バインダークア @ ベトナム料理フォー ベト Pho Viet(大阪市都島区)

ある方の Twitter を拝見して気になっていた、大阪市都島区の「ベトナム料理 フォー ベト Pho Viet 」さんにランチタイムに伺いました。生春巻き、揚げ春巻き、青いパパイヤサラダの「ベトナム前菜3点セット」をまずお願いし、興味をそそられたバインダークア Banh da cua を頂きました。ハイフォン名物のこの料理、麺は米粉をサトウキビの汁で練るらしく、幅広い麺が特徴です。cua は蟹ですので、スープは蟹だし汁と言えば良いのでしょうか。ボーラロット bo la lot(ロットの葉で牛ミンチ肉を巻いたもの)も2本載っています。デザートのチェーとドリングの buffet も追加でお願いしました。大阪メトロ谷町線都島駅近くのお店で頂ける美味しい料理の数々は
→「フォーベト Pho Viet (大阪市都島区)」

ベトナム料理
Pho Viet フォー ベト

大阪市都島区都島本通3-28-13

万願寺唐辛子のプラワプ @ シャンティランカ Shanthi Lanka (宝塚市)

毎回、今日は何が出てくるかと楽しみな「シャンティランカ Shanthi Lanka」さんのライス&カレーです。この日も、新たな発見が沢山ありました。蓮根と、パイナップルはメインのポークカレーと使う香辛料が似ているとの事で、少し辛めです。スリランカの小魚 Haal Masso ハールマッソは、じゃが芋、葱と和えられています。四角豆(Dambala、ダンバラ)がマッルン Mallum で登場しています。マッルンにすると他の調理法のものとは違ったダンバラの味が楽しめます。フィッシュフライは鰯です。パリップも美味しい豆を楽しめます。万願寺唐辛子が1本横たわっていますが、中には舞茸、玉葱、鰹節などが詰められています。スリランカでも唐辛子に詰め物をする料理、Purawapu Malu Miris (Stuffed Capsicum Curry) があるとのことです。デザートはバナナケーキとキリパニでした。チャイも付いています。阪急宝塚線山本駅近くのお店で頂ける、美味しい料理の数々は
→「シャンティランカ Shanthi Lanka(宝塚市山本)」

Shanthi Lanka
シャンティランカ

宝塚市平井2丁目7-11
https://twitter.com/shanthi_lanka

ハヤトウリ Iskus イスクス @ “few” インド&ネパール料理レストラン (川西市平野)

「インド&ネパール料理レストラン few」さんでは、ダサイン Dashain にあわせて、ダルバートのマスに骨付きマトンを用意されていました。ディップさんのマトンの味付けにはいつも感心します。量もしっかりです。お店の近くの畑で栽培されているハヤトウリ、Iskus (Iskush)イスクスがじゃが芋と一緒に登場しました。お店の Facebook に実ったハヤトウリの写真を載せておられました。ダル、マチャコアチャール、ムラコアチャールは何時も通りで、サグは小松菜とほうれん草でした。クルフィ―とチヤも頂きました。

能勢電鉄平野駅前のお店で頂ける美味しいネパール料理は
→「”few” インド&ネパール料理レストラン(川西市平野)」

”few” インド&ネパール料理レストラン

兵庫県川西市平野3-3-24ルームス1F
https://ja-jp.facebook.com/kawanishi.few/

南瓜の蔓、さつま芋の蔓 @ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

10月第3週の週末は、19日がビジャヤダサミの特別なダルバート、20日、21日が恒例のスペシャルダルバートでした。後者も、よく準備が間に合ったと感心させられる手間のかかったダルバートでした。ダルは前日の4種のミックスダルからラハルが抜けた、マス、ムスロ、チャナの3種が使われている様です。マスはチキンです。いつも辛さ増しをお願いしていませんが、他とのバランスはその方が良いと常々思う味付けになっています。タルカリは、じゃが芋、南瓜の蔓(ファルシ コ ムンタ、Farsi ko Munta)、葱です。アチャールは3種類並びます。マンゴーのアチャールは、最初キウイかと思ったもう一つの果物との絶妙なバランスです。この日のトマトのアチャールは、酸味と辛味が入り混じる味付けです。もう一つは、生姜と大蒜をネパールの胡麻と和えたアチャールです。ご飯が進む味です。パパドゥとサグがバートの左右に控え、上にはさつま芋の蔓(サッカルカンダ コ ムンタ、Sakar khanda ko Munta)のスパイス炒めが載っています。

