檸檬と干し葡萄のアチャール @ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

カドカさんとジットさんの創意工夫が詰まった週末のスペシャルダルバートが頂けるのは、池田市の「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんです。ダルバートの本来の主役であるダルは、今週はチャナ Chanaですが、里芋が加わってとろみがついています。酸味を楽しむものが多いラインナップの中で、優しい味のダルが、口休めの役割を果たしてくれます。マスは鶏の胸肉に、少しだけもも肉を加えたもので、同じKukhura ko Maas ククラ・コ・マスでも毎週味付けが変わります。ほぐれた胸肉には味が良く染み入っています。タルカリの位置には、発酵乾燥野菜 Gundrukのスープ、グンドゥルック・コ・ジョルが、ささげ Bodi ボリと大蒜の茎葉 Hariyo Lasun ハリヨ・ラスンとの組み合わせで登場しました。Aalu Taama Bodi アル・タマ(発酵筍)・ボリの様な、酸味が活きたスープに仕立てられています。菜の花ではなく大根のグンドゥルックの方が酸味を味わうこの調理には適していそうで、そちらを用いておられます。檸檬も隠し味に使われています。3種のアチャールは、まず果物を使った、檸檬 Kagati と干し葡萄 Kismis のアチャールです。干し葡萄の甘みが前に出ない様に、檸檬の酸味が上手く効いています。絶妙な組み合わせと味のバランスが楽しめます。ククリラムが少しだけ使われています。トマト Golbheda を使ったアチャールも、毎回トマトの違った面が楽しめますが、今週は甘みよりも酸味を感じさせてくれる味付けで、マショウラ Masaura と和えてあります。もう一つは大根 Mula を中心として、人参 Gajar、胡瓜 Kakro、えんどう豆 Sano Kerauです。バートの上には、アスパラガス Kurilo と玉葱 Pyaaj の炒め物が載り、定位置にパパドゥとサグ(青菜炒め)が控えます。デザートは、この猛暑の高温の中でも上手く発酵させるカドカさんの技がますます熟達してきた、バクタプル名物のヨーグルト、ズーズーダゥ Juju Dhau です。あるお客様がSNSで発信された後から密かに人気となった「ククリラム添えズーズーダゥ」にヒマラヤンハニーも垂らしてみました。チヤも頂いて帰りました。

阪急宝塚線池田駅すぐのお店で頂ける、美味しい料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」

ネパールのごちそう
jujudhau
ズーズーダゥ

池田市室町1-3
https://ja-jp.facebook.com/jujudhaunepal/

タカリダルバート @ ニタカリバンチャ Nithakali Bhanchha(大阪市中央区)

大阪市中央区で「ニタカリバンチャ Nithakali Bhanchha」さんが実店舗をオープンされました。タカリダルバートを供される週に早速伺いました。ランチタイムの遅い時間でしたが、店内はほぼ満席でした。メインはマトンで、ミニチキンカレーもつけて頂きました。

マトンは量もしっかりで、肉の味が楽しめ、ダルはこの日はウラッド Urad とマスール Masoor と仰っていましたので、マスMas (Black Gram) とムスロ Musuro (Red Lentil) の優しい味の組み合わせでした。グンドゥルックも登場し、タルカリは茄子と南瓜でした。開店したばかりということもあってか、大根のアチャールの酸味をはじめとして、まだ大人しめの味付けの様です。

