赤インゲン豆と長芋のカリーとダルバート @ ネパール食堂 バルピパル BARPIPAL(茨木市)

「ネパール食堂 バルピパル BARPIPAL」さんでは、ダルバートに日替わりカレーを追加することが出来ます。ある日の 3種類の日替わりカレーの一つがラジマ(赤インゲン豆)と長芋 Rajma ra Tarul ko Tarkari でしたのでお願いしました。開店当初は単一の豆のダルでしたが、最近はもっぱらミックスダルです。この日は、マス、ムスロ、ムング、チャナ、ボリ、ラジマが使われていた様です。2種類の発芽ケラウと大根のアチャールには小魚が添えられ、アルジラも並び、ゴルベラコアチャールも供されますが、本日のカレーセットと共通ですので、辛口ソースの位置づけになってきた様です。結構辛く仕上げてあります。『本日のカレー』の説明に、「カレーは辛くありません。チャツネ(辛口ソース)を別添えしています。」と記されています。ランチタイムにはチヤも付きます。

他のお客さんも帰られた後でしたので少し店主ラワットさんとお話ししました。日替わりカレーは、「カレー」を求めて来られるお客さんのニーズに合わせた、満足して頂ける味付けの方向性の様です。「カレーは辛くありません。」と記されているものの、ラジマタルールは刺激的な味わいでした。ダルの味付けも同じ方向性の様に感じます。

阪急京都線茨木市駅近くのお店で頂ける美味しい料理の数々は
→「バルピパル BARPIPAL ネパール食堂(茨木市)」

ネパール食堂 バルピパル
BARPIPAL

茨木市元町 8-17

https://www.instagram.com/_barpipal_/?hl=ja

 

 

ネパールセット Nepali Set ダルバート @ デリー DELHI (大阪市西区)

関東に比べダルバートがメニューに載っているお店の数が少ないので、インネパ店のダルバート探しは苦労します。この日は何とか検索して見つけた「デリー DELHI」さんへ初めて伺いました。お店の名前はデリーですが、インドとネパールの国旗が掲げられ、スタッフはトピを被ったネパールの方です。メニューに「ネパールセット Nepali Set」と記されたダルバートが載っています。ネパール風チキンカレーと記され写真もそれらしきカリーが写っています。お決まりのサラダとスープがまず供され、登場したダルバートは、ダルはホール係のお兄さんは答えてくれませんでしたが、おそらくムスロとムングのミックスです。ネパール風チキンカレーは何処へ行ったのか、ナンにあうタイプのバターチキンカレーで、ぐるぐる付きです。アルコアチャール、チキンテッカも添えられていました。食後のチヤも付いています。

デリー DELHI

大阪市西区新町 1-29-18 コート新町 1F

日本のインド・ネパール料理店 小林真樹著 阿佐ヶ谷書院

日本のインド・ネパール料理店

小林真樹著
阿佐ヶ谷書院
2022年3月1日初版発行

発売日である2月24日に心待ちにしていた本書が配達されました。
「おわりに」で著者の小林真樹氏が以下のように記されています。

現代日本のインド料理店の主たる担い手が、インド人ではなくネパール人であるという事実は今や広く知れ渡っています。しかしネパール人の経営するインド飲食店、つまりインド・ネパール料理店(しばしばインネパ店と略されます)は、インド人ではない事で亜流視され、その総数に比して料理や動向が顧みられる事も、フォーカスされる事もありませんでした。しかしそこには現代日本のインド料理店像を象徴する動態が確かに見られ、深堀りしていくうちに単にインド人の代替ではない豊かで独自の食文化の広がりや、それを支えるネパール人オーナーやコックたちのたくましくも人間臭い魅力が沁みてきます。こうした動向や実態を紹介したいと思ったのが、本書執筆の主たる動機です。

北から南までのインド・ネパール料理店のネパール人オーナーやコックさんたちの物語が記されています。

コラム「越境するダルバート」では、ダルバートという呼称がいつ頃から日本で使われるようになったか、またダルバートではなくカナセットなどの呼称を使う店もなぜ多いのかなど興味深い話が並び、

元来看板すらないバッティで単に空腹を満たすだけの存在だったダルバートは、やがて従来持つイメージを脱却し、タメル地区でチャレスの皿に載せられて提供されるご馳走と化した。そうしたイメージの越境に加えて、国境を越えた日本ではやがて人種の壁を越えたインド人コックによって日本人に提供されるメニューとして作られるようになる。本国ではあまりにも身近過ぎて「カナ」や「パート」など複数の呼び名が併存し、非統一だった呼称が日本人の間で「ダルバート」の呼称に収斂され、一メニューとして提供されるようになる。我々のテーブルの前で食べられるのを待つその一皿は、形や味を変え、様々な境や壁や概念を越えて今、そこに存在しているのである。