南瓜の蔓 Farsi ko Munta はネパールでよく食べられる野菜の様で、レシピの紹介も容易に見つけることが出来ますが、さつま芋の蔓 は検索してもあまり出てきません。さつま芋の生産量自体が、ネパールでは多くないからかもしれません。日本では品種改良により、その茎葉を美味しく食べることの出来る「すいおう(翠王)」が作られています。農林水産省の web site にその紹介が記されています。

「茎葉が食べられるサツマイモをなんとか作れないものか」と、農研機構九州沖縄農業研究センターで研究を重ねて誕生したのが「すいおう」(緑の王様の意)です。

従来のサツマイモの茎葉は、アクが強く苦味があるため、食材としては敬遠されがちでした。一方で豊富な栄養素が含まれており、また6月から9月までの葉菜の少ない時期に収穫できることから、夏場の葉野菜として利用できないものか、とも考えられていました。

九州沖縄農業研究センターは、1000を超える日本国内外のサツマイモの品種を、研究や品種改良のために保存しています。それらを含む多数の中から、葉のつき方や大きさ、どれほどの量の茎葉が収穫できるか、食用になりそうかなどを検討し数十種類の品種を選び出しました。

さらに味や栄養成分、加工に向いているかなど、さまざまな角度から絞り込み、品種を交配させる研究を毎年繰り返しました。

今回はおそらく普通の品種のさつま芋の蔓(茎)を、ジットさんとカドカさんの工夫で美味しく仕上げられたものと思われます。

デザートは定番となったズーズーダゥ、チヤも最後に頂きました。阪急宝塚線池田駅すぐのお店で頂ける、美味しい料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」

ネパールのごちそう
jujudhau
ズーズーダゥ

池田市室町1-3
https://ja-jp.facebook.com/jujudhaunepal/

ビジャヤ ダサミ Vijaya Dashami ダルバート @ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

ネパールのお祭りダサイン Dashain (Dasain) の10日目、ビジャヤ ダサミ Vijaya Dashami (Dasami) にあわせて、「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんで、特別なダルバートを用意されました。本来はチウラを予定していたそうですが、良質のチウラが入手できなかったのでダルバート仕様になったとのことです。まず目を引き付けるのが、バートの上のMacha Tareko 魚の揚げ物です。メバルを香辛料でマリネして揚げてあります。ダサインのお祭りは肉をしっかり頂くというイメージがあるらしく、マス(肉)は2種類、マトンと骨付きチキンです。ダルもいつもと違います。マス、ムスロの他に、ラハルとチャナも加わり、ダニアがアクセントになっています。アチャールも3種類並びます。しっかりと肉を頂くのには、大根や胡瓜のアチャールが欠かせない様です。少し発酵を進めた大根とえんどう豆のアチャール、じゃが芋とえんどう豆のアチャール、胡瓜、人参とえんどう豆のアチャールの横には、松茸のスパイス炒めまで添えられています。ケラウ(えんどう豆)がいずれのアチャールにも入っていますが、それぞれ種類の異なるものを使っておられる様です。青菜炒めも忘れてはいけません。デザートは、カドカさんの本領発揮の、柿のティラミスと栗の渋皮煮です。チヤも頂き、特別メニューに惹かれて来店された方々との会話で、楽しい時間を過ごしました。ダサインの10日目のビジャヤ ダサミについて、ECS NEPALの「Understanding Dashain」の記事で解説されています。ジャマラやティカもお店で用意されていましたが、年長者から授かるもののようですので、昼に続き、夜も遠慮しておきました。

The tenth day is Dashami, and the nine day long puja is over. This is the day of victory of good over evil, gods over demons, celebrated by Hindus all over the world. It is the day when Mahisasur is killed by Durga and Ravan (King of Lanka in the Hindu epic poem Ramayana) is slain by Rama (prince of Ayodhya, an incarnation of Vishnu). And it is the day when younger members of the family receive the blessings of Durga from their elders. Blessings are given in the form of jamara, tika – prepared by mixing rice (each grain has to be carefully selected to make sure that they aren’t broken) and abir red powder –, and in recent times, money has become a very important form of blessing.