ニタカリバンチャ
Nithakali Bhanchha

大阪市中央区内淡路町2-2-1

htpps://twitter.com/nitanitacurry
https://ja-jp.facebook.com/nitamasara/

パイナップルとトウモロコシのアチャール @ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

阪急宝塚線池田駅前の「ネパールのごちそうjujudhau ズーズーダゥ」さんが供される週末のスペシャルダルバートに、今週も手の込んだマス、タルカリ、アチャール、サグが並びました。マスは、骨付き、皮付きの山羊 Khasi、カシ・コ・マスで、山羊肉の美味しさを引き出すように、シンプルな、辛さ控えめの味付けです。ダルも優しい味に仕上がるよう、マス Mas、ムスロ Musuro、ラハル Raharのミックスダルで、チョウリ Chauri(ヤクと牝牛の交配による牝)のギー Gheu とガイ Gai(牝牛)のギーが加えられ、ジンブー Jimbu も少し入っています。タルカリは、冬瓜 Kubhindo、じゃが芋 Alu、大蒜の葉茎 Hariyo Lasun のタルカリです。こちらは冬瓜の優しい味を引き立たせるように、辛めの味付けになって、バランスがとられています。果物のアチャール、今回は、パイナップル Bhuin Katahar とトウモロコシ Makai の絶妙な組み合わせです。もう少し酸味のあるパイナップルを想定した味付けだったとのことですが、甘みを感じるアチャールも良いアクセントになっていました。大根 Mula のアチャールは、高い気温のせいで発酵が進むのが早く、酸味を楽しむことが出来ます。もう一つのアチャールは、じゃが芋 Alu、えんどう豆 Sano Kerau、胡瓜 Kakro、人参 Gajarです。バートの上にはチキン・チョイラが載り、定位置にパパドゥとサグが控えます。サグ(青菜炒め)も、小松菜と空心菜のミックスと一工夫が加わっています。デザートはズーズーダゥ、チヤも頂きました。

お店で頂ける料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」

ネパールのごちそう
jujudhau
ズーズーダゥ

池田市室町1-3
https://ja-jp.facebook.com/jujudhaunepal/

夏野菜のダルバート @ “few” インド&ネパール料理レストラン(川西市平野)

能勢電鉄平野駅前にあるインド&ネパール料理レストラン「few」さんで、週末のみダルバートが供されます。お店のFacebookで、野菜の写真と共に

ご近所さんの畑に美味しい夏野菜ができてます
明日からのダルバートのおかずにピッタリ
ゴーヤとトマトのタルカリになります

と、お知らせされていました。ゴーヤとトマトのタルカリ、サグ(青菜炒め)は、蔓紫、空芯菜、金時草、ほうれん草、小松菜のミックスでした。もう一つのタルカリは、夏野菜でもなく、ネパールにも無さそうな、椎茸とエリンギのタルカリです。この日のマスは骨付きチキンでした。

fewさんで頂ける美味しいネパール料理は
→「”few” インド&ネパール料理レストラン(川西市平野)」

”few” インド&ネパール料理レストラン

兵庫県川西市平野3-3-24ルームス1F
https://ja-jp.facebook.com/kawanishi.few/

鶏肉のアチャール @ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

3周年を迎えられ、ますます週末のスペシャルダルバートに熱が入る阪急宝塚線池田駅前のネパール料理店「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんです。今週の注目は鶏肉のアチャール、マス・コ・アチャールです。一度タンドールで焼いて油を落として香りをつけた鶏肉を、もう一度油を通すという手間をかけられ、以前とは異なる味付けで登場です。もう一つの鶏肉料理であるカレー、ククラ・コ・マスは、それとバランスをとるように、シンプルなスパイス使いで仕上げられています。南瓜の収穫時期ですので、じゃが芋、絹さやと一緒に、野菜の甘みを満喫できる、ファルシー・ラ・アル・パタロシミ・コ・タルカリとして登場です。フルーツカボチャの輪切りが玉葱と一緒に、スパイス炒め、ファルシー・ラ・ピャーズ・コ・ブテコとして、ご飯(バート)の上に載っています。トマトのアチャール、ゴルベラ・コ・アチャールはミニトマトの甘みが楽しめ、大豆と発酵乾燥野菜のアチャール、バトマス・ラ・トリ・コ・グンドゥルック・コ・アチャールには、菜の花のグンドゥルックと共に大蒜の葉茎が使われ、大豆との食感の組み合わせが楽しめます。大蒜の葉茎、ハリヨ・ラスンは、ククラ・コ・マスとタルカリにも使われています。ダルはタルカリの野菜の甘みの邪魔にならないように、また全体のバランスを考えて、マス・ラ・ムスロ・コ・ダルを選ばれた様ですが、ラハル・コ・ダルも候補だったなどと、カドカさんとダル談義です。ダルには何時も乍ら、ジンブーとチョウリのギーも使われています。定位置にはパパドゥと青菜炒めサグ・ブテコが控えますが、パパドゥも今週から種類が変わっています。デザートは、気温の上昇で発酵が早くなったズーズーダゥです。

