パタンの街を散策中に、土砂降りとなり、急遽近くの小さなお店に駆け込んで雨宿りを兼ねた朝食です。ゴルマリGwaramari、マルプワMaalpuwaとチヤChiyaを頂きました。もちろんお客さんは地元の人ばかりで、観光客は私一人だけです。これらの品物が並んでいる店頭を撮らせていただきました。
左奥から手前にゴルマリGwaramari、マルプワMaalpuwa、セルロティSel rotiと並べられています。右にはシュワリSwari(プリPuri)もあり、さらに奥にはハルワHaluwaがありました。
大雨の軒下で調理中です。店の一番奥でお湯を沸かしてチヤを作っていました。
パタン Patan 世界遺産 Kathmandu Valley
8月のネパールはまだ雨期で、今回の旅行中にも、豪雨でインド、ネパール、バングラデシュなどで災害が発生とのニュースが流れていました。夜中に雨音が聞こえるくらいの土砂降りがあり、午前中まで続き、午後は雨が上がる日々となりました。
スワヤンブナートSwayambunathからパタンPatanに向かう頃から、雲行きが怪しくなり、パタン到着後は本降りとなりました。駆け足でのパタン巡りとなりました。
まずはダルバール広場Darbar Squareから散策ですが、震災の爪痕は大きく、各所で修復作業中でした。手前の広場の入口にある、8角形の石造りで堅牢なクリシュナ寺院Krishna Mandirは原型を留めています。奥に進んだ場所のクリシュナ寺院(シッカーラ)Krishna Mandirは修復中でした。一番奥のビムセン寺院Bhimsen Mandirも大丈夫そうでした。クンべシュワール寺院 Kumbeshwar Temple辺りまで行った所で、本当の土砂降りになってしまいました。路地は川のような水流で、靴下までずぶ濡れです。
30年前も訪れており、ダルバール広場の写真を撮っていました。
スワヤンブナート Swayambhunath 世界遺産 Kathmandu Valley
ネパールの3日目です。カトマンズの想像以上の交通事情の悪さを認識し、近郊の街を回るのに車を頼むことにしました。料理教室のご主人Amritさんは観光ガイドもなさるそうですが、観光客の少ない雨期は大変そうです。折角の縁ですので、お願いすることにしました。出発前のメールの遣り取りで、この成り行きも想定はしていました。カトマンズ到着の翌日に直ぐに料理教室に来る位ですので、ちょっと変わった旅行者であることは認識して貰っています。こちらのリクエストを伝え、朝7時にホテルでピックアップ、スワヤンブナート Swayambhunathを訪れ、パタン Patan、バクタプールBhaktapurを回って、最後にバナダートBoudhanathというプランに落ち着きました。前日の料理教室の送迎が小さな軽自動車でしたので、同じ車だと窮屈で大変かなと懸念していましたが、別の少し大きめの車でドライバーも別の方でした。
土曜日の朝のスワヤンブナート Swayambhunathは大変な人混みでした。入口で外国人は入場料を支払います。30年前の写真(下)を見直すと365段の階段にも殆ど人がいませんでした。当時は手摺も中央にあったのみです。頂上、参道の反対側の奥まで進み、ハリティ寺院とストゥーパを振り返ります。寺院のある頂上は、カトマンズ市内が見下ろせる場所です。30年前も同じ場所から写真(下)を撮っていました。登った階段と別方向に少し降りていき、Statue of Peaceの横を通って少し登るとMaha Manjushree Sarashwati Templeに出ます。その途中でSwayambunathを振り返って見ました。タルチョが谷を渡るようになびいています。
Jheegu Bhowychhen Restaurant (Amrit Marg) Kathmandu
カトマンズ2日目は朝から1日料理教室で過ごし、一旦ホテルに戻って休憩しました。夜、タメル地区を散策し、夕食です。Jheegu Bhowychhen Restaurantの事を出発前に教えて頂いていましたので、伺いました。ビールとお店のメニューではChyura(baji set)と表記されていたカジャセットをお願いしました。ネパールビールはGorkhaかTuborgでしたのでゴルカにしました。他にも色々頼むつもりだったのですが、朝から作っては食べの繰り返しで、流石にビールとカジャだけで満たされてしまいました。もっとお腹が空いているときにNewari cuisineを楽しみに訪れるべきお店でした。
