マトンダルバート @ インド・ネパール料理 ソニヤ SONIYA 京都八条店(京都市南区)

インネパ店のダルバート探し、京都を重点探索です。web 検索で、東寺にほど近い「インド・ネパール料理 ソニヤ SONIYA 京都八条店」さんのメニューにダルバートが載っていることを知り、初めて伺いました。確かに、ベジ、チキン、マトンの 3種類のダルバートが用意されています。マトンでお願いし、まずお決まりのサラダが供されます。登場したダルバート、ダルはマス、ムスロ、ムングのミックス、マトンカリーは骨付き皮付き肉が使われた Khasi ko Jhol Masu で、共にネパール仕様でした。よく発酵したムラコアチャール、サグブテコ、メニューにはアルゴビと記されていましたが、じゃが芋、カリフラワーの他に人参、インゲン、ブロッコリーも使われたタルカリ、人参と胡瓜のスライス、パパドゥが添えられています。ソフトドリンク付きですのでチヤを頂きました。

インド・ネパール料理 ソニヤ SONIYA
京都八条店

京都市南区八条坊門町 6-7

チキンセクワ付きのダルバート @ カフェレストラン OA(京都市上京区)

「カフェレストラン OA」さんで久しぶりにダルバートを頂きました。ランチタイムが過ぎても通し営業をされており、ディナーメニューからの注文です。登場したダルバート、ダルはマス、ムスロ、ムングのミックス、マスはチキン、新たにチキンセクワが加わっています。サグブテコとよく発酵したムラコアチャール、サラダとパパドゥも添えられています。デザートとチヤも付いています。

千本丸太町近くのお店で頂ける美味しい料理の数々は
→「カフェレストラン OA (京都市上京区)」

カフェレストラン OA
Cafe Restaurant OA (Once Again)

京都市上京区千本下立売下ル小山町 890 SAKIZO千丸ビル 1F

https://caferestaurantoa.com/
https://www.facebook.com/Cafe-Restaurant-OA
https://www.instagram.com/cafe_restaurant_oa/

ダルバート @ レストラン ミトチャ Restaurant Mithocha ネパール インド料理 (京都市伏見区)

web を検索していると近鉄京都線伏見駅近くの「レストラン ミトチャ ネパール インド料理 Restaurant Mithocha Nepali Indian Cuisine」さんのメニューにダルバートセットがあるのを見つけ、初めて伺いました。しかし店内のランチメニューにも、ディナーのメニューブックにもダルバートは見当たりません。店主にダルバートはもう提供していないのか尋ねたところ、以前は確かにメニューに載せていたが、今は載せておらず、今後についてはこれからメニューを考え直すところだそうです。他にお客さんが居られない時間帯でしたので、ダルとバートで良ければ作ることが出来るとのことで是非にとお願いしました。ネパールの食堂で出てきそうな良い雰囲気のダルバートが登場しました。ダルはムスロ、ムング、チャナのミックスが Nepali style で供され、カリフラワー、ブロッコリー、じゃが芋、インゲンのタルカリ、サグブテコ、ゴルベラコアチャール、アルアチャールが並びます。手際よくすぐに出せるということは賄いで食べておられるのと同じなのかもしれません。チヤも追加でお願いしました。

レストラン ミトチャ
ネパール インド料理
Restaurant Mithocha
Nepali Indian Cuisine

京都市伏見区深草柴田屋敷町 23-120

 

ダルバート @ ブッダキッチン Buddha Kitchen (大阪市生野区)

JR大阪環状線桃谷駅と寺田町駅から同じくらいの距離の場所にある「ブッダキッチン Buddha Kitchen」さんでもダルバートを供されていると検索で知り、初めて伺いました。ディナーのメニューブックの中に、「ダルバートセット」として記されています。他にお客さんが居られない時間にうかがいましたので、Nepali style でとお願いはしてみました。ダルは豆の形は残っておらず、味もグレイビーの味しかしませんので、使われている豆の種類が分かりかねましたが、どうやらムスロの様です。マスのチキンも同じくグレイビーの味です。アルジラとかではなく、潔くフライドポテトが添えられ、唯一、キャベツ、じゃが芋、胡瓜のアチャールが Nepali style でした。チヤも頂きました。