チヤも頂いて帰りました。

お店で頂ける料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」

ネパールのごちそう
jujudhau
ズーズーダゥ

池田市室町1-3
https://ja-jp.facebook.com/jujudhaunepal/

椎茸、万願寺唐辛子、トマトのアチャール @ ターメリック Turmeric(西宮市甲子園口)

JR甲子園口駅近くのネパール料理店「ターメリック Turmeric」さんのラストオーダーの時間に何とか間に合い、週末ランチタイムのみ供されるスペシャルダルバートを頂くことが出来ました。マスはマトンカレーで頂き、ダルはラハルとチャナのミックスとの事でした。チキンのパクチー炒めも添えられ、茄子とじゃが芋のタルカリは茄子が美味しく仕上げられ、胡瓜とじゃが芋のアチャールは胡麻が良く効いています。青菜炒めとミックス野菜のパコダも含め、どの品も美味しいのですが、この日のお気に入りは、椎茸、万願寺唐辛子、トマトのアチャールでした。キランさんに椎茸はネパールでも食べるのですかとお伺いしたところ、椎茸はあまり無く、違う種類のキノコなら食べますとの事でした。私が小さい頃、田舎の家の裏庭には椎茸を栽培する木が並べられ、菌を植え大きく育つと採っていた覚えがあり、ネパールでも簡単に栽培できそうなのにと、意外な感じを覚えました。web site を巡ってみると、椎茸栽培を導入して田舎の農家の人の現金収入にという流れは、ネパールでも過去も今も有る様です。Mush World 2005, Mushroom Grower’s Handbook 2, Shiitake Cultivation, Part I Shiitake, Chapter 3 Shiitake Cultivation, SHIITAKE LOG CULTIVATION IN NEPAL には、ネパールの野生の椎茸について

Wild Shiitake is known as “Mrige Chyau” in Nepal and the name means “deer mushroom.”  Perhaps the name comes from the look of a deer or its skin.

と記されています。同書によると、出回る野生のキノコのうち5%位が野生の椎茸であり、野生のキノコには有毒なものもあり、年間100~120症例のキノコ中毒が報告されています。人々が燃料に用いるため、椎茸が育つべき森に横たわる木を持って行ってしまうので野生の椎茸も見つけることが難しくなってきていると推察しています。1979年に日本人のWatanabeさんによりQuercusの木を用いて、またKanagawaさんがCeltic treeを用いて椎茸の栽培を実証しましたが、これらの木が手に入りにくいので、その技術はネパールの人々に使われませんでした。2000年に the Center for Agricultural Technology (CAT)が、椎茸栽培の研究プロジェクトを立ち上げました。まずは手に入りやすいどの木が椎茸栽培に向いているのか、どの技術、地域、天候が適しているかの調査です。椎茸の品種によって、適合する木が違うことも明らかになり、どの時期に木を切り、下準備をどうするのが良いのかも調べると書かれています。当時販売先は、ネパール在住の日本人や欧米人が殆どで、ネパール人にとってはまだ人気もなく、高いので、国内市場での需要が限られることが問題とも指摘しています。

それから10年以上経ってどうなったのでしょう。the Kathmandu Postの「SPROUTING SHIITAKES 」の記事では、椎茸栽培に懸ける若者たちが紹介されていますが、

A few young entrepreneurs have started growing shiitake in and around the Valley, but they’ll have to wait a while for the shiitake market to mature.

と、その高い値段と、それに伴う国内市場での需要の小ささの問題は、相変わらず大きな障害になっている様です。

Until the market matures here, the overseas market is an option.

とも書かれていますが、中国等の安価な商品との競争が成り立つはずもなさそうです。

ハルワも付いており、チヤを頂いて帰りました。

ターメリックさんで頂ける美味しいネパール料理の数々は
→「ターメリック Turmeric(西宮市甲子園口)

ターメリック Turmeric

西宮市甲子園口2-24-28
https://twitter.com/turmericrest1
http://www.turmeric-kiran.co.jp/

檸檬、大根、大蒜のアチャール @ ダルバート食堂(大阪市中央区)

お店のTwitterで、檸檬と大根のアチャールを用意しましたとお知らせされていましたので、大阪地下鉄谷町線谷町四丁目駅からほど近い「ダルバート食堂」さんに伺いました。

最近のダルバート食堂での流行りはアチャール作り。それぞれ100円でお出ししております!ピリ辛なので、ダルバートにも、お酒のあてにもぴったりです!

