Dal bhat」
各論 →「ダルバート(大阪、兵庫)ネパール料理」
も、ご覧ください。

「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダウ」さんでは、ダルバートのお持ち帰り、テイクアウトも可能です。

ネパールのごちそう
jujudhau
ズーズーダゥ

池田市室町1-3
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阪急宝塚線池田駅すぐのお店で頂ける、美味しい料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」

 

ダルバートのテイクアウト @ スパイス堂 (大阪市中央区)

「スパイス堂」さんでも、店内で提供されているカレープレートのテイクアウトが可能になりました。仕事帰りに車を近隣の駐車場に停めて伺い、ダルの選択も可能ですのでお願いしました。近くの公園のベンチで日向ぼっこです。ダルバート食堂とは異なる味付けで、チャナ豆がゴロゴロしているのが特徴的なダルです。タルカリも添えられ、シンプルなダルバート弁当とも言えます。その後、11日付けのお店の Twitter で、14日からの店舗での営業を自粛されることを発表されました。

4月14日から営業自粛のお知らせ
平素はお世話になります。 色々と悩みましたがスパイス堂は4月14日の火曜日から2週間程度の4月30日まで店舗並びにネット通販の営業を自粛させて頂きたい次第です。 ご不便をおかけ致しますが宜しくお願いします。

大阪メトロ谷町線谷町六丁目駅近くのお店で頂ける美味しい料理の数々は
→「スパイス堂(大阪市中央区)」

スパイス堂

大阪市中央区谷町6丁目13-6

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ブッダボウル Buddha Bowl @ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ (池田市)

ブッダボウル Buddha Bowl というネパール料理はありません。アメリカ西海岸発祥と言われるヴィーガン Vegan 料理です。「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんが作ると、じゃが芋のアチャール、チャナやカロチャナ、バラ(ウォー)なども交え、ネパール料理っぽくなります。緊急事態宣言が発出されたこのご時世、お持ち帰りでも頂けます。テイクアウト前に写真を撮らせていただきました。併せてマス、ムスロ、ラハル、チャナのダル、チキンチョイラ、チキンチョウメンも持ち帰りました。

阪急宝塚線池田駅すぐのお店で頂ける、美味しい料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」

ネパールのごちそう
jujudhau
ズーズーダゥ

池田市室町1-3
https://ja-jp.facebook.com/jujudhaunepal/

ダルバートのテイクアウト @ Asian kitchen cafe 百福 (大阪市西区)

前もって電話で注文し、公共交通機関を使うことなく「Asian kitchen cafe 百福」さんへ、ピックアップに伺いました。ダルバートはメッセージと共に丁寧に包まれ、ご飯の傍らに、サグ、タルカリ、アチャールが添えられ、チキンカリーとダルが別の器に入れてあります。ガパオライスも持ち帰りました。

大阪メトロ中央線九条駅近くのお店で頂ける、美味しい料理の数々は
→「Asian kitchen cafe 百福(大阪市西区)」

Asian kitchen cafe 百福

大阪市西区九条1-3-12
https://twitter.com/namastesawatdee
https://ja-jp.facebook.com/momofuku.asian/

 

ダルバート弁当 @ ニタカリバンチャ Nithakali Bhanchha (大阪市中央区)

4月1日から「ニタカリバンチャ Nithakali Bhanchha」さんでも、ダルバートのテイクアウト、ダルバート弁当を始められました。まだ緊急事態宣言が発出される前の週に、電話で注文し取りに伺いました。パパドゥは別添えでした。お店の近くの公園で、日向ぼっこしながら頂きました。

大阪メトロ谷町線天満橋駅近くのお店で頂ける美味しい料理の数々は →「ニタカリバンチャ Nithakali Bhanchha (大阪市中央区)」

ニタカリバンチャ
Nithakali Bhanchha

大阪市中央区内淡路町2-2-1

htpps://twitter.com/nitanitacurry
https://ja-jp.facebook.com/nitamasara/