Jheegu Bhowychhen Restaurant
サマエバジSamay Bhajiおもてなしのネワール料理も作る Nepali Cooking Course その4
朝からMomoモモを包んで蒸し、Dal bhatダルバートの副菜も作り、Sel rotiセルロティを揚げ、Kheerキールも焦げないように混ぜました。恐らく半日コースであればここまでで、十分満足で帰ったと思います。1日コースですので、まだまだ時間が有り、何を追加で作らせてもらうのかと思いきや、ホワイトボードにNewari foodと、メニューが書かれました。前もってネワール料理に大変興味が有る旨をメールでやり取りしていたので、ネワール族のおもてなし料理、サマエバジSamay Bhajiを作る様です。ここからは講師が娘さんに交代です。種類が多いので次から次へと野菜をカットしながら、コンロで調理です。合間にスパイスをミキサーにかけたり、グラインダーで用意したりします。後でレシピをメールで送って貰えるとのことですので、詳細のメモを取る必要が無く、娘さんの指示のまま動いていると、次から次へと出来上がっていきます。
Bhatmas sadeko バトマスサデコ (Soyabean Sandeko)
大豆を炒って、玉ねぎ、チリ、にんにく、生姜などを加え、レモンも絞りました。
Badam sadeko バダムサデコ (Peanuts Sankeko)
Karela sadeko カレラサデコ (Bitter Gourd Chutney)
ゴーヤです。日本のネパール料理店でもよく使われているので、ネパールでも使うのかと思っていましたが、今回、朝の野菜市場でも見かけ、実際に登場しました。茹でて胡麻をまぶし、各種香辛料を加えます。
Kakro ko achar カクロコアチャール (Radish Pickle)
切った野菜に塩、クミン、ターメリック、胡麻を加え、funegreekを油で熱したものも加え、レモンや酢で味を調えます。
Aloo bhuteko アルーブテコ (Potate Fried)
茹でたじゃが芋に、香辛料で味付けをします。
Anda tareko アンダタレコ (Egg Fried)
同じく茹でた卵に、香辛料で味付けです。
Sag サグ (Green Pumpkin)
カボチャのつると葉を炒めます。
Bara バラ
専用の鍋で焼くことの体験ができます。
Bodi ボディ (Black Eye Beans)
Chicken Gravy
メインのチキンは使う香辛料の種類が一番多くなります。途中までのものがKuhkura bhuteko ククラブテコ (Chiken Fried)で、そこにトマトや水を加え煮ていくとまた別の一品Kuhkura ko jhol ククラコジョルとなります。
Papadoパパドも揚げておきます。出来上がったものをテーブルに並べてみると、結構な品数です。
これをChiuraチウラを中心にプレートに盛り付けると、見た目も良いサマエバジSamay Bhajiになりました。家族の皆さんや、丁度やって来られた送迎の車の運転手さんと一緒に頂きました。
名残惜しいですが、別れを告げる時間になりました。
カトマンズ郊外の田んぼに囲まれたお宅にお邪魔して温かく迎えていただき、ちょっとお手伝いをしながら食事をして帰った感じです。ネパールの生活に、ほんの僅かですが触れることが出来、料理の際のスパイスの使い方の決め事も少し理解できた気がします。Samay Bhaji作りまで体験できたのも嬉しい点でした。
Nepali Cooking Course
セルロティSel rotiとキールKheerも作る Nepali Cooking Course その3
ダルバートを頂いた後は、Sel rotiセルロティ作りです。米粉と小麦粉を溶かし、ベーキングパウダーも加えます。Cardamonカルダモン、Cinnamonシナモン、Clovesクローブ、Fenugreekフェヌグリークをグラインドしたものも加えます。熱した油に手で上手くリング状になるように流し込んで揚げます。確かにこれは、体験としては簡単で面白いものです。
Kheerキールは、米と牛乳、ココナツ、砂糖、香辛料(セルロティとほぼ同じ)を混ぜて煮続けます。焦げない様に混ぜる手間だけですが、これまた美味しく平らげてしまいました。
Nepali Cooking Course
ネパールで素朴で美味しいダルバートDal Bhatを作る Nepali Cooking Course その2