週替わりのダルバートをお願いし、追加でアチャールも追加しました。檸檬 Kaagati ko Achaar は、頂いたことのある「ズーズーダゥ」さんや、「パリワール」さんのものとはまた一味違い、色々な作り方があることを楽しむことが出来る一品です。お替りも頂きました。大根 Mula ko Achaar は、約1ヶ月発酵させたものとのことで、ダルバートに添えられる1週間ほどの発酵のものと食べ比べが出来ます。好みが分かれるかも知れませんが、この1ヶ月ものは大根の漬物好きには堪らない一品です。大蒜 Lasun (Lasoon) ko Achaar は、粒のままの形で仕上げられ、ほくほくとした食感です。この3つはそれぞれに味付けも異なり、更に人参 Gajar ko Achaar も仕込み予定との事です。

お店で頂ける美味しい料理の数々は→「ダルバート食堂(大阪市中央区)」

ダルバート食堂

大阪市中央区内久宝寺町3-3-16
http://dalbhat-shokudo.com/
https://twitter.com/dalbhat_nepal

シークカバーブ @ サンチャイ(宝塚市逆瀬川)

阪急電鉄今津線逆瀬川駅近くのネパール料理店「サンチャイ Sanchai」さんに、ダルバートを頂きに伺いました。マスをマトンでお願いしました。追加に何か出来ますかとお伺いしたところ、他のお客さんから丁度シークカバーブの注文が入ったので、どうですかと勧められました。ネパール料理の一品を期待していたのですが、折角ですので美味しく頂きました。ダルバート以外のネパール料理もさり気なく登場する日を待ちましょう。最後にチヤも頂いて帰りました。

お店で頂ける美味しい料理の数々は
→サンチャイ Sanchai (宝塚市逆瀬川)

サンチャイ Sanchai

宝塚市逆瀬川1-11-1 アピア2 1F

ダルバート @ ナラヤニ narayani(西宮市)

阪神西宮駅近くの「ナラヤニ narayani」さんに久しぶりに伺い、ランチのダルバートを頂きました。サラダとスープがまず供されますが、かわりにアチャールの一品でもあればと、つい思ってしまいます。1年4ヶ月ぶりですが、器と各料理の配置は変わってなさそうです。

まずは前回のダルバート、そして今回のダルバートです。マスはドライタイプのチキンで、ダルが前回は「豆カレー」という印象でしたが、今回の方が豆の味を楽しめる味付けです。ドリンクも付いていますので、ラッシーをお願いしました。

阪神電鉄阪神本線西宮駅近くのお店で頂ける美味しい料理の数々は
→「ナラヤニ NARAYANI (西宮市)」

ナラヤニ narayani

西宮市戸田町3-30

ミントのアチャール @ “few” インド&ネパール料理レストラン(川西市平野)

能勢電鉄平野駅前の「few インド&ネパール料理レストラン」さんのダルバートは、定期的に頂きに伺いたくなる一皿です。この日もマスはマトンで供して下さいました。いつも、味付けに魅了されます。サグは、季節に応じて使う野菜が変わり、この日は蔓紫と小松菜のミックスで、いつも並ぶマチャコアチャールは、材料である煮干しの良いのが手に入らなかったとの事で無く、畑からスタッフの皆さんで摘んできたミントがアチャールに仕上げられていました。大根のアチャールは、シェフのディップさんが固いもの、発酵が進んだ大根がお好きではないようで、いつも細切りでさっぱりした一品が供されます。他にも、じゃが芋は新じゃが等、一品一品が魅力的ですが、その魅力がまだまだお客様に十分伝わっていないかも知れません。食後に、以前のシェフ、バスさんがネパールからのお土産で持って来られたマンゴーを頂きました。チヤも最後にお願いしました。

fewさんで頂ける美味しいネパール料理は
→「”few” インド&ネパール料理レストラン(川西市平野)」

”few” インド&ネパール料理レストラン

兵庫県川西市平野3-3-24ルームス1F
https://ja-jp.facebook.com/kawanishi.few/