みんなが知らないネパール
文化人類学者が出会った人びと
三瓶清朝 著
尚学社
2018年5月10日 初版第一刷発行
この本は文化人類学者の著者が、2001年にフィールドワークでネパールを訪れた際に会った旧友7人を取り上げ、彼ら彼女らを取り巻くカースト制度、生活習慣、儀礼、経済状況などを綴ることにより、ネパール人の考え方や行動を少しでも読者に伝えようとする書です。前書きに
この本は、二〇〇一年八月から九月にかけて一か月間ほど、わたし(文化人類学者)がネパールに現地調査(field work)をおこなったさいに出会ったカースト身分の違う男女七人の旧友たちとの対話やその暮らしぶりや出会ったときに思いがけず起こったできごとをそれぞれ個人的に細かく描いたものである。それを通して全体でネパールの民族や文化(思考様式や行動様式)やカースト身分制度をうかがい知ることを目標に書かれた調査旅行記である。個人個人を通して見たネパール民族誌といってもよい。文化人類学的に見たネパール入門書といってもよい。
この本を書くことになった動機は、その二〇〇一年夏の調査旅行があまりにも楽しかったからである。まんべんなく旧友たちと会えたということも楽しくうれしかったが、それだけでなく旧友たちとかわした対話も実に楽しかった。この楽しかった旧友たちとの邂逅や対話を記録して残し、読者と共有することは文化人類学者のはしくれとしてのわたしの義務であると思った。
と、記されています。
かなり細かな個人情報も含みますので、通り一遍の書では読み解くことが出来ない、今なお決して消滅することの無いカースト制度の奥深さ、闇をもうかがい知ることが出来ます。どのカーストの人が、どのような姓を名乗り、どのような職に就き、どれほどの収入があるのかの一端も教えてくれます。カースト上位のバフン族(ブラーマン)とチェトリ族の、聖紐 janai を授けられるカースト加入儀礼はブラタバンダ(ウパナヤナ)と呼ばれますが、どれほど多くの招待客を招きどれほどの多く費用がかかるかを知ると、その重要性が分かります。また婚姻においても、同じカースト内の自分と異なる姓(氏族)の相手と結婚せねばならない習わしはまだまだ残っていたり、花嫁持参金を相殺する姉妹交換婚(二人の男性がそれぞれの姉妹と結婚するやり方)がよくあることと紹介されています。
触れることはタブーにもなりうる、ダリット(被抑圧層)のことも記されていたり、ネパールでのNGO(Non Governmental Organization)の悪評判、外国から来る資金を着服することも臆さず文章にされています。
2001年のフィールドワークが2018年に発刊されることになった経緯を著者は記され、
この本を出版するにあたり、この本の内容がかなり前のこと(二〇〇一年のこと)であることに実はわたしも内心ほんとうに困ったなあという思いがある。-そう、忸怩たる思いである。「更新」や「最新」に価値を置く現代にあって、一六年前のことを書くのにどんな意味があるのだろうか。
と、時代遅れの内容ではと指摘される可能性について言及されていますが、
最近、二〇一七年三月に名和克郎(編)『体制転換期ネパールにおける「包摂」の諸相』(三元社)という分厚い本(全五七九頁)が出版された。これは、最近ネパール社会で多用される「包摂」(包摂は文脈からして「弱者保護」という意味だ)を主題として一四人の専門家(社会科学者)が専門家向けに書いた大型の論文集である。わたしはこれをなんということか全部(占読んでみたが、そのときの感想は、小さな変容はそこかしこに見られるものの大きくは「ネパールは変わっていない」というものである。ネパールは変わっていないのだ。たとえば、カースト制度など何も変わっていない。このわたしの本が「内容が古いと扱う」読者は、どうかそう決めつけないでいただきたい。
と結んでおられます。



前回と同じく、ムスロ、ムングにケラウが加わったダル、
マスは骨付き皮付き山羊肉のカシコマス、
じゃが芋と胡瓜などのアチャール、
筍と青唐辛子のアチャールが並びます。
もう一品は、前回も頂いて美味しかった山羊肉のレバー、ミノ、マメ、ハツなどのスパイス炒め Khasi ko Bhutan カシコブトンですが、この日は骨付き皮付きの肉も加えて作られていました。
家族はムグライチキン、
キーマ海老カレー、茄子チキンカレー、サラダ付きの「ゴールデンタリ」を、チーズナンでお願いしました。
食前のスープ、
食後のチヤも頂きました。
ダルはマス、ムスロ、ラハル、チャナ、ガハットの 5種類のミックス、
マスはチキン、
タルカリは茄子、じゃが芋、チャナです。
アチャールは 3種類、果物シリーズは林檎と 3種類のビーツのアチャール、
ブロッコリーと鶏肉のアチャール、
里芋とさつま芋のアチャール、
青菜炒め、パパドゥ、チキンのミートボールも添えられました。
家族がタンドリーチキン、ナン、カリーのラマイロセットをお願いしましたので、そのタンドリーチキンです。
食後のズーズーダゥと
チヤも頂きました。
お正月飾りも売られています。
ライスをキーリサンバ米に変更、
メインをベジのバターナッツかぼちゃ බටානා Batana (Dubai Wattakka)のココナッツミルク煮でお願いしました。
副菜はレンズ豆のカリー、茄子のマスタード煮、豆の揚げせんべい、
人参の和え物、インゲンの煮物が並び、
追加でお願いしたカトゥレットとシーニサンボーラが添えられています。
椰子の花蜜がけヨーグルトも付いています。
タラグリとキリトフィーは持ち帰りました。
鹹豆漿(シェントウジャン)【台湾】、
クリスマスチキン代わりのガイヤーン(手羽先元一本)【タイ】、
ハマチのボルタ(ボッタ)、
小松菜入りのムシュリダル、
小蕪のバジ【ベンガル】を頂きました。
ライスも追加でお願いし、
ワンプレートに盛ってみました。
食後はチャイを頂きました。

ギャラリーでは
土日は間借り店長スタイルとのことですが、平日のメニューはスリランカ料理のアーユルヴェーダランチです。
少し暖かい陽射しの中、テラス席で頂きました。
ライス&カリーのプレートは、レンズ豆のカリー、南瓜のココナッツ煮、
ココナッツフレーク・玉葱・檸檬・一味唐辛子和え、大根・小松菜・パセリのサラダ、人参・生姜のヨーグルト和え、
キャベツ・青唐の蒸し煮、じゃが芋とスパイスの炒め煮、チキンカリーが並びました。
ライスはバスマティ、ウラド豆のせんべいも添えられています。
ヨーグルト・キィトゥルハニー添えとスリランカミルクティーも頂きました。
ビーフニハリと
ナンをお願いしました。
サラダとマンゴーラッシーも付きます。
頂くと、お店の Instagram に記されていることがよく伝わってくる味わいです。