ブッダキッチン
Buddha Kitchen

大阪市生野区勝山南 2-8-6

トゥクパ Thukpa @ カトマンズダイニング Kathmandu Dining (神戸市中央区)

「カトマンズダイニング Kathmandu Dining」さんへタカリカナ Thakali Khana を頂くつもりで伺ったのですが、トゥクパ Thukpa も出せるとのことでしたのでお願いしました。トマトベースの今まで頂いたことの無いタイプでした。少し間があいたうちに、店内の座席配置がかわっていました。ネパール人の若者たちはいつも、お皿に盛られた赤いものを食べているので、店主に何かと尋ねますと、チャトパテ Chatpate とのことでした。この日も若い女性 2人連れがチャトパテ、パニプリ、モモと頼んでいました。次回は、その辛いらしいチャトパテも頂きましょう。

阪神電鉄元町駅直結元町プラザ B1にあるお店で頂ける美味しい料理の数々は
→「カトマンズダイニング Kathmandu Dining(神戸市中央区)」

カトマンズダイニング
Kathmandu Dining

神戸市中央区元町通 2-9-1 元町プラザ B1F

ダルバート 2022年2月 @ Art & NEPAL アート & ネパール(尼崎市)

東京にも出店された「Art & NEPAL アート & ネパール」さん、東京店が営業の時は尼崎店はお休みだそうです。運良く尼崎店営業の日に訪れました。マトンブタン Bhutan もメニューには載っていますが、この日は用意が無いとのことでした。ダルバートをお願いしました。お皿が変っています。ダルは、マス、ムスロ、ムング、ボリのミックス、マスのチキンカリーは「カレー&ナン」タイプ、サグブテコ、マショウラとじゃが芋のタルカリ、南瓜、キャベツと人参、大根と胡瓜はヨーグルト和えです。食後のチヤも付いています。

阪急電鉄神戸本線塚口駅近くのお店で頂ける美味しい料理の数々は
→「アート & ネパール Art & NEPAL(尼崎市)」

Art & NEPAL
アート & ネパール

尼崎市塚口町 1-14-21

https://www.facebook.com/Art-Nepal-1050561828445844/

 

マハー シヴァラートリー Maha Shivaratri 2022 @ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ (池田市)

2022年のマハー シヴァラートリー Maha Shivaratri は3月1日から3月2日にかけてです。「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さん、昨年はお祝いのサマエバジを用意されましたが →「マハ シバラトリ Maha Shivaratri 2021 @ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ (池田市)」、今年はスペシャルダルバートでお祝いです。中央の小さな匙で पञ्चामृत Panchamrit がまず供されました。上述の昨年の記事の中で、マハ シバラトリでシヴァ神に捧げるシヴァ神の好物について記しましたが、HIMALAYAN TREKKERS の 2022年2月21日付け「Maha Shivaratri In Nepal」の記事の What do people do on Shivaratri? の項で、ミルク、ジャガリ、ギー、蜂蜜、ヨーグルトの 5つからなる、パンチャムリットが記されています。

Even though most women fast—unmarried to find a good spouse and married to extend their husbands’ lives—men do as well. For devotees, Shivaratri starts with a ritual bath in the morning, followed by taking Darsan of Lord Shiva in temples, offering milk, Panchamrit (Milk, Sugar, Ghee, Honey, curd), bananas, sandalwood paste, white and yellow flowers, bel leaves(stone apple) etc. People chant special Shiva-pleasing mantras to perform pooja on this auspicious day. They also donate food and money to Sadhus or the beggars.