ダサインの楽しみの一つが凧揚げですが、雨季の終わりに、これ以上雨を降らせない様に神様へのお願いでもある様です。デザートのお皿に凧が描かれていました。

The skies are filled with kites being flown from fields and rooftops before and during this festival. Kite flying is believed to send a reminder to god not to send any more rain. Youngsters make kites from lokta paper and are excited not only flying the kites but also trying to cut each others’ kite strings.

もう一つの楽しみがPing と呼ばれる、竹で組まれたブランコです。そのミニチュアまでお店に再現されていました。

In most towns and villages swings, commonly known as ping, are set up especially for Dashain (and remain up through the next festival, Tihaar) on the tallest bamboo poles possible. Young people, especially girls and women, gather to watch and take turns flying into the sky.

阪急宝塚線池田駅すぐのお店で頂ける、美味しい料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」

ネパールのごちそう
jujudhau
ズーズーダゥ

池田市室町1-3
https://ja-jp.facebook.com/jujudhaunepal/

ダサインのスペシャルプレート @ スパイス堂 (大阪市中央区)

「スパイス堂」さんでも、ダサイン Dashain にあわせて、スペシャルプレートを供されるとのことで、昼休みを利用して伺いました。ティカやジャマラも用意されていました。ラビンさんと遼さんにティカを勧められましたが、午後の仕事もあり控えておきました。チウラかご飯の選択が用意されていましたが、チウラでお願いします。チキンが来てしまいましたがそのまま頂きます。あらためて山羊肉も追加でお願いしました。プリプリとした食感の皮付きです。

普段のダルバートでは登場の機会がなかった、アルタマボリや、胡麻のアチャール、

南瓜なども頂けました。ミックスアチャールや、豆もしっかりと添えられています。大阪メトロ谷町線、谷町六丁目駅近くのお店で頂ける美味しい料理の数々は →「スパイス堂(大阪市中央区)」

スパイス堂

大阪市中央区谷町6丁目13-6

https://twitter.com/osaka_spice_do
https://www.instagram.com/spice_do/
https://www.facebook.com/spicedou/

D.D.S. Thakali Bhansa Ghar ディー ディー エス タカリ バンサ ガー(Kathmandu)

美味しい Thakali タカリのお店があると、ネパールの知人がお薦めの「 D.D.S. Thakali Bhansa Ghar ディー ディー エス タカリ バンサ ガー」さんに伺いました。Bag Bazar Sadak がDill Bazaar Road にかわり、さらにSignamangal Road になりますが、それをRing Road と交差する手前、ほとんど空港に突き当たる位まで行くと右手にあります。Dudh Sagar Sweets & Snacks と同じ建物です。タメル地区からは遠いので、まず観光客は訪れる事が無いと思われます。地元の人向けのDal bhat ダルバートを頂きます。メニューを見ていくと、Thakali Special Drinksとして Kodo(Raksi、ロキシー)や、それを使った Jhwai Khatte(ジョインカッテ)を見つけました。

まだお日様が高い時間でしたが、頼んでしまいました。結構な量です。あまりよく確かめもせずに Thakali Thali タカリタリをマトンのセットでお願いしましたが、後でよく見ると Yak ヤクや、 Cyangra ターキー の肉も頂けた様です。他に Bandel 豚や、Fishもメニューに載っており、ライスの他に Dhiro ディロでも頼めるようです。

やってきた タカリタリです。ダルはタカリのダルに特徴的な緑色です。グンドゥルックも存在感があります。

骨付き皮付き山羊肉のダルバート @ ターメリック Turmeric (西宮市甲子園口)

