水牛仕様からマトン仕様に戻ったダルバートセット @ アサン Asian Garden Dining ASAN(高槻市)

水牛肉の入手が難しくなったとのことで「アサン Asian Garden Dining ASAN」さんのディナーメニュー『ネパールダルバートセット Nepali Dal Bhat set』が、水牛仕様からマトン仕様に戻りました。この日のダルは、マスとチャナのミックス、水牛カリーがマトンカリーに変更、バフチョイラがマトンチョイラに変更、アルタマボリ、ネワリスタイルのミックスアチャール、ブテコサグ、パパドゥ、ゴルベラコアチャール、スライス野菜が並びます。デザートとチヤも頂きました。

JR高槻駅近くのお店で頂ける美味しい料理の数々は、「ヴウェチェ(ボエチェ)Bhwe Chhen」さん、「アジア村 असन アサン ネパール / ネワーリアジア料理レストラン」さん時代も含め
→「アサン Asian Garden Dining ASAN(高槻市)」

Asian Garden Dining ASAN
アジアンガーデンダイニング アサン

高槻市芥川町 1-7-25

https://www.instagram.com/asan_osaka/

ネワール語の Juju dhau は なぜズーズーダウと聞こえるのでしょう

バクタプル भक्तपुर Bhaktapur の名物ヨーグルトは、The King of Yoghurt という意味のネワール語(ネパール・バサ)から जुजु धौ Juju dhau と呼ばれ、日本では『ズーズーダウ』、『ズーズーダゥ』として知られています。その日本語表記に関して「日本ではどういうわけかズーズーと訛って名前が広まってしまった」ので『ジュジュドウ』という表記にすべきであるとのご意見があります。

言語学や発声学の専門家ではありませんが、日本ではなぜ『ズーズーダウ』として広まったか、少し謎解きをしてみます。個人的な素人の見解ですので、専門的な立場からのご意見をいただければ幸いです。

ネワール語ですので、ネワールの方にまずお聞きせねばなりません。ネワールの方とネワール以外の方の発音の違いにも興味があります。日本在住のネパールの方(池田市の「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんの関係者は除く)に、日本語の表記で次の4つのうちどれが一番ネワール語の Juju dhau の発音に近いかを私が実際に発音し、日本語表記も示して尋ねてみました。

①ジュジュドウ、②ズズドウ、③ズズダウ、④ズーズーダウ

<Case 1> 京都府 ネワール ④
「ジュジュとは発音しない。」
<Case 2> 大阪府 ネワール ④
<Case 3> 大阪府 ネワール ③
「ジュジュとは発音しない。ズはウをあまり発音しない感じ。」本人様に実際に発音していただくと ④のズーズーと聞こえたのでその旨お伝えすると、意識した短めのズズの発音をし直されました。
<Case 4> 兵庫県 ネワール以外 ②または③または④
<Case 5> 兵庫県 ネワール以外 ②または③
<Case 6> 京都府 ネワール以外 ②または③

どうやらネワールの方は ④のズーズーダウが一番自然に聞こえる様です。短母音の/u/として ③のズズダウを意識しつつも、実際の発音の上ではズーズーダウと少し伸びて聞こえる< Case 3> の様な場合も含みます。関西圏に在住の方々ですので、関東圏やその他の地域にお住いのネワールの方がどう答えられるのか興味があります。

YouTube には Bhaktapur の Juju dhau を紹介する動画が沢山アップされています。話者がネワールの方かネワール以外の方かははっきりしませんが、その中の発音を聞き取ってみましょう。【B’s動画レコーダーPro】を用い、動画を録音、編集し、”Juju dhau” の発音のみを抽出します。その .wavファイルを【SUGI Speech Analyzer】に取り込み、音声波形として表示させました。同ソフトではフォルマント解析なども可能ですがここでは割愛いたします。

KING OF YOGURT | जुजु धौ | JUJU DHAU | BEST YOGURT recipe | Nepali Food Recipe

では、Juju Dhau の説明のために Juju とDhau が別々に発音されている場面があり、その”juju”の発音は『ズーズー』に聞こえます。

 भक्तपुर स्पेसल् जुजु धौ | JUJU Dhau- King Of Yogurt | How to make Curd At Home | Dahi Banaune Tarika の中でのJuju Dhau の発音は『ズーズーダウ』に聞こえ、