同記事では、シヴァ神の”spiritual gift”として Ganja (マリファナ)や Datura (シロバナチョウセンアサガオ)に触れ、人々がこの日に用意するスウィーツとして Bhang Laddu も紹介されています。それに因み、ヘンプシード Hemp seeds のアチャール、Bhang ko Achar バンコアチャールも昨年に続き登場です。味の調整のためじゃが芋が少し加わっています。ヘンプシード(麻の実)は日本の大麻取締法の規制外です。

パンチャムリットのパーンツは 5を表しますので、この日は 5に拘った構成となっています。ダルは、マス、ムスロ、ラハル、チャナ、ガハットの 5種類のミックス、マスはチキン、タルカリはカリフラワー、じゃが芋、ブロッコリー、椎茸、南瓜の 5種類の野菜です。アチャールは 3つ並びます。果物シリーズは、蜜柑、無花果、林檎、パイナップル、レモンピールの 5種類の果物が使われています。皮の部分が中心の胡瓜のアチャールは程よい発酵具合です。もう一つが前述の麻の実のアチャールです。サグブテコ、パパドゥも添えられ、ご飯の上にはカリフラワーのタンドール焼きが載ります。最後の一皿だった様で、他のお客様に提供されたもっと大きなカリフラワーは無くなっていました。食後にズーズーダゥとチヤも頂きました。

阪急宝塚線池田駅すぐのお店で頂ける、美味しい料理の数々は

 

 

 

 

 

 

 

赤インゲン豆と長芋のカリーとダルバート @ ネパール食堂 バルピパル BARPIPAL(茨木市)

「ネパール食堂 バルピパル BARPIPAL」さんでは、ダルバートに日替わりカレーを追加することが出来ます。ある日の 3種類の日替わりカレーの一つがラジマ(赤インゲン豆)と長芋 Rajma ra Tarul ko Tarkari でしたのでお願いしました。開店当初は単一の豆のダルでしたが、最近はもっぱらミックスダルです。この日は、マス、ムスロ、ムング、チャナ、ボリ、ラジマが使われていた様です。2種類の発芽ケラウと大根のアチャールには小魚が添えられ、アルジラも並び、ゴルベラコアチャールも供されますが、本日のカレーセットと共通ですので、辛口ソースの位置づけになってきた様です。結構辛く仕上げてあります。『本日のカレー』の説明に、「カレーは辛くありません。チャツネ(辛口ソース)を別添えしています。」と記されています。ランチタイムにはチヤも付きます。

他のお客さんも帰られた後でしたので少し店主ラワットさんとお話ししました。日替わりカレーは、「カレー」を求めて来られるお客さんのニーズに合わせた、満足して頂ける味付けの方向性の様です。「カレーは辛くありません。」と記されているものの、ラジマタルールは刺激的な味わいでした。ダルの味付けも同じ方向性の様に感じます。

阪急京都線茨木市駅近くのお店で頂ける美味しい料理の数々は
→「バルピパル BARPIPAL ネパール食堂(茨木市)」

ネパール食堂 バルピパル
BARPIPAL

茨木市元町 8-17

https://www.instagram.com/_barpipal_/?hl=ja

 

 

ネパールセット Nepali Set ダルバート @ デリー DELHI (大阪市西区)

関東に比べダルバートがメニューに載っているお店の数が少ないので、インネパ店のダルバート探しは苦労します。この日は何とか検索して見つけた「デリー DELHI」さんへ初めて伺いました。お店の名前はデリーですが、インドとネパールの国旗が掲げられ、スタッフはトピを被ったネパールの方です。メニューに「ネパールセット Nepali Set」と記されたダルバートが載っています。ネパール風チキンカレーと記され写真もそれらしきカリーが写っています。お決まりのサラダとスープがまず供され、登場したダルバートは、ダルはホール係のお兄さんは答えてくれませんでしたが、おそらくムスロとムングのミックスです。ネパール風チキンカレーは何処へ行ったのか、ナンにあうタイプのバターチキンカレーで、ぐるぐる付きです。アルコアチャール、チキンテッカも添えられていました。食後のチヤも付いています。