モモMomoを作るのと同時に、ダルバートDal Bhat作りも進行です。
ご飯を炊き、圧力釜でダル作りも始めます。
Tarkariタルカリ用の野菜もカットしていきます。手前の緑がSquashで、ジャガイモと共に角切りです。玉ねぎを炒めた後にこれらを投入し、Turmericターメリックと塩も加え強火で炒め、Cuminクミン、Coriander leavesコリアンダー、Garlicガーリック、Chilliチリをグラインドしたものを加えた後は蓋をして弱火でしばらく火を通します。Sabjiサブジ(サグ)も同様にさっと強火で炒めるだけと思っていたら、最後に蓋をして弱火で暫くおくのが意外でした。
出来上がったダルバートです。横に添えられたダヒ(ヨーグルト)は市販品です。これに畑で採れた胡瓜、人参も添えてあります。途中で息子さん、娘さんも学校から帰宅し、家族皆さんと一緒に頂きました。Amritさんが手食で食べ始められたので、せっかくの機会、私もスプーンを使わずに頂きました。ダルの後ろのspicy sauce、Acharも美味しく、ネパールで頂いた中で一番印象に残るダルバートになりました。
Nepali Cooking Course
ネパールの料理教室でモモMomo作り Nepali Cooking Course その1
Amritさんのお家に到着すると、奥さんとお母さんのお出迎えを受け、まずお茶を頂きました。半日コースであれば、ここで自己紹介をしたり、簡単なネパール語講座なども行われるようですが、何せこの日の参加者は私1人のみで、車の中で既にいろいろな話もしましたので、早速料理教室の開始です。講師は奥さんです。使うスパイスの数々を教えていただき、まずは定番のモモ作りです。日本人にとってはモモ作りは家庭で餃子を作るのと似ていますが、欧米人がいれば感想を聞きたかったところです。野菜をみじん切りにして、クミンシードを油で炒めターメリックも加えたものと混ぜ、皮を伸ばして包み、蒸します。dipping sauceとなるチャトニも年代物の石のグラインダーで香辛料やトマトを潰して作っていきます。 出来上がると早速頂きました。
Nepali Cooking Course
ネパール料理教室Nepali Cooking Courseへの道すがら
最近、大阪でもナンとバターチキンカレーではない、ネパール料理を供するネパール料理店が増えてきました。頻回に食べに伺い、それぞれのお店の方とネパール料理やネパールの風習文化について話をするうちに、ネパールに行きたくて堪らなくなりました。ネパールに着いても、ネパールの人と料理などについて色々な話をしたいので、料理教室に参加してみることにしました。web siteを検索してみると、丁度良い感じの家族でやっておられるNepali Cooking Courseにたどり着きました。
In addition to learning to master the rich flavors of typical local Nepali cooking, attending Nepali cooking course is a once in a lifetime experience. Emphasize its a family business cooking traditional foods using typical Nepali cooking methods. Nepal, is located to the south east of China and is bordered by China, And India. Many people travel to Nepal to see the Mount Everest and Typical Culture and to experience truly Nature and Warm Hospitality . Part of Nepali culture is to treat guests as if they were part of the family. History, elders, and traditions make up an important part of Nepal’s culture, which makes sense as Nepal is home to some of the world’s oldest civilization.