Original Juju Dhau test の中でのJuju Dhau の発音は『ズズダウ』または『ズーズーダウ』に聞こえ、

Homemade JUJU Dhau| Homemade curd| Bhaktapur special JUJU dhau at home| の中でのJuju Dhau の発音は『ズズドウ』または『ズーズードウ』に聞こえ、

Homemade Bhaktapur Juju Dhau の中での Juju Dhau 発音は『ズズダウ』または『ズーズーダウ』に聞こえます。

Juju の母音 /u/ は確かに短母音ですが、ネワール語の母音は独特な傾向、すなわち短母音が長母音に比べてその発音が変化しやすいことがよく知られています。Friedman らは、短母音の数は長母音の数より少ないにも関わらず、短母音は長母音より不安定で、母音あたりの識別可能な変異はより多く、音声表現においてより特異的な傾向を示すとして、その傾向を図で示しています。Friedman L.C. et al.   On the variants of Newari vowels: A study in phonological nonalignment  Work Papers of the Summer Institute of Linguistics, University of North Dakota Session.  Vol 27, Article 5. 1983

その短母音を発音の脆弱性から、 1. Invariant short vowels ほとんど発音が変化しない短母音 /i/、2. Short vowels vulnerable primarily to preceding consonants 先行する子音によって発音が変化する短母音、3. Short vowels vulnerable both to preceding consonants and to following vowels 先行する子音や後続の母音によって発音が変化する短母音、の 3つに分類しています。

Though the number of short vowels is smaller than the number of long vowels, short vowels are considerably less stable than long vowels, have a larger number of discriminable variants per vowel, and tend to be even more idiosyncratic in their phonetic manifestations. The set of variants with which we are concerned has been given in Figure 2.
If we consider short vowels in terms of the types of environments in which they are vulnerable to vowel quality modification, there are three sets:  1. Invariant short vowels, 2. Short vowels vulnerable primarily to preceding consonants, and 3. Short vowels vulnerable both to preceding consonants and to following vowels.

2. Short vowels vulnerable primarily to preceding consonants 先行する子音によって発音が変化する短母音の例として、まさしく Juju が例として示されており、/juju/の2つの母音/u/ は[ü]として発音されます。

/u/ is realized as [ü] in one example, the noun, /juju/ ‘king’.
/juju/  [ʥüʥü] king
Both vowels in /juju/ are [ü].  The first is fronted by the surrounding
palatals and the second would appear to be an echo of the first. This is
one instance in which /u/ appears to respond to the influence of a
following consonant.

Juju の2つの/u/の発音が、本来の後舌母音[u]から中舌母音[ü]に変わることが指摘されています。

上の逆台形の図の縦軸は、舌と硬口蓋との隙間を示しており、上ほど狭く「狭」(舌が硬口蓋に一番近い)、舌に行くに従って広くなり「反狭」、「半開」、「開」となります。横軸は舌の位置を表しており、左ほど前部にある「前舌」、右に行くに従って後ろに移動し「中舌」「後舌」となります。滝口哲也編著.  音声(上)日本音響学会編 音響学講座 6 コロナ社

日本語における中舌母音と言えば、出雲地方や東北地方に伝わるズーズー弁がよく知られています。今回教えを請うたネワールの方も、ズーズー弁を知っておられました。

juju の 最初の中舌母音 /ü/ の舌位置は本来の/u/より前に出て、2つ目の/ü/はその残響のように発せられると記されていますので、それに挟まれた /ʥ/ は必然的に舌や口唇をあまり動かさない「ズ」が「ジュ」より発声し易くなります。このことは、ズーズー弁の「スースー」、「ズーズー」の発音の際の舌の位置関係に関連しそうです。高田正治 文章朗読における調音上の特徴について 国立国語研究所報告 65 113-155 1980

別の機会に記録した同一発話者による[SU:SU],[ZU:ZU]の調音時(このX線映画の資料孤のそれとほぼ同じ発話速度の)におけるダイナミックパラトグラム(動的口蓋図)によれぽ,舌の最高点と関係のふかい中舌の両脇部分と,上歯の裏側・歯茎・口蓋との接触状況は[SU:SU],[ZU:ZU]の両者とも,第1音節のはじめから第2音節のおわりまで不変であり,その間,舌端付近でわずかな変化がみられるだけである。

ネワール語 juju の母音の発音 /u/ は中舌母音となり、日本のズーズー弁と共通の特徴を有し、舌をあまり動かさずに全体を発音するには「ジュジュ」より「ズズ」の方が自然で容易です。また、短母音でありながら、第2音節は第1音節の残響のよう発音すると、本来は「ズズ」かもしれませんが「ズーズ」または「ズーズー」と、まさしく「訛って」聞こえるのは不思議ではありません。もちろん長母音として意識的に「ズーズー」と伸ばして発音するとネパール語で別の意味になってしまいます。