と締めくくられています。

コラム「ネパール人の店名考」では

良くも悪くも文字に込める思い入れが過剰な日本人に比べ、ネパール人のそれはあまりにもあっさりしていて驚かされる。特に店名に関して、我々日本人からすると狙いもゲン担ぎも熱い想いもなく、そのあっさり具合はまるでその対象への情熱の欠如をすら感じさせるものがある。その辺り、当のネパール人たちは一体どう思っているのだろう。

から始まり、店名についての様々な考察が綴られています。

さらに最後には、
『日本のインド・ネパール料理店の成り立ち』が、
①草創期~ネパール人の来日
②増殖期~玉石混交と試行錯誤の時代
③成熟期~ネパール料理店の成立と今後の動向
の各章でまとめられていますが、ネパールの食文化も含めた文化を語る上でのカーストの問題や、社会情勢の変化の歴史を語る上でのマオイスト運動の話など、避けて通れない話にも触れられています。

関西のインド・ネパール店も『絢爛たる美食世界~京都・大阪・兵庫』と題して、「ヤク&イエティ Yak & Yeti」さん「アジアンガーデンダイニング アサン Asian Garden Dining ASAN」さん「ネパール創作料理 シュレスタ Shresta」さん「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さん「ナラヤニ NARAYANI」さん、京都の 5つの「タージマハル」さん(ナマステ・タージマハル、タージマハル・エベレスト、ニュー・タージマハルエベレスト、バグワティ・タージマハル、エス・タージマハル)が取り上げられています。

マオイスト運動に関する書籍は
→「現代ネパールの政治と社会-民主化とマオイストの影響の拡大(南真木人、石井溥編集) 明石書店」

ネパールのカーストの文化人類学的考察の書籍は
→「みんなが知らないネパール 文化人類学者が出会った人びと 三瓶清朝著 尚学社」

 

 

シュレスタダルバート @ ネパール創作料理店 シュレスタ Shrestha(大阪市天王寺区)

「ネパール創作料理店 シュレスタ Shrestha」さんへ久しぶりに伺いました。スペシャルダルバートがシュレスタダルバートへ名前が変わり、レサミケバブが外れ価格も下げられていますが、ソフトドリンクが別料金になりました。ダルはマスコダルですが、趣と味も少し変わりました。マスは骨付きチキン、日替わりカレーも付きますが、この日はカブリチャナ、じゃが芋、鶏キーマでした。サグブテコ、アルコアチャール、ゴルベラコアチャール、カリフラワー、人参、隠元のタルカリ、スライス野菜が並びました。追加でマサラチヤも頂きました。少し安価な設定のダルバートもランチメニューにあり、こちらのダルはチャナダルとのことです。

JR大阪環状線桃谷駅近くのお店で頂ける美味しい料理の数々は →「シュレスタ Shrestha (大阪市天王寺区)」

ネパール創作料理店
シュレスタ Shrestha

大阪市天王寺区堂ヶ芝 1-11-8

http://shresthajapan.com/
https://www.instagram.com/shrestha_restaurant/

鶉卵包みキーマカリー バッタイコフルコドゥジャカリー @ ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ(池田市)

ある日の「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんの週末スペシャルダルバートです。ダルはマス、ムスロ、ラハルのミックス、マスは初登場の鶉卵 बट्टाईको फुल Battai ko Phul を鶏キーマで包んだカリーです。キーマに関する表現として、引き裂くを意味する धुजा ドウジャを用いる様で、キーマカリーは धुजाकरी  Dhuja Curry とも呼ぶそうです。並べると、バッタイ コ フル コ ドゥジャカリーとなります。タルカリはじゃが芋「レッドムーン」と蕪の葉ですが、レッドムーンは山芋に近い食味に仕上がっています。アチャールは  3種類、果物シリーズは蜜柑のアチャール、ブロッコリーのアチャールは、カリフラワーのアチャールの様に程よい発酵具合です。南瓜は一度タンドールで焼いてアチャールに仕立てられています。青菜炒めと、パパドゥ、茄子には鶏キーマが添えられています。食後のズーズーダゥとチヤも頂きました。

阪急宝塚線池田駅すぐのお店で頂ける、美味しい料理の数々は

カシコマスとカシコブトンのダルバート @ シムラン SIMRAN(箕面市)

ディナータイムに「シムラン SIMRAN」さんへ伺い、この日も美味しいダルバートをお願いしました。ダルはムスロとムングのミックス、マスは骨付き皮付きカシコマス、アチャールは大根、じゃが芋、胡瓜のミックスアチャール、筍と青唐辛子のアチャール、セクワの代わりにこの日もカシコブトンを添えて下さいました。定番化しつつあるディナータイムのダルバートの組み合わせです。食前にはスープも供され、食後は体の温まる生姜とスパイスがよく効いたカロチヤを頂きました。

国道171号線牧落交差点近くのお店で頂ける美味しい料理の数々は
→「シムラン SIMRAN (箕面市)」

インド料理 シムラン SIMRAN

箕面市牧落 5-5-22

http://curry-simran.com/
https://www.instagram.com/simran_restaurant/?hl=ja

 