デリー DELHI

大阪市西区新町 1-29-18 コート新町 1F

日本のインド・ネパール料理店 小林真樹著 阿佐ヶ谷書院

日本のインド・ネパール料理店

小林真樹著
阿佐ヶ谷書院
2022年3月1日初版発行

発売日である2月24日に心待ちにしていた本書が配達されました。
「おわりに」で著者の小林真樹氏が以下のように記されています。

現代日本のインド料理店の主たる担い手が、インド人ではなくネパール人であるという事実は今や広く知れ渡っています。しかしネパール人の経営するインド飲食店、つまりインド・ネパール料理店(しばしばインネパ店と略されます)は、インド人ではない事で亜流視され、その総数に比して料理や動向が顧みられる事も、フォーカスされる事もありませんでした。しかしそこには現代日本のインド料理店像を象徴する動態が確かに見られ、深堀りしていくうちに単にインド人の代替ではない豊かで独自の食文化の広がりや、それを支えるネパール人オーナーやコックたちのたくましくも人間臭い魅力が沁みてきます。こうした動向や実態を紹介したいと思ったのが、本書執筆の主たる動機です。

北から南までのインド・ネパール料理店のネパール人オーナーやコックさんたちの物語が記されています。

コラム「越境するダルバート」では、ダルバートという呼称がいつ頃から日本で使われるようになったか、またダルバートではなくカナセットなどの呼称を使う店もなぜ多いのかなど興味深い話が並び、

元来看板すらないバッティで単に空腹を満たすだけの存在だったダルバートは、やがて従来持つイメージを脱却し、タメル地区でチャレスの皿に載せられて提供されるご馳走と化した。そうしたイメージの越境に加えて、国境を越えた日本ではやがて人種の壁を越えたインド人コックによって日本人に提供されるメニューとして作られるようになる。本国ではあまりにも身近過ぎて「カナ」や「パート」など複数の呼び名が併存し、非統一だった呼称が日本人の間で「ダルバート」の呼称に収斂され、一メニューとして提供されるようになる。我々のテーブルの前で食べられるのを待つその一皿は、形や味を変え、様々な境や壁や概念を越えて今、そこに存在しているのである。

と締めくくられています。

コラム「ネパール人の店名考」では

良くも悪くも文字に込める思い入れが過剰な日本人に比べ、ネパール人のそれはあまりにもあっさりしていて驚かされる。特に店名に関して、我々日本人からすると狙いもゲン担ぎも熱い想いもなく、そのあっさり具合はまるでその対象への情熱の欠如をすら感じさせるものがある。その辺り、当のネパール人たちは一体どう思っているのだろう。

から始まり、店名についての様々な考察が綴られています。

さらに最後には、
『日本のインド・ネパール料理店の成り立ち』が、
①草創期~ネパール人の来日
②増殖期~玉石混交と試行錯誤の時代
③成熟期~ネパール料理店の成立と今後の動向
の各章でまとめられていますが、ネパールの食文化も含めた文化を語る上でのカーストの問題や、社会情勢の変化の歴史を語る上でのマオイスト運動の話など、避けて通れない話にも触れられています。

関西のインド・ネパール店も『絢爛たる美食世界~京都・大阪・兵庫』と題して、「ヤク&イエティ Yak & Yeti」さん「アジアンガーデンダイニング アサン Asian Garden Dining ASAN」さん「ネパール創作料理 シュレスタ Shresta」さん「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さん「ナラヤニ NARAYANI」さん、京都の 5つの「タージマハル」さん(ナマステ・タージマハル、タージマハル・エベレスト、ニュー・タージマハルエベレスト、バグワティ・タージマハル、エス・タージマハル)が取り上げられています。

マオイスト運動に関する書籍は
→「現代ネパールの政治と社会-民主化とマオイストの影響の拡大(南真木人、石井溥編集) 明石書店」

ネパールのカーストの文化人類学的考察の書籍は
→「みんなが知らないネパール 文化人類学者が出会った人びと 三瓶清朝著 尚学社」