最後に名古屋の「タルカリ TARKARI」さんの『ズーズーダウ』についての文章を引用いたします。

ズーズーダウはバクタプルという街の名物で、クリームチーズのような濃厚なヨーグルトです。⁡これも数人のコアなファンがいるタルカリの隠れた名物のひとつです。つくるのが少し手間なのでいつも隠れています。今回 1年ぶりにつくりました。

⁡ズーズーダウはネパールに行ったら食べてもらいたいもののひとつです。そして、バクタプルはネパールに行ったら訪れて欲しい場所のひとつです。⁡⁡

⁡ということは、ネパールに行ったらバクタプルでズーズーダウを必ず食べてもらいたいということです。⁡

ちなみに、正しい発音はジュジュドウというみたいですが、日本語表記ではズーズーダウがメジャーなのでタルカリでもズーズーダウと言っています。「ズーズーダウ」でも通じるので。

ハリヨラスン入りゴルベラコアチャール @ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんの週末スペシャルダルバートです。ダルは、マス、ムスロ、ムング、チャナのミックス、マスはチキン、タルカリは大根とじゃが芋です。アチャールは 3種類、果物シリーズはパイナップルのアチャール、タンドールで焼いた 3色のパプリカのアチャール、葉にんにく ハリヨラスン入りのトマトのアチャールは唐辛子がよく効いています。青菜炒め、パパドゥ、小魚と人参も添えられています。ズーズーダウとチヤも頂きました。

阪急宝塚線池田駅すぐのお店で頂ける、美味しい料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」

ネパールのごちそう
jujudhau
ズーズーダゥ

池田市室町 1-3

https://ja-jp.facebook.com/jujudhaunepal/
https://www.instagram.com/jujudhau/?hl=j

大根とカリフラワーのアチャール添えのベジダルバート @ ダルバート食堂(大阪市中央区)

「ダルバート食堂」さんへ伺い、ベジダルバートに、大根とカリフラワーのアチャール、グンドゥルックのアチャール、檸檬のアチャール、ピーナッツのアチャールを追加でお願いしました。ダルはいつものマス、ムスロ、ムング、ラハルのミックス、じゃが芋、人参、キャベツ、枝豆のタルカリ、大根のアチャール、トマトのアチャール、生野菜、青菜炒めが並びます。追加のアチャールもターリーに一緒に盛ってみました。ズーズーダウとチヤもさらに追加で頂きました。

大阪メトロ谷町線谷町六丁目駅、空堀商店街からも近い、お店で頂ける美味しい料理の数々は
→「ダルバート食堂(大阪市中央区)」

ダルバート食堂

大阪市中央区谷町 6丁目13-6

http://dalbhat-shokudo.com/
https://twitter.com/dalbhat_nepal
https://www.instagram.com/dalbhat_shokudo/

GW スペシャルミールス @ ニタカリバンチャ Nithakali Bhanchha(大阪市中央区)

「ニタカリバンチャ Nithakali Bhanchha 」さんへ伺い、『GW スペシャルミールス』をオプションのチキンシャクティと海老のコロンブを追加でお願いしました。ベジタブルプラオとバスマティライスの周りに、スナップえんどうと茄子のサンバル、トゥールとマスールのダル、フレッシュとまとの冷やしラッサム、きゅうりのコロンブ、グリーンチャトニ、紫芋のパコラ、宇和ゴールドのピックル、かぶらのクートゥ、春キャベツのポリヤル、シュリカンドが並びました。マサラチャイも追加で頂きました。

大阪メトロ谷町線天満橋駅近くのお店で頂ける美味しい料理の数々は
→「ニタカリバンチャ Nithakali Bhanchha (大阪市中央区)」

ニタカリバンチャ
Nithakali Bhanchha

大阪市中央区内淡路町 2-2-1

htpps://twitter.com/nitanitacurry
https://ja-jp.facebook.com/nitamasara/

 

タカリセット Thakali Set @ ハーブスパイスキッチン Herbal Spice Kitchen 生野店(大阪市生野区)