不定期営業となった「ターメリック Turmeric」さん、10月最初のダルバート提供は、第2週の週末、14日のランチタイムのみでした。マス(肉)はドライタイプのブトゥワが引き続き登場です。「カレー」をイメージして来店される方には物足らないかも知れませんが、ダルが主役のダルバート、良い引き立て役のマスを供するとの信念は揺るぎなさそうです。2人で伺いましたので、2種のマスの食べ比べが出来ました。マトンカナとメニューには書かれていますが、骨付き皮付きの山羊肉でした。コラーゲンの食感も楽しめ、骨についた肉も手づかみで頂きます。ついでに他も手食で頂きました。チキンもドライタイプです。ダルは、前回と同じくマス、ムスロ、ラハル、チャナのミックスでした。表面からは分かりにくいですが、具(豆)沢山です。ダルには、Ghee ギーも加えられていますが、ダル談義でギーの話になり、いつもネパールで買ってくると仰る美味しいギーを教えて頂きました。タルカリは大根、ラジマ豆、じゃが芋と、筍とじゃが芋でした。アチャールは、胡瓜、じゃが芋、えんどう豆の一品と、グンドゥルック、小魚の計二品でした。デザートに添えられたのはキールで、チヤも頂きました。

JR甲子園口駅南側のほんわか商店街にある、ターメリックさんで頂ける美味しいネパール料理の数々は
→「ターメリック Turmeric(西宮市甲子園口)」

ターメリック Turmeric

西宮市甲子園口2-24-28
https://twitter.com/turmericrest1
http://www.turmeric-kiran.co.jp/

Sundar Bhojanalaya スンダル ボジャナラヤ(Kathmandu)

観光客が訪れることの無い、地元の人が利用するお店でダルバート Dal bhat を頂きたく、「Sundar Bhojanalaya スンダル ボジャナラヤ」さんへ伺いました。基本はシンプルなダルバートですが、これにチキンを追加しました。ドライタイプのマスです。お店の裏で手を洗い、手で頂きます。地元の方も皆さん手食です。待ち望んでいたスタイルのダルバートで、味の満足度も十二分でした。

陶器の町 ティミ Thimi

バクタプル Baktapur からカトマンズ Kathmandu に戻る途中にティミ Thimi の町があります。古くから陶芸が盛んな町で、窯元が沢山あります。Boss Nepal の「Thimi, land of the potters」の記事では以下の様に紹介されています。

Most of the residents here have the surname Prajapati which in Newari means ‘potter’. The name Prajapati comes from the Sanskrit language in which it means ‘producer’. There was a time in history when Thimi was a small kingdom just like Kathmandu and Patan and around four hundred ago a big earthquake destroyed all the buildings. After that, the King of Thimi moved to Bhaktapur and if we follow the story, then we come to realize that Thimi is older than Bhaktapur.

The people in Thimi boast of the fine and perfect hand-made pots and why not? The products made here are quality products that are able to meet highest of standards. These products definitely beat the mass production of poor quality generated (made) by the machines as the people hand-make their products, skillfully giving shape to the otherwise dust of mud.

窯元の一つ、Everest Pottery さんを見学させて頂きました。日本の方が近代化の焼窯の指導をなさったとの話を伺いました。轆轤を回しての、手作りです。作られた品のほどんどが輸出されるともお聞きしました。他国との価格競争となると心配もしてしまいます。

後継者不足の窯元も多い様で、ECS NEPALの「Ceramic Handicrafts 」の記事でも、触れられています。

There are an estimated 10,000 to 12,000 people spread throughout Nepal who are potters by family heritage, but only a fraction these people continue to work in the ceramics industry.  Members of the younger generation, the children of life-long potters, often chose to go into other lines of work like transportation or factory tailoring because of more lucrative financial opportunities.  Most potters in Thimi are visibly ageing and hopefully, they will not be among the last generation to propagate clay traditions.

The Himalayan Timesの「As young move away, traditional craft dies out in Nepal」の記事では、

As more young people leave town for better paying jobs in other parts of Nepal or abroad, fewer families have to eke out an income from the relatively low-returns business of clay pottery.

と記され、若者たちがより良い収入を求めて海外などへ行ってしまうことも、大きな原因の様です。

Remittances from abroad are a major source of income for Nepal. According government statistics, remittance inflows amount to 30 percent of the country’s economy.

Of the nearly 2,000 Prajapati families in town, less than 300 families now depend on clay pottery for a living.

そういった家族からの送金が、政府の統計によると、ネパールの経済の30%にも達するとも記されています。