半日コースと1日コースがあるようですが、出来るだけ多くの料理を知りたいので、何度かメールのやり取りの中でネワール料理にいたく興味がある旨を伝えると、1日コースに話は落ち着きました。朝9時にホテルにピックアップに来ていただく事になりました。
Full Day Course
Making Dal Bhat Curry Momo and pickle or make celebration bread, rice pudding and curry. (9:00 am to 5:00 pm)
Per Person 5000 Rupees (Included transportation, food and class)
当日朝、家族の長であるAmritさんがホテルに時間通り迎えに来て下さりました。小さなスズキの車のタクシーに乗ってお家へ向かいます。タメル地区から北西に行った場所の様です。途中、マチャポカリMachha Pokhariという場所の青空市場に寄って、野菜をいくつか購入しました。家の畑で野菜を栽培してはいるが、足らない物をここで調達するとのことでした。そこを出て幹線から別れ、細い道に入って行った場所で、今度は鶏肉と卵の調達です。因みに、鶏肉は1kgが300Rs、卵は30個で400Rsとのことでした。どうやら、雨季の8月は観光客も少なく、この料理教室も参加者が少なくなるようです。この日は、私一人のみでした。
Nepali Cooking Course
http://www.nepalicookingcourse.com/
ドゥワリカホテルDwarika’s HotelのクリシュナルパンKrishnarpanでネパールコース料理
Pusukar Sekuwa Cornerを後にして、そのままDilli Bazaar Sadakを歩き、Dilli Bazaar Rd.、Baburam Acharya Margと名前が変わり、Siamangal Rd.になった辺りで左折、Battisputali Rd.を進むと、ドゥワリカホテルDwarika’s Hotelが見えてきます。通りの喧騒から一転、ホテル内に入るとそこは静寂の空間です。
カトマンズ初日の夕食を、ホテル内のクリシュナルパンKrishnarpanで予約しておきました。コースは料理の数によって設定されていますが、6品のSix Courseでお願いしておきました。入店時には靴を脱ぎ、入口で手水で手を洗うようになっていました。午後8時に入店した時には、欧米人の団体さんが2組と、少人数のグループが2組の先客がおられました。さすがに落ち着いた装飾の店内で、席も少し高めの座椅子といった趣向です。
最初に飲み物はと訊かれました。ロキシーは無料でついてくるとのことでしたので、ククリラムのソーダ割りをお願いしました。
まずはサマエバジSamaya Bajeeから供されました。神様に少しお供えをしてから食事のスタートです。
2皿目は、キノコの和え物Chyau Ko Sekuwa、プリPuri、豆カレーChana Ko Tarkariです。
ロキシーもお願いしました。お洒落な酒器で、高い所から注いでいただけます。そのため泡立っています。写真を撮りたいのでとテーブルの上に置いていただきました。
3皿目はモモMomo、水牛の肉入りとのことでした。
4皿目はスープです。Chayote squashのスープ、Eskush Ko Jhol。
5皿目がメイン、いわゆるダルバートになります。最初お皿をセッティングして、そこにホールスタッフ数人で順に盛り付けていくパフォーマンス付きです。ご飯Sada Bhuja、ダルDal Jhaneko、チキンカレーKukhura Ko Masu、大豆とカボチャPharsee Ra Bhatmas Ko Ledo、ホウレン草のサグSaag Jhaneko、ミックス野菜のカレーMismas Tarkariがその内容でした。
別添えの小皿には、大根と胡瓜のMura Ra Kankro Ko AcharとラプシコアチャールLapsi Ko Acharが載っていました。
最後にデザートのお皿で、ヨーグルトSikarni、果物Phalphul、ハルワGazar Ko Halwaがやってきました。十分お腹が満たされ、飲み物で終わりです。Chiyaをお願いしました。食後にアンケートの記入をお願いされ、サービスには満点を、料理にはその一つ手前に印をつけた所、給仕の女性に何故料理が満点でないのかと尋ねられました。料理自体は美味しいのですが、おそらく欧米人向けに少しアレンジされた大人しい味付けの印象を感じた旨を伝え、日本ではもっとスパイスの加減の効いたネパール料理が食べれることなどをお話しして帰りました。
Krishnarpan Reataurant
Dwarika’s Hotel