インネパ店のダルバート探し、細々と続きます。最寄り駅が大阪メトロ千日前線北巽駅になる「ハーブスパイスキッチン Herbal Spice Kitchen」さんへ伺いました。ランチメニューにもダルバートが載っていますが、ディナーメニューに載っているタカリセット Thakali Set を他にお客さんが居られませんでしたのでお願いしました。ダルはマス、ムスロ、ムング、チャナのミックスと思われ、マスはマトンカリーで頂きました。じゃが芋、ブロッコリー、蓮根、グリーンピースのタルカリ、ダヒ、菜の花のブテコサグ、アルコアチャール、パパドゥ、胡瓜のスライス、ムラコアチャール、ゴルベラコアチャールが並びました。追加でチヤも頂きました。

ハーブスパイスキッチン
Herbal Spice Kitchen

大阪市生野区巽北 4-13-22

mini バトゥーラを楽しむタパさんの気まぐれスペシャル @ Manakamana マナカマナ(大阪市中央区)

「マナカマナ Manakamana」さん、GWのスペシャルメニューとして『mini バトゥーラを楽しむタパさんの気まぐれスペシャル』を用意されました。登場したターリーには mini バトゥーラ、骨付きマトンカリー、野菜のパコラ入りダヒカリー、茄子キーマ、チャナマサラ、チキンチョイラ、荏胡麻のチャトニ、大根のアチャールが並びました。バトゥーラにチャナマサラを挟み、チョレバトゥーレ Chole Bhature、茄子キーマを挟み、キーマバトゥーレを味わいました。チヤも頂きました。

大阪メトロ堺筋線北浜駅近くのお店で頂ける美味しい料理の数々は
→「マナカマナ Manakamana (大阪市中央区)」

ネパール・インド料理
マナカマナ Manakamana

大阪市中央区平野町1-6-10
サンケン北浜ビル地下1階

http://manakamana.jp/
https://twitter.com/ManakamanaOsaka 

筍尽くしのスペシャルダルバート @ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さん、この週末に用意されたのは、筍尽くしのスペシャルダルバートでした。ダルは、マス、ムスロ、ラハル、チャナのミックス、マスはチキン、タルカリは、じゃが芋、筍、黒目豆のアルタマボリでした。アチャールは 3種類、果物シリーズはレッドキウイと、その食感に合わせるために煮たりんごとフレッシュなりんごのミックスアチャールです。筍のアチャールが 2種類、よく発酵した筍のアチャールとフレッシュな筍のアチャールです。パパドゥと青菜炒め、ご飯の上にも筍が添えられています。ズーズーダウとチヤも頂きました。

阪急宝塚線池田駅すぐのお店で頂ける、美味しい料理の数々は
→「jujudhau ズーズーダゥ(池田市)ネパールのごちそう」

ネパールのごちそう
jujudhau
ズーズーダゥ

池田市室町 1-3

https://ja-jp.facebook.com/jujudhaunepal/
https://www.instagram.com/jujudhau/?hl=j

ダルバート @ ネパール家庭料理 タンドールバル Dal bhat(岡山市北区)

山陽自動車道岡山 IC からほど近く、岡山商科大のすぐそばにある「ネパール家庭料理 タンドールバル Dal bhat」さんへ伺いました。店名にも使われているダルバートがメニューに載っており、お願いしました。ダルはマス、ムスロ、ムング、ラハル、チャナのミックスと思われ、マスは骨付きチキンのククラコマス仕様、タルカリは、ブロッコリー、じゃが芋、カロチャナです。じゃが芋、人参、胡瓜のアチャールと、ほうれん草のブテコサグ、パパドゥが並びました。食前のサラダ、食後のチヤも頂きました。

ネパール家庭料理 タンドールバル Dal bhat

岡山市北区津島京町 3-3-20

https://www.instagram.com/p/CpPyVArPRiR/

よく発酵したカリフラワーと大根のアチャールと筍のアチャール添えダルバート @ シムラン SIMRAN(箕面市)

「シムラン SIMRAN」さんでダルバートを頂きました。ダルはムスロとムングのミックス、マスは骨付き皮付き山羊肉のカリー、ブテコサグは小松菜です。山羊のブタン、よく発酵したカリフラワーと大根アチャール、筍のアチャールが並びました。食前にはスープ、食後にはチャイプリン、チヤが添えられました。

国道171号線牧落交差点近くのお店で頂ける美味しい料理の数々は
→「シムラン SIMRAN (箕面市)」

インド料理 シムラン SIMRAN

箕面市牧落 5-5-22

http://curry-simran.com/
https://www.instagram.com/simran_restaurant/?hl=ja