よく発酵したムラコアチャール Mula ko Achar @ ザ マナスル THE MANASLU(大阪市淀川区)

関西で一番よく発酵したムラコアチャールを頂けるのは何処でしょう。「ダナチョガ Dana Choga」さんのダルバートに添えられたムラコアチャール、よく発酵して美味しく仕上がっていました。「ダルバート食堂」さんの追加オプションのムラコアチャールもいい感じですし、「ネパールのごちそう jujudhau ズーズーダゥ」さんでもよく発酵したムラコアチャールが登場する日があります。今のところ一番は「ザ マナスル THE MANASLU」さんのダルバートのムラコアチャールと思います。再確認に伺いました。ダルは他では頂けない皮付きムスロ、マスはチキン、タルカリは、じゃが芋、カリフラワー、ブロッコリー、蓮根、人参、隠元のミックスです。この日のムラコアチャールもよく発酵していました。アチャール好きと認識されている私の時のみ登場するのではないかと疑念を抱くほど、またネパール料理の塩加減を知らないお客さんが初めて食べたら、、、と心配になるほど、よく発酵し酸味と塩味が効いています。食後にチヤを頂きました。

お店で頂ける美味しい料理の数々は
→「ザ マナスル THE MANASLU (大阪市淀川区)」

THE MANASLU
ザ マナスル

大阪市淀川区西宮原 1丁目 6-36-1F

https://www.facebook.com/The-Manaslu
https://www.instagram.com/the_manaslu/?hl=ja

 

 

ムラコアチャール Mula ko Achar @ ダナチョガ Dana Choga(京都市北区)

ある日の「ダナチョガ Dana Choga」さんの、ご飯をバスマティに変更した「いつものダルバート」です。ダルはいつもの、マス、ムスロ、ムング、チャナ、ボリのミックス、マスはチキンでお願いしましたのでネパール仕様のククラコマスです。ムラコアチャール、葱、茄子、パプリカ、サグブテコ、生野菜、ダヒ、ゴルベラコアチャール、パパドゥが添えられています。ムラコアチャールはよく漬かり、酸味を楽しめる仕上がりです。お店の web site には

ムラコアチャールができました。
冬場は仕込みに時間がかかるためにお待たせしております。
コリッコリの歯ごたえをどうぞお試しくださいませ。

と紹介されています。食後のチヤも頂きました。

北山通りと鞍馬街道の交差点近くにあるお店で頂ける美味しい料理の数々は
→「ダナチョガ Dana Choga (京都市北区)」

ネパールとインドのお料理
Dana Choga ダナチョガ

京都市北区紫竹下本町 22-2

https;//danachoga-kyoto-nepal.com
https://www.facebook.com/danachogakyoto/
https://twitter.com/DanaChoga_Kyoto
https://www.instagram.com/danachoga/

 

ダルバート @ SANJU KITCHEN サンジュキッチン(京都市南区)

インネパ店でのダルバート探し、細々と続きます。諸事情で何度も通ったことのある西大路通りに面したお店でダルバートを頂けるとは全くノーマークでした。JR 東海道本線西大路駅にほど近い「SANJU KITCHEN サンジュキッチン」さんへ初めて伺いました。ランチメニューにもダルバートがしっかり載っており、しかも「日替わりスープカレー」と、ネパール仕様のククラコマスが期待できそうな表記です。登場したダルバートは、ターリーにチャナとムスロのダルが広がり、日替わりカレーはカトリに入っています。惜しむらくは、ナン&カレーのタイプのマトンカレーでした。アルアチャール、サグブテコ、チョイラと記されていますがブテコ仕様のチキン、ゴルベラコアチャール、即席タイプの大根、人参、胡瓜のアチャールが並びます。食後にチヤを頂きました。まだ他にお客さんが来られない開店直後に伺ったのですが、次回はマスをネパール仕様に出来るか、ルンビニ出身の店主にお願いしてみましょう。

SANJU KITCHEN
サンジュキッチン

京都市南区吉祥院九条町 51-2

https://www.instagram.com/sanjukitchen2020/

鶏せせりカリーのダルバート @ ニタカリバンチャ Nithakali Bhanchha(大阪市中央区)

「ニタカリバンチャ Nithakali Bhanchha」さんの Twitter で『本日夜営業アリ〼』と告知されましたので伺い、日替わりの鶏せせりカリーでダルバートをお願いしました。ダルはいつものマスとムスロ、鶏のせせりカリー、追加で檸檬のアチャールと、酢橘のアチャールも頂きました。茄子とオクラのタルカリ、サグブテコ、ムラコアチャール、グンドゥルックコアチャール、ゴルベラコアチャール、パパドゥが添えられています。

大阪メトロ谷町線天満橋駅近くのお店で頂ける美味しい料理の数々は
→「ニタカリバンチャ Nithakali Bhanchha (大阪市中央区)」

ニタカリバンチャ
Nithakali Bhanchha

大阪市中央区内淡路町 2-2-1

htpps://twitter.com/nitanitacurry
https://ja-jp.facebook.com/